「007」シリーズを所有するMGMが売却を模索
2020年12月24日 11:00

「007」シリーズの権利を共同保有するMGMホールディングスが、同社の売却を模索していると米バラエティが報じている。
MGMは、「ロッキー」や「ホビット」などの映画作品4000本以上や、「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」や「ヴァイキング 海の覇者たち」「FARGO ファーゴ」といった1万7000時間以上のテレビ番組のライブラリーを抱えている。
共同で権利を保有するシリーズ最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」は何度かの公開延期を経て、現在は2021年4月2日に全米公開を予定。再延期を決定する前に、MGMは劇場公開ではなく、ストリーミング会社へのライセンス販売の可能性を模索していたことが明らかになっている。12カ月間のライセンス購入のため、Appleが3億5000万~4億ドルでオファーをしたものの、MGMの希望額である6億5000万~7億ドル(8億ドルという声もある)からかけ離れていたため、実現には至らなかった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、長期にわたり映画やテレビ番組の制作が停止したほか、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のために借り入れた製作費の利子が毎月100万ドル発生していることから、財務状況が悪化していると報じられていた。
同社の時価総額は負債を含めて55億ドル。現在の筆頭株主は、元ゴールドマン・サックスの幹部ケビン・ウルリッヒ氏が率いるヘッジファンド「アンカレッジ・キャピタル」だ。米ウォールストリート・ジャーナルによると、MGMはモルガン・スタンレーとLionTree LLCに売却のプロセスについて助言を求めているという。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で映画館の大半が閉鎖されているなか、ストリーミング部門のコンテンツ拡充を目指すメディア企業にとってMGMは魅力的な購入対象となりそうだ。
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