【第22回マラケシュ国際映画祭】ジョディ・フォスターに栄誉 スコセッシ、ポン・ジュノが祝福
2025年12月8日 13:00
©A.Zemmama_FIFM2025-19第22回マラケシュ国際映画祭で、ジョディ・フォスターのオマージュが開催されるととともに、彼女が初めてフランス映画の主演を務めた新作「VIE PRIVÉE」が披露された。セレモニーでは今年のコンペティション部門の審査員長を務めるポン・ジュノ監督からトロフィが授与された。
モロッコも本映画祭も初めてというフォスターは、すでに何度も訪れている彼女の師匠、マーティン・スコセッシ監督から、サプライズのビデオメッセージを受け取った。スクリーンに登場したスコセッシは、「ジョデイ、本当におめでとう。今夜マラケシュで一緒に祝えないのがとても残念です。(中略)。あなたがまだ8歳か、9歳の頃、初めてオフィスに来たときのことは決して忘れません。誰よりも鮮明な思い出として残っています。あなたはわたしのキャリアと仕事において、本当にかけがえのない存在です」と祝辞を送った。
©A.Zemmama_FIFM2025-18セレモニーでは、「タクシードライバー」(1976)、「羊たちの沈黙」(1991)、「コンタクト」(1997)、「パニックルーム」(2002)などフォスターのキャリアのランドマーク的な作品のダイジェストが流された。それを受けて彼女は、「いまダイジェストを観ながら、かなり長いことこの仕事をやってきたんだと実感しました(笑)」と挨拶。「わたしは60年代にキャリアをスタートしましたが、アメリカ映画のゴールデンエイジである70年代を経験できたことはとてもラッキーだったと思います。それから80、90、2000年代以降と続けてこられたことも。(中略)でも私の人生でもっとも大きな成功は、いまとてもハッピーであるということです。愚かに聞こえるかもしれませんが、本当にそうなのです。そして映画が教えてくれるように、人生は美しいということを学びました」と語り、大きな拍手を浴びた。
Photo@F¢B Dauchez FIFM2025翌日には、一般の観客や地元の映画学校の生徒たちを迎えてトークを開催。そのキャリアを振り返った。子供の頃、彼女のマネージャーでもあった映画好きの母親の影響で、早くからヨーロッパ映画にも親しむことができたこと。「タクシードライバー」では、撮影前にロバート・デ・ニーロと時間を共有したことで、初めて「役作り」の面白さを学んだことなどを語った。
©A.Zemmama_FIFM2025-31「わたしは3歳でデビューして、6歳からテレビシリーズをやり始めて、12歳までドラマやディズニー映画をやっていました。ですから経験はそれなりにあったのですが、わたしにとって演技とはセリフを覚えて、わからないところがあったら監督に聞いて、自然に見えるように演技すること。だから大して面白いことだとは思っていませんでした。でも『タクシードライバー』でデ・ニーロは、わたしを庇護してくれると同時に俳優として面倒を見てくれました。彼と3回ぐらいランチに行ったと思います。彼はとてもキャラクターになりきっていたので言葉数は少なかったですが、わたしたちはセリフを何度も一緒に練習しました。そして3回目にわかったことは、これまでこの仕事が面白くないと思っていたのは自分の過ちだったということ。自分が作り出すということをしてこなかったからだとわかったのです。初めてキャラクターを創造するということを学んだのです。もちろんみなさんもご存知のように、彼はアメリカでもっとも偉大な俳優のひとりで、彼と仕事をできたことは本当に誇りになりました」
Photo@F¢B Dauchez FIFM2025トークの終盤では、レベッカ・ズロトブスキ監督の新作「VIE PRIVÉE」についても触れた。以前ジャン=ピエール・ジュネ監督の「ロング・エンゲージメント」(2004)にカメオで登場したことはあったものの、フランス語で主演を務めたのは今回が初めてだ。
パリに住むセラピストが、患者のひとり(ビルジニー・エフィラ)の凶報を聞いて殺されたのではないかと思い込み、みずから調査を開始する。彼女に協力する元夫役のダニエル・オートゥイユとは「大人の関係」を演じる、ロマコメの要素もあるスリラーだ。
「まさにいろいろな要素のある知的な内容に惹かれたんです。ロマンティックな面、スリラーの面、そしてシリアスになりすぎない洒脱さ。それにもうずっと以前からフランス映画をやりたくて仕方がなかったんです。これまでも小さな役で出演したことはありましたが、主役を演じられる機会は今回が初めてでした。素晴らしいアンサンブル・キャストであることも恵まれていました。フランス語で演じることで、いつもよりナーバスにもなりましたけれど、それがいい刺激になった。これからも海外で映画を撮りたいか? もちろんです。フランス語はわたしの第二の言語なので特別ですが(*フォスターは8歳からアメリカのフランス人学校で学んだ)、それ以外の国でも興味があります。海外ロケなどでどこに行っても感じることは、映画作りにおけるファミリー(スタッフ)はグローバルで同じものを共有できるということ。でも同時に、わたしの視野を広げてくれて、新しい文化について学ぶことができるのも魅力です」
Photo@F¢B Dauchez FIFM2025ズロトブスキの作品はフランスで11月末に公開になり、来年のセザール賞には間違いなく絡んでくると思われる。フォスターの新たなフレンチ・キャリアにも期待したい。(佐藤久理子)
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