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鈴木福を主演に起用した理由 「ヒグマ」内藤監督が明かす

2026年1月17日 07:00

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映画「ヒグマ!!」完成披露舞台挨拶が1月16日、東京・TOHOシネマズ新宿で開催され、主演を務める鈴木福内藤瑛亮監督、サプライズゲストとして「はんにゃ.」の金田哲が出席。鈴木の驚くべき起用理由に会場は笑いに包まれた。

ミスミソウ」や「許された子どもたち」の内藤監督が、闇バイトの若者たちと凶暴なヒグマが対峙するという独創的なシチュエーションで描いたモンスターパニックアドベンチャー。鈴木は、大学合格の通知を受け取ったその日に、特殊詐欺の被害で多額の借金を負った父親が自殺し、進学を断念せざるを得なくなり、闇バイトに手を染める小山内を演じる。

昨年11月21日に公開を予定していたが、クマ被害が続く昨今の状況を鑑みて公開が延期されていた。鈴木は「みんなで楽しく一所懸命作った作品が、一度は延期になりましたが、こうして公開できることになり、本当に嬉しく思います」と感無量の表情を浮かべる。

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闇バイトやヒグマの被害など、現代にリンクした物語はシリアス感が漂う。鈴木も「企画の話をいただいたときは、すごくシリアスで怖い映画だと思っていた」と語るが、「台本を読むとかなり笑える要素が多いんです」と印象が変わったことを述べる。そんな鈴木の起用理由について内藤監督は「ポップで笑いながら観られる作品にしたいというのが方向性でした」と明かすと「福くんなら、ヒグマに襲われても笑って観ていられると思ったんです」と説明する。

鈴木が「それ、どういう意味ですか!」とツッコミを入れると、内藤監督は「いい意味ですよ」と前置きしつつ「他の俳優さんだと、切実すぎて可哀そうに見えてしまう。でも福くんにはフィクション感というか、存在時代に生身の人間を超えた“架空の存在”のような魅力がある。幼いころから成長を見守ってきた“鈴木福像”が我々のなかに共有されているからこそ、ヒグマに襲われる姿もフィクションとして楽しめる。そんな子が闇バイトに手を出してしまったというのも、親戚を見るような気持ちで見守れる。プロットの初期段階から、福くんをイメージして『あてがき』をしていたんです。第一候補としてオファーして快諾いただけたのは本当に嬉しかった」と念願のキャストだったという。

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鈴木は「とても嬉しいです」とはにかみつつ「でも僕はちゃんと生きている人間なので、フィクションではなくリアルですよ」と反論。それでも「これまでやってきたことが逆に活かされるというか、いい意味で“裏切らずに裏切る”ような映画になったのは僕としても嬉しいです」と納得した様子をしていた。

この日は、金田が闇バイトの黒幕・エンジェル役として出演していることも解禁。サプライズで舞台挨拶に登場すると「ピラメキ子役恋ものがたり」以来、11年ぶりの共演となった鈴木に「大きくなったね。闇バイトでヒグマと戦うなんて、とてもたくましくなった。撮影後に一緒に食事をしたとき、お酒を飲んでいましたからね」と感慨深い表情を見せていた。

内藤監督は「このタイミングで、劇場で上映できて本当に良かったと思っています」としみじみ語ると「この作品を10年、20年後に見たときには、また全く意味合いが変わってくると思うんです」と切り出し、初代「ゴジラ」が、ビキニ環礁での水爆実験が行われた8カ月後に公開されたことに触れ「いま日本ではクマの問題が深刻化し、我々は苦しんでいます。だからこそ、この映画がいま公開されることに意義がある。このクマ問題が日本を席巻している時代に、同じ時代を生きる人々とこの映画を共有することは、非常に大切だと考えています」と胸の内を明かしていた。

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