魔夜峰央、「翔んで埼玉」GACKT出演でヒットを確信「あとはどこまでクイーンに近づけるか」
2019年4月19日 18:52

[映画.com ニュース]二階堂ふみとGACKTがダブル主演を務めた「翔んで埼玉」(公開中)の舞台挨拶付き応援上映会が4月19日、東京・新宿バルト9で行われ、原作者・魔夜峰央氏、メガホンをとった武内英樹監督が出席した。
物語の舞台は、埼玉県が東京都からひどい迫害を受ける世界。都知事の息子で、エリート高校の生徒会長を務める壇ノ浦百美(二階堂)は、アメリカ帰りで容姿端麗な転校生・麻実麗(GACKT)と出会い、淡い恋心を抱く。しかし、麗はひそかに“埼玉解放”を目指す埼玉県民だった。県境に引き裂かれた2人の愛の逃避行は、千葉県を巻き込む関東圏3位争いに発展する。
公開8週目を迎え、興行収入は33億円、動員数は260万人を突破した「翔んで埼玉」。魔夜氏は「最初に実写化のお話を頂いた時『大丈夫か?』と思いましたが、GACKTの出演が決まればヒットするだろうと確信しました」と“案の定の結果”にホクホク顔。「あとはどこまでクイーン(『ボヘミアン・ラプソディ』)に近づけるか」と埼玉県民全員(=約730万人)の鑑賞を願っていた。
武内監督は「埼玉県民の25%が見ているという話を聞きました。ディスられるとわかっているのに、お金を払って見にくる。不思議な人たちだなぁと(笑)」と心境を吐露。「それと苦情がなかったのが不思議。(クレーム用の)Q&Aも作っていたんですよ? こう言われたら、こう返すというもの。公開初日、皆で電話の前で待っていたんですが全然かかってこない」と振り返ると、魔夜氏は「これは何度も言っているんですが、埼玉県だからこそ成立した作品。他の県だったら絶対に無理。『翔んで京都』『翔んで兵庫』-―怖い、怖い(笑)」と切り返していた。
そして、魔夜氏はヒットの要因を「言いたいことも言い難くなっている今の世の中に“こんなことをやってしまってもいい”という姿勢を見せてくれたことが喜ばれているんじゃないかと思う」と分析。「埼玉を笑っているのではなく、今の時代を笑っている。今の時代に対する、皆さんの感性の表れ。昭和はおおらかな時代、平成はなんとなくギスギスしてしまった。令和には、昭和と同じ“和”がついています。この作品を描いたのは、昭和でした。平成の最後に映画化され、(上映期間は)令和までいくと思います。3つの元号をまたにかけた作品が、新たな時代を作ってくれることを期待しています」と思いの丈を述べていた。
この日は、魔夜氏と武内監督が観客とともに応援上映を体験するひと幕も。初鑑賞者から30回以上通い詰めたツワモノが集う場内は、異様な熱気に包まれ、応援上映初体験の魔夜氏は思わず「なんじゃこりゃ…」とあ然。「こういう映画の見方もあるんですね」と感心しきりで「(本作は)あくまでファンタジー。似たような地名があるなと思っても、それは偶然です。遠慮なく笑っていただければと思います」と観客にメッセージを送っていた。
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