過激な宗教思想に染まる少年が教師の抹殺を企む…ダルデンヌ兄弟「その手に触れるまで」予告完成
2020年3月19日 17:00

[映画.com ニュース] 第72回カンヌ国際映画祭で監督賞に輝いた、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督作「その手に触れるまで」の予告編とビジュアルがお披露目された。映像では、過激な宗教思想に染まった少年が、敵と見なした教師を抹殺しようと足に忍ばせていたナイフを振りかざす衝撃のシーンが切り取られている。
「サンドラの週末」「午後8時の訪問者」で知られる巨匠ダルデンヌ兄弟の監督作品がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されるのは、本作で8作品目となる。監督賞を獲得したことで、同映画祭の審査員賞を除く全ての主要賞を受賞する、史上初の偉業を達成した。13歳の平凡な少年アメッドが、尊敬するイスラム教の指導者に感化され、過激な思想にのめりこんでいくさまを丹念に描き出す。
予告編は「アラーは偉大なり」と呟くアメッドが、先生イネスに襲いかかるスリリングな場面でスタート。熱心に礼拝所へ通い、部屋でも祈りを捧げ続ける息子に、母親は「元のお前に戻ってよ」と涙ながらに訴える。そんな彼の頑なだった心は、周囲の人々と過ごす時間やみずみずしい体験を積み重ねていくことで、少しずつ変化していく。
ビジュアルは、どこかを真剣に見つめるアメッドを活写。勉強を教える先生、畑で見つめ合う少女、優しく抱き寄せる母親も写し出されている。アメッドは、自分と向き合ってくれる人々の大切さに、気付くことができるのだろうか――「ぬくもりを知るとき、隣に誰かがいることの尊さを知る。」というキャッチコピーが、温かな結末を予感させる。
いくつもの出来事を積み重ね、少年の感情の変化を丁寧にすくい取ったダルデンヌ兄弟。まだ世界を知らないアメッドが「善と悪」「純粋と不純」を分け、過激な正義に辿り着く姿は、他者を拒む不安定な思春期の経験にも重なる。特別ではない、身近な子どもの成長を見届けるような優しい眼差しとともに、普遍的でありながら、これまでにない少年の成長物語が誕生した。
「その手に触れるまで」は、5月22日からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
(C)Les Films Du Fleuve - Archipel 35 - France 2 Cinema - Proximus - RTBF
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