マルコス時代を生きた女性描くフィリピン映画 監督と主演女優が来日
2013年10月19日 18:35

[映画.com ニュース]東京・六本木ヒルズで開催中の第26回東京国際映画祭コンペティション部門出品作「ある理髪師の物語」の記者会見が10月19日開催され、ジュン・ロブレス・ラナ監督と主演女優のユージン・ドミンゴ、プロデューサーのペルシ・インタランが出席した。
1970年代マルコス独裁政権下の田舎の村が舞台。理髪店経営の夫に先立たれた妻は店を畳むが、次第に反政府活動に巻き込まれていく。時代の荒波と闘う女性たちの姿を描いた人間ドラマ。ラナ監督は2012年の「ブワカウ」に続き、2年連続の東京国際映画祭参加となった。
監督は作品について「完全にフィクションですが、歴史的背景は事実に基づいており、マルコス政権時代に戒厳令が敷かれていたのは大変重要なこととして盛り込んでいます」と説明。過去に手がけたフィリピン独立運動の英雄として知られるホセ・リサールを描いた作品についても触れ、「ホセ・リサールにしてもベニグノ・アキノにしても、彼らが感じた苦しみは国民一人ひとりが感じた苦しみです。私たち一人ひとりが自由を得るために戦って、先に進みたいという願いは当時も、そして今でも変わりません。1800年代、1970年代に私たちが直面していたのと同じ問題が今でも続いているので、こういった歴史についても認識を持つことが大事。今作の脚本の中にも、当時の人々が経験した苦しみをできるだけ反映したいと思いました。フィリピン人皆が共感すると同時に、世界の人に普遍的に伝わるものだと思います」と観客に語りかけた。
前作「ブワカウ」も理髪店を描いた作品だったが、何か思い入れがあるのかとの問いには「私自身髪を切ってもらうのが好きですし、フィリピンの社会全体として理髪店は、人々が情報交換したり、体験を交換することが行われる重要な場所になっています」と回答。ドミンゴはフィリピンではコメディ作品で活躍しており、今回初めてドラマ作品でシリアスな役を演じ「本当に大変でした。悲しく、食べることもできず、信号もなく電気もない、携帯電話も通じない田舎で撮影をしました。70年代に戻ったようで、忘れられない記憶になりました」と撮影を振り返った。
第26回東京国際映画祭は、10月25日まで開催。
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