「日本のいちばん長い日」原田眞人監督&役所広司、外国人記者に向け“戦争”を語る
2015年8月4日 14:00

[映画.com ニュース] 映画「日本のいちばん長い日」の原田眞人監督と主演の役所広司が8月3日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた上映会に出席し、外国人記者らの質問に答えた。
昭和史研究の第一人者として知られる半藤一利氏のノンフィクション小説を映画化。終戦間際の1945年、昭和天皇(本木雅弘)の聖断を受け、鈴木貫太郎首相(山崎努)や阿南惟幾陸相(役所広司)といった面々が終戦に向け奔走する一方で、徹底抗戦を唱える一部の陸軍将校らがクーデターを企てるなど、時代の重大局面をサスペンスタッチで描く。
この日は10カ国以上、約150人の記者が出席したが、原田監督は、本作を手がけたきっかけのひとつとして、終戦時に当時19歳だった父親が、特攻隊の基地のある鹿児島・知覧に配属されていた点を挙げる。「もし聖断がなく、戦争が続いていたら、父も犠牲者となって私もこの場にいなかった」と語り、さらに本作でも貫かれている自身の映画作りのテーマとして「家族と名誉を大切なものとして描いてきた」と説明した。
阿南陸相を演じた役所は、役作りについて「原田監督との仕事では毎回、膨大な資料が送られてくる(苦笑)。それに目を通すことから始まる」と明かし、阿南の人物像は「色々な説があるけれど、昭和天皇のご聖断以降は、本土決戦ではなく終戦に向けて、(抗戦を主張する)中堅将校たちを抑えていく。天皇陛下のご決断と若い将校たちとの間で板挟みになることが今回の僕の役目でした」と語った。原田監督は、本作における阿南陸相の抱えるドラマの重要性を強調。「阿南自身は武人として沖縄戦で死にたいという思いがあった。でも陸軍大臣の仕事を受けたときから天皇陛下の意思に沿って進むと決めていた。そこにジレンマのドラマがあり、彼が抱えていたアンビバレント(二律背反)を描きたかった」と振り返った。
原田監督は、海外の映画祭への出品にも意欲的な構えを見せる。「事実を歪めて伝えられた海外での昭和天皇のイメージを変えたいという思いがある。真実よりもイデオロギーを優先するという姿勢には怒りを覚えます」と海外の記者たちを前に熱弁をふるった。その言葉を受け、役所は「戦争を始めるのは簡単だけど、終わらせるのは本当に難しい。シンプルなメッセージとして海外の方にも受け止めていただけるのでは」と語った。
「日本のいちばん長い日」は、8月8日から全国公開。
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