(C)NHK本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルとしたオリジナル作品。主人公・松野トキ(髙石)は、明治時代の没落士族・松野家の一人娘。外国人の夫と共に「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語が描かれる。
「阿佐ヶ谷姉妹」はトキと彼女の夫となるヘブンの家の庭に住む蛇と蛙の声を務め、二人の歩みを優しく見守っている。
(C)NHK――「
ばけばけ」へのご出演が決まったときの感想を教えてください。
江里子:もう青天の霹靂(へきれき)で、まさか子どもの頃から拝見していたNHKの朝ドラというものに関わらせ てもらうことが、自分たちの身に起こるなんて思ってもみなかったです。「
ばけばけ」の脚本を、ドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」を書いていただいたふじきみつ彦さんが担当すると決まられた時は、みんなで大喜びしまして。むしろ対岸から見守るつもりでいたら、まさかドラマの中で見守る立場になるなんて思ってもみ なかったので、本当に光栄でした。
美穂:朝ドラに出られるなんてなかなかないですし、2人で「やったわね!」って。それに、私はかえるが好きなので、蛙役ができて嬉しいです。かえるの気持ちがわかるように動画を見て研究したりして。1人で演技をするのはちょっと厳しそうだけど、2人で見守るという立場でやらせてもらえるということで、最初にお話を聞いた時は、絶対にやりたいと思いました。
――「蛇」と「蛙」のお気に入りのシーンとセリフを教えてください。
美穂:第1回の最初のシーンで、ヘブンさんとおトキちゃんがいい雰囲気になった時、私たちで「あ~~~~……」と言うところですね。まるで親戚のおばさんたちが見守っている感じ(笑)。あの2人がどうやってご夫婦になっ ていくのか、最初の頃は想像できないので、奇跡的に夫婦になっていくところまで見守りたいです。
江里子:私は、同じシーンの「やだ、ちょっと朝よ! 夜だけど、夜だけど朝なのよ!」という蛇のセリフが、とってもふじきさんらしいなぁと思って。朝ドラとは言わずに、このセリフだけですべての景色や関係、私たちがのぞいているところとかも含めて、表現されているところがすてきだなと思いました。
――トキとヘブンの印象は?
江里子:おトキちゃんは情が深くて、本当に「
おしん」以来のけなげさよね(笑)。ヘブンさんは、最初かなりパンチのある方でどうなっちゃうのかしらと思ったけれど、回を重ねていくごとにおトキちゃんとの関係も深まり、松江の人たちにも溶け込んでいく感じがあっていいですよね。物語が進んでどんどん魅力的になっていかれる方なので、そこを私たちとぜひ一緒に見守ってワクワクしていただけたらと思います。
美穂:おトキちゃんは、すごく家族思いだと思います。一人だけ幸せになるんじゃなくて、松野家を支えていこうとする家族愛がある子ですよね。ヘブンさんも、物語が進む中で痛みを抱えていたところが見えてきたりしま す。ヘブンさんの優しさに触れるシーンはうれしかったですね。
――ドラマの見どころ・視聴者の方へのメッセージをお願いします。
江里子:「
ばけばけ」は、怪談に心惹かれた2人を中心に広がっていくお話です。「怪談」は割と夜のイメージが強 いですが、それが朝ドラの中で表現される面白さみたいなものを、今までにない朝ドラの世界、作品として楽しんでいただけたらと思っています。そのために、私たちも蛇と蛙にばけたつもりで、精いっぱいやってまいります。
美穂:ふじきさんの台本はいつも面白くて、私たちも楽しく見させていただいているので全然不安はありません。きっと素晴らしいお話になるだろうなと確信しております。ふじきさんもおトキちゃんたちもみんなでがんばって作られている作品なので、それを壊さないように一緒にがんばれたらと思っております。