宮崎駿監督「風立ちぬ」原画展が東京ソラマチで開催 完成までの軌跡明らかに
2014年6月25日 19:00

[映画.com ニュース] 宮崎駿監督の長編アニメ引退作「風立ちぬ」のDVD&ブルーレイ発売を記念し6月25日、東京・墨田区の東京ソラマチで、本作の原画展が開幕した。制作の初期段階で宮崎監督によって描かれたイメージボード17点とメカニック設定7点をはじめ、キャラクター設定や背景画、美術監督による美術ボードなど約100点の原画が展示され、作品完成まで軌跡を追うことができる。
見逃せないのはやはり、作品の源泉ともいえるイメージボード。宮崎監督によるデザイン画には、「めがねの描写に手間をかける」「加代6歳、おしゃま、世話焼き」といった人物設定に関する書き込みもあり、キャラクター造形の過程を垣間見せる貴重な資料となっている。
また、劇中に登場する飛行艇「カプローニca60」のイメージボードには「神経質にならないこと」「正確さはもとめない」「色ぬりは諸事その場かぎりでよろしい」といった指示もあり、イメージボードを通して宮崎監督と現場スタッフがコミュニケーションを取る様子がうかがえる。
映画は幼い頃からの夢を実現させ、飛行機の設計技師になった主人公・堀越二郎が、世界屈指の戦闘機であるゼロ戦を生み出した矛盾と向き合う姿を描く。会場内では原画展示に加えて、二郎と、ヒロイン・菜穂子がキスを交わす丘や、ふたりを乗せた列車の車内などがセットで再現されている。
この夏は本展示に加えて、歴代作品に登場する代表的な建造物を立体で表現する「ジブリの立体建造物展」(江戸東京たてもの園で7月10日から)、ジブリヒロインの原画を一挙公開する「米林宏昌原画展」(西武池袋本店・西武ギャラリーで7月18日から)、スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」の世界を美術監督の種田陽平氏が再現する「思い出のマーニー×種田陽平展」(江戸東京博物館で7月27日から)などジブリ関連の展示企画が目白押し。また、東京・三鷹の森ジブリ美術館では、宮崎監督の引退後“初仕事”として企画を手がけた「クルミわり人形とネズミの王さま展」が開催中だ。
「風立ちぬ」原画展は東京ソラマチ5F「スペース634」にて、6月30日まで開催。「風立ちぬ」DVD&ブルーレイは発売中。「ルパン三世 カリオストロの城」から「風立ちぬ」までの宮崎監督の長編11作品を集めた「宮崎駿監督作品集」も7月2日に発売される。
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