「それぞれの道のり」K・タヒミック監督、フィリピン芸術界の偉大な称号を獲得!
2018年10月28日 15:15

[映画.com ニュース] 第31回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門に出品された「それぞれの道のり」が10月27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映され、ブリランテ・メンドーサ監督、キドラット・タヒミック監督、キャストのカブニャン・デ・ギーア、エグゼクティブプロデューサーのウィルソン・ティエン氏がティーチインに出席した。
フィリピン映画生誕100周年を記念して製作された本作は、「立ち去った女」のラブ・ディアス、「ローサは密告された」のメンドーサ、「虹のアルバム 僕は怒れる黄色'94」のタヒミックという国際的に名の知られた3監督によるオムニバス作品。統一テーマは「旅」となっており、炭鉱労働者3人が密林で不思議な体験をする「Hugaw (Dirt)」(ディアス監督)、土地を収奪されたミンダナオ島の農民たちの抗議の旅を描く「Defocado(Defocused)」(メンドーサ監督)、家族旅行を活写したドキュメンタリー「Lakan Ni Kabunyan(Kabunyan's Journey)」(タヒミック監督)で構成されている。
エグゼクティブプロデューサーも兼任するメンドーサ監督は「これまでの“映画”にお礼をしたい」という願いを込めて、本作を企画。一方、シナグマニラ映画祭を設けることで、インディペンデントの作家たちに作品発表の機会を与えてきたティエン氏は「1年とちょっと前でしょうか、ブリランテから本作のアイデアを聞きました。『特別な監督を集め、特別な歴史の瞬間にコラボのような形で映画を作ってみないか?』と。(この発案を)私は素晴らしいことだと思いました」と振り返っていた。
そして、タヒミック監督がフィリピン芸術界の最高の栄誉である「ナショナル・アーティスト」の称号を獲得することが発表された(10月25日の段階で授与決定)。花束を贈呈されたタヒミック監督は「東京国際映画祭は、おそらく初回から来ているんです。新しい称号はいただきましたが、私自身はその頃から変わりありませんし、アジアの文化というものを非常に大切にしています」と胸中を吐露。「私はフィリピンの民族と深い関係にあります。社会が現代化していっても、古い文化を大切にしていこうと思っています。そういう気持ちがあれば環境は破壊されない」と思いの丈を述べていた。
やがて、締めの挨拶を任されたメンドーサ監督から「(観客に)お礼を言いたい気持ちはあるんですが、その前に(パフォーマンスを)お願いできたら」とうながされたタヒミック監督は「楽器を持ってこなかったからなあ」と苦笑しつつも、息子デ・ギーアのサポートを受けて、ステージ上で歌唱&ダンスを披露。最後には持参していた“竹のカメラ”を指し示して「このカメラはアジアのためにあるようなもの。ハリウッドの力に負けず、アジアは土着の文化に耳を傾けましょう」と客席に言葉を投げかけていた。
第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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