蒔田彩珠、謎の存在“夢男”にビビりまくる南沙良は「可愛かった」
2018年6月26日 21:17

[映画.com ニュース]漫画家・押見修造氏のコミックを実写映画化した「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のプレミア上映が6月26日、東京・新宿武蔵野館で行われ、ダブル主演を務めた南沙良と蒔田彩珠、共演の萩原利久、湯浅弘章監督が、上映前の舞台挨拶に出席した。
押見氏が実体験を基に執筆した原作漫画を、長編商業映画デビューを果たした湯浅監督のメガホン、「百円の恋」の足立紳による脚本で映画化。上手く言葉を話せないことに引け目を感じ、周囲となじめずにいる高校1年生・志乃(南)と、音楽好きだが音痴な同級生・加代(蒔田)が出会い、バンド結成をきっかけにコンプレックスや自分のあるべき姿に向き合っていく。
「幼な子われらに生まれ」での好演が記憶に新しい南は、本作の現場を心から楽しんでいたようだ。共演者やスタッフたちとの笑いの絶えないひと時はもちろんのこと、「ご飯がすごく美味しくて。口するもの全部が美味しく感じる時期だったんでしょうね。顔がまん丸になってしまった(笑)」と振り返った。「三度目の殺人」「万引き家族」といった是枝裕和監督作品に出演してきた蒔田は「最後の方に泊まったホテルで金縛りにあってしまったんです。次の日、マネージャーさんに話をしたら『(何かが)いたね』と。それが一番怖いエピソード」と思いがけない恐怖体験を明かしていた。
物語の内容にちなみ「今だから言えることは?」という質問が投げかけられると、周囲から煙たがられる男子生徒・菊地を演じた萩原は、撮影現場での“菊地扱い”について言及した。「カットがかかっている時でも『菊地ウザイ!』みたいな感じだったんです。関係者向けの試写でも、僕の両サイドだけずっと空いていて。途中から来た人が『菊地の隣なら空いてます』と言われたほど(笑)」と不満顔。すると、湯浅監督は「(萩原の)いじられキャラのおかげで場の空気が和んでいた。実はすごい助かったんです」とすかさずフォローを入れ、撮影時の車止めやカチンコまで任せるほど、厚い信頼を寄せていたことを打ち明けた。
蒔田は、南に対して「あの時は可愛かった」と言葉を投げかける。「撮影が終わってから、私の部屋で怖い番組を一緒に見ていたんですよ。(南は)すごいビビりで、怖いシーンが出てくるたびに抱きついてきました。それにいつの間にか私のベッドで寝ていて、怖い画像を見せて起こそうとするんですけど、一瞬怖がってすぐに寝ちゃう。結局朝までいました(笑)」と話すと、南も当時のことを鮮明に覚えていたようだ。蒔田が見せてきたのは、 世界中の人々の夢の中に現れている謎の存在“夢男”の画像。「本当にしつこくしつこく見せてきて! あまりに怖くて、トイレとかお風呂も行けなかったんです!」と語っていた。
湯浅監督が言いたかったのは「(南らは)絶対に仲良くならないと思っていた」とのこと。「キャラも違うし、オーディションでお芝居をした時も一言も喋らない。本読みをしていてもよそよそしかった。仲悪いなら悪いなりの演出の仕方もあるかなと考えていたんですが、2日目にはビックリするほど仲良くなっていたんですよ」と当初の不安はすぐに払拭されたようだ。「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は、7月14日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。
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