片渕須直監督の最新短編アニメが3月5日に特設サイトで公開 こうの史代がキャラクター原案、コトリンゴが音楽担当
2026年1月29日 14:30

福島県の総合情報誌「ふくしままっぷ」をより多くの人に届けるために発足された「ふくしままっぷ友の会」の特別企画として、片渕須直監督の最新作となる完全オリジナル短編アニメーション「ふくふくの地図」が3月5日に特設サイト(https://fukushimamap.jp/special-2/)で公開される。同作は、こうの史代氏がキャラクター原案、コトリンゴが音楽を担当し、「この世界の片隅に」でおなじみの顔ぶれが参加している。
「ふくしままっぷ」は、写真を使用せずに、手描きのイラストと文字だけで“福島県の今と魅力”を描いた、折りたたみ式の総合情報誌。200を超える名所、伝統行事、特産品、海、川、山、湖から、人々の活動や声まで、福島の魅力をひとつひとつ手描きで伝えている。2016年の発行から、累計発行部数は50万部を突破。監修は箭内道彦(福島県クリエイティブディレクター)、デザインは寄藤文平(アートディレクター)が担当している。

同誌を広めるために発足された「ふくしままっぷ友の会」の特別企画として制作される短編アニメ「ふくふくの地図」は、「この世界の片隅に」が国内外で高い評価を受け、数々の映画賞・監督賞を受賞してきた片渕須直が監督を務め、福島の風土や人々の営み、積み重ねられてきた時間をやさしくたどるような、懐かしくも温かな物語が紡がれる。
日常の営みや人々の記憶を丁寧にすくい上げ、静かな筆致の中に確かな感情の揺らぎを表現してきた片渕監督。NHK東日本大震災プロジェクトでは、復興支援ソング「花は咲く」のアニメーション監督を務め、東日本大震災の被災地と長年向き合い続けてきた。今作「ふくふくの地図」は、そうした歩みのなかで培われた眼差(まなざ)しと、「ふくしままっぷ」が大切にしてきた“土地に息づく物語”という世界観が重なり合い、オリジナルアニメーションとして実を結んだ。
片渕監督は現在、「つるばみ色のなぎ子たち」を制作中だが、「少し大きな映画を作っている最中なのですが、そのあいだを縫ってでもこの短編映像のお話だけはどうしても手掛けたい、と思いました」と本作に対する思いを明かしている。
物語は、友人の結婚式に参列するため、はじめて福島県を訪れたフランス人の哲学者・ソフィが、地図をなくして途方に暮れていると、不思議な“ともだち”と1枚の“まっぷ”が現れ、奇妙な旅をともにすることになる。
片渕監督のメッセージ、「ふくふくの地図」の作品情報は以下の通り。

少し大きな映画を作っている最中なのですが、そのあいだを縫ってでもこの短編映像のお話だけはどうしても手掛けたい、と思いました。
2013年にNHKの震災復興支援テーマソングにのせた短編アニメーションを作るため、福島にロケハンした思い出が蘇ります。それから13年。“ふくしままっぷ”を手に、福島県じゅうをロケハンして回りました。
この作品制作で、映画『この世界の片隅に』のこうの史代さん、コトリンゴさんとまたご一緒できたのもうれしいことでした。