劇場版「バイプレイヤーズ」 天国の大杉漣さんに完成を報告
2021年3月29日 19:13

ベテラン俳優たちが本人役で主演するテレビ東京の人気ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズの劇場版「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら」の完成披露上映会が3月29日、都内で行われ、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一の“主人公”4人が勢ぞろい。テレビシリーズ第2弾の撮影中に急逝した大杉漣さんに映画の完成を報告した。
生前の大杉さんが「バイプレイヤーズ」の映画化を熱望していたといい、田口は「映画化はリーダー、漣さんなくして実現しなかった。今ここに、漣さんがいないのが本当に残念でならないですが、ようやく大きく広い場所(映画)にたどり着けたという思いでいっぱい」としみじみ挨拶した。

松重は「俳優が本人役で出演するというフォーマットを作り上げたのが、漣さん」と振り返り、「僕らが前面に出るのはこれが最後かもしれないが、若い俳優さんがこのフォーマットで活躍すれば、大杉さんの魂は延々と生き続ける。海外版も面白いだろうし、いろいろなきっかけになれば」と本シリーズのさらなる拡大に期待を寄せた。

「まさか、こんな大きな映画になるなんて…」と感慨深げな光石は、「我がリーダー、大杉さんが映画をやりたいねっておっしゃっていて、それが実現しました。本当に熱望していましたし、ご覧になった皆さんが宣伝してくれれば、大杉さんも喜ぶはず」とファンに応援をアピール。遠藤も「普段なら共演しないような俳優たちが、ごっそり出ています。お祭りのような作品になり、きっと漣さんも満足している」と大杉さんに思いをはせていた。

コロナ禍で行われた撮影については「撮影がなくなり、仕事自体もこの先どうなるかと不安だったが、不死鳥のようによみがえったこの作品に救われた」(松重)、「ほとんど誰とも会えない状態から、急にみんなと再会したから、うれしくって、楽しくって(笑)。何をやったか覚えていない」(遠藤)と回想。田口は「僕らは“元祖”。もう世代交代でしょう。老兵は消え去るのみ」と次世代へのバトンタッチを示唆していた。
イベントには共演する濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、北香那、有村架純、テレドラマ版の演出も手がける松居大悟監督が参加。映画は犬が主役の映画撮影に悪戦苦闘する濱田ら若手俳優に、手を差し伸べた田口らベテラン陣がさまざまなトラブルに巻き込まれる様子を描く。松井監督は「漣さんとは、現場でも映画にしたいと話していましたし、たくさんのバイプレイヤーズの皆さんと、お祭りみたいに(映画作りが)できて、今は感慨深いです」と話していた。
「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら」は4月9日から全国公開。
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