ハンス・ジマー、“先輩”作曲家の代表作「ジョーズ」の音楽を理論的に分析
2025年9月11日 18:00

「ダークナイト」「インセプション」「DUNE デューン 砂の惑星」などの楽曲で知られる現代映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーが、先輩作曲家ジョン・ウィリアムズの代表作「ジョーズ」の音楽について詳細な分析を披露した。英エンパイアのZoomインタビューで、ジマーは実際にシンセサイザーを演奏しながら、あの象徴的なテーマの巧妙な構造を音楽理論の観点から解き明かしている。
ジマーがまず注目するのは、あの有名な「ダ・ダン、ダ・ダン」のシンプルなメロディーに隠された音楽的な仕掛けだ。「理解すべきなのは、この2つの音、ミとファがとても近い位置にあるため、互いにぶつかり合うということです」とジマーは説明。「どの調なのかわからない。サメがどこにいるのかわからない。ここにいるのか?(ミを演奏)それともあそこか?(ファを演奏)あなたはミなのか、それともファなのか?」
この音程の曖昧さこそが、観客に得体の知れない恐怖を与える要因だとジマーは分析する。さらに「ウィリアムズとスピルバーグはサメを無慈悲な機械として表現していますが、このテーマのリズムには機械のピストンが動いているような素晴らしい感覚があります」と、映像と音楽の完璧な連携を称賛した。
ジマーが特に唸ったのは、このシンプルなテーマを核に構築された楽曲全体の完成度だ。「これは並外れたオーケストラの冒険です」と語り、特にサウンドトラック収録曲「Shark Cage Fugue」をバッハ的な構成の傑作として高く評価している。
この楽曲について、ジマーは「フーパー、ブロディ、クイントの知性とサメの原始的な力との意志の戦いを見事に表現している」と分析。「映画に美しく貢献している。人間対機械、2つの主題のぶつかり合いであり、これこそが私がジョンを崇拝する理由です。彼は常に高品質な作品を書く。映画をより洗練されたものにするのです」
ジマーにとって、ウィリアムズの「ジョーズ」音楽は伝説的な作曲家の代表作の中でも最高傑作の一つだ。「50年経ったいまでも私たちが語り続けているのだから、これは時代を超越している」とジマーは熱を込めて語る。
「そして、この音楽が成し遂げる美しいこと──私が愛することですが──それは実際に映画から独立して存在することです。映像を流す必要がない。映画を上映する必要がない。コンサート作品として聴くだけで成立するのです」
1975年の公開から半世紀を迎えた「ジョーズ」だが、その音楽的遺産は現在の映画音楽界を代表する作曲家たちにも深い影響を与え続けている。ジマーの詳細な分析は、ウィリアムズの楽曲がいかに緻密な音楽理論に基づいて構築されているかを改めて浮き彫りにしている。
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