池上彰&井上咲楽「華氏119」から導き出したトランプ政権の未来とは?
2018年10月24日 07:00

[映画.com ニュース] 巨大な権力に対してもアポなし突撃取材を敢行するスタイルで知られるドキュメンタリー監督マイケル・ムーアの最新作「華氏119」の試写会が10月23日、都内で行われ、字幕監修に携わったジャーナリストの池上彰氏、タレントの井上咲楽が出席した。
今作では、スキャンダルが起こってもトランプ大統領が辞任しなくても済むように仕組まれているということを確信したムーア監督が、トランプ大統領を「悪の天才」と称しながら、彼を当選させたアメリカ社会にメスを入れる。池上氏は、11月6日に行われるアメリカ中間選挙を引き合いに出し「(ムーア監督は)今アメリカでどのような動きが起きているのか、特に若い人たちがどのような行動に出ようとしているのかという点を非常にいきいきと描いている」と説明。「トランプさんがなぜ当選したのか。実はそこには『民主党のだらしなさ』『民主党が支持を失っているから』『オバマ大統領の責任もある』と描いている部分が衝撃的。だからこそ、次の中間選挙で何が起きるのかを見届ける必要がある」と語っていた。
政治や社会問題に高い関心をもち、国会議員へのインタビュー経験もある井上。「そもそも政治に興味を抱いたきっかけは?」と問われると、「今年に入って“額賀派の分裂”というニュースを知って『これは一体、何が分裂したんだ?』と思ったんです。その響きが面白くて、検索して調べたこと」と明かし、その後「永田町のパワーゲーム」に引きつけられたようだ。池上氏は、この答えに「“額賀派の分裂”だって? 渋いね~!(笑)」と満面の笑み。そして「トランプさんが大統領になったということは、アメリカが分断されていることの象徴だと思った」「アメリカの選挙制度が変わることはないんですか?」という井上の意見には「鋭い!」「良い質問ですね」と嬉々として切り返していた。
井上が注目したのは、今年2月にフロリダ州の高校で起きた銃乱射事件についてのエピソードだった。生存者エマ・ゴンザレス氏のスピーチに触れ「『社会から銃をなくしたい』と訴えかけていた」と述懐すると、池上氏は「それはちょっと勘違いしてますね」とぴしゃり。「日本だと誤解している人も多いんですが、あれは『銃をなくそう』という運動じゃないんですよ。アメリカは憲法で銃を持つ権利が認められています。ようするに『殺傷能力の高い銃を簡単に売らないようにしてほしい』『気軽に手に入らないようにしてほしい』ということを言っている。その運動ですら弾圧されてしまう。それがアメリカという国なんです」と解説していた。
やがて、2020年に控えたアメリカ大統領選挙の結果について、井上は「選挙制度が変わらない限り、同じことが繰り返されるんじゃないかなと思います。トランプさんが再選する気がしています」と回答。一方の池上氏は「今選挙をすれば、間違いなくトランプさんの圧勝。再選の可能性は非常に高い」と前置きしてから「2020年までに魅力的な民主党対立候補が出てくるのかどうか。その対立候補次第ですね」と予想していた。
「華氏119」は、11月2日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
(C)2018 Midwestern Films LLC 2018
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