町山智浩「ファウンダー」のマクドナルド創業者とトランプ大統領の意外なつながりを解説!
2017年7月4日 17:00

[映画.com ニュース] 「スパイダーマン ホームカミング」(8月11日公開)で悪役を演じるマイケル・キートンがマクドナルドの創業者レイ・クロックに扮した「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」のトークイベントが7月3日、都内で開催され、映画評論家の町山智浩氏と、“女子高生社長”として注目され、現在は大学生兼若手実業家として活躍する椎木里佳氏が意見を戦わせた。
クロックは、南カリフォルニアでハンバーガー店「マクドナルド」を経営するマック&ディック・マクドナルド兄弟から同店のフランチャイズ権を獲得し、世界最大級のファストフードチェーンへと成長させた人物。映画では1954年、米イリノイ州出身のセールスマンだったクロック(キートン)が、マクドナルド兄弟に取り入り、驚異的なバイタリティでチェーンを拡大させていくさまを描く。
マクドナルドの闇の歴史が明かされる本作だが、町山氏は「この映画、マクドナルドはオーソライズ(公認)していないです」といい、観客を驚かせる。「芸術を作るときは許可なんていらない。日本はびびっちゃうけど、アメリカには『フェアユース』という判例がある」とした上で、「アメリカンドリームの良い面と悪い面を描いた。これがアメリカです」とマクドナルドを通し、アメリカ社会が描かれていると述べた。
椎木氏は、映画を見ているうちに“あこぎ”なクロックを「ちょっと嫌いになりました」というが、「人を踏んづけてまで上に上がりたいという欲求は、尊敬しなければならないかも」とも。クロックの“先見の明”に刺激を受けた様子で「ビジネスパーソンとしては確実にすごい人。こういう成功の仕方もあるんだと勉強になる」と語った。
映画では、クロックがノーマン・ビンセント・ピール氏によるベストセラー「積極的考え方の力」を収めたレコードを聞き、自己啓発に努めるシーンが登場する。椎木氏が「レイ・クロックさんは、あれを聞くことで自己暗示をされていたのかなと思う」と考察すると、町山氏は「全くその通り」と同調し、「ピールさんは“ポジティブシンキング”って言葉を最初に言った人。ただ、1番の問題は、ピールさんはドナルド・トランプが唯一師匠として仰いでいる人なんです(笑)。ピールさんは牧師をやりつつ本を書いていたんですが、トランプは彼の教会に行っただけでなく、最初の結婚もそこで挙げているんですよね。だから、クロックとトランプは同じ師匠を持ったビジネスマンの兄弟みたいなものなんです」とクロックとトランプ米大統領の意外なつながりを解説した。
町山氏はさらに、マクドナルドに関する豆知識を次々と披露。「アメリカのマクドナルドはハンバーグに塩、コショウを使っていない」「マクドナルドは『メニューを勝手に変えちゃいけない』というけど、各店がおきてを破って勝手に出しちゃう。ビッグマックもそう」「アメリカ人の8人に1人は一生に1回はマクドナルドで働いたことがある」という逸話の数々に、椎木氏は目を丸くしていた。
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は、7月29日から全国で順次公開。
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