「ウォーフェア 戦地最前線」あらすじ・概要・評論まとめ ~戦争映画の表現の可能性を更新した“本物”の戦場=戦闘の恐ろしさ~【おすすめの注目映画】
2026年1月15日 09:00

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本記事では、「ウォーフェア 戦地最前線」(2026年1月16日公開)の概要とあらすじ、評論をお届けします。
(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.「シビル・ウォー アメリカ最後の日」のアレックス・ガーランド監督が、同作の軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊として従軍経験を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎えて手がけた戦争アクション。メンドーサのイラク戦争での実体験をもとに、最前線の極限状態を可能な限りリアルに再現した。
2006年、イラクの危険地帯ラマディ。アメリカ軍特殊部隊の8人の小隊が、アルカイダ幹部の監視と狙撃任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵が先制攻撃を仕掛け、市街地での全面衝突が勃発。退路を断たれた小隊は完全に包囲され、重傷者が続出する。部隊の指揮を執ることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者など、現場は混迷を極めていく。そして負傷した仲間をひきずり、放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。
メンドーサの米軍特殊部隊での体験をもとに、同胞の兵士たちへの聞き取りも行って脚本を執筆。メンドーサ役を若手俳優ディファラオ・ウン=ア=タイが演じ、「デトロイト」「ミッドサマー」のウィル・ポールター、「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」「ファンタスティック4 ファースト・ステップ」のジョセフ・クイン、「SHOGUN 将軍」のコズモ・ジャービス、「メイ・ディセンバー ゆれる真実」のチャールズ・メルトンらが共演する。
映画が誕生して約130年。これまでに戦争がテーマの作品は世界中で製作され、米アカデミー賞や世界三大映画祭(ベルリン、カンヌ、ヴェネチア)などでの受賞作を含め名作と言われる作品は枚挙にいとまがない。戦闘アクション映画、ドキュメンタリー作品も含めればさらにその数は膨れ上がる。戦争の歴史は人類の歴史でもあり、映画の主要テーマとして描き続けられてきたことは必然と言える。
第1回米アカデミー賞作品賞受賞作品は、空中戦映画でアメリカ陸軍省の後援を得て製作された「つばさ」(1927)であり、続く「西部戦線異状なし(1930)」など、当時の時代背景や社会的な情勢なども製作や受賞に影響しているだろう。筆者世代が観てきた洋画では「ディア・ハンター」「地獄の黙示録」「プラトーン」「フルメタル・ジャケット」「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」「ブラックホーク・ダウン」「戦場のピアニスト」「ハート・ロッカー」「アメリカン・スナイパー」「ダンケルク」等々が挙げられ、鑑賞時の強烈な“映画体験”が未だに記憶に焼き付いている。
(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.そんな様々な戦争(戦場)を描いてきた映画が、鑑賞による“戦場体験”、その表現の可能性を新たに更新した。それが「ウォーフェア 戦地最前線」だ。「シビル・ウォー アメリカ最後の日」のアレックス・ガーランド監督が、同作の軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊として従軍経験を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎えて手がけた作品である。上記に挙げた「プラトーン」や「ダンケルク」など、これまでにもまるでその戦場にいるような没入感を与える作品はあり、近年はIMAXや4DXなどでの上映版がその没入感をさらに高めるようになっている。
だが、「ウォーフェア 戦地最前線」は95分間(上映時間)、観客はまさに“劇場”に閉じ込められ、その“戦場”の中に放り込まれて“戦闘”に巻き込まれるような感覚に陥り、これまでにない没入感を体験させられる。戦争映画の戦闘シーンの表現が遂にここまできたのかと、圧倒させられるに違いない。
(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.しかも本作では、元特殊部隊員によるイラク戦争(2003~2011)での実体験を極限まで再現し、“映画史上最も本物に近い戦闘”と評されている。俳優たちは撮影の3週間前から元特殊部隊のメンバーが考案・監督する特別プログラムに参加し、本物と同じ装備をつけて訓練を敢行。さらに、撮影ではなんとイラクの街の一部を完全に再現し、本物の爆発物を仕掛け、カットをかけずに複数台のカメラで撮影が行われたという。タイトルの「ウォーフェア」とは“戦闘状態”という意味だ。
占拠した民家の監視窓から見えるアルカイダ幹部や敵兵たちの不穏な動き。突然の先制攻撃と大きな爆発音で観客も耳が聞こえなくなり(無音処理と鼓膜に突き刺さるようなキーンという小音)、爆発の煙で視界は遮られ(スクリーン全体を覆う煙)、どこにいるのかわからなくなり、いつ次の攻撃がくるかという恐怖に襲われる。劇場のスクリーンのこちら側にいる観客は安全であるのに、いつの間にか再現された世界に入り込んだような感覚に陥って本作を観続けることになる。
(C)2025 Real Time Situation LLC. All Rights Reserved.最前線の極限状態で人はどうなってしまうのか―。次第に煙(視界)がはれてくると、そこには味方兵の無残な姿が。特殊部隊といえども完全に指揮系統は混乱してしまう。見えない敵の包囲の中、応援部隊と救助隊は来るのか。ここから脱出することはできるのか。ゲームではない、映画における“本物”の戦場=戦闘の恐ろしさ、残酷さを突きつけられ、今も世界各地で起きている戦争、紛争について、改めて考えさせられる。
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