「偽りの人生」1人2役で双子役に挑んだビゴ・モーテンセンが語る
2013年7月11日 19:00

[映画.com ニュース] 俳優ビゴ・モーテンセンが主演とプロデュースを務め、第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のキャスト、スタッフによるサスペンスドラマ「偽りの人生」が、7月12日に公開される。全編スペイン語の本作で、一卵性双生児を1人2役で演じたモーテンセンが作品を語った。
ブエノスアイレスで医師として裕福な暮らしを送りながらも、生きることに重圧とむなしさを感じていたアグスティンのもとに、長らく離れていた一卵性双生児の兄ペドロがやってくる。末期がんで苦しむペドロは、アグスティンに自分を殺してくれと懇願する。アグスティンはペドロを殺害した後、ペドロになりすまして新しい人生を始めようとするが、兄がかかわっていた犯罪に巻き込まれていく。
本作は嘘や嘘を通して真実に到達することがテーマとなっている。モーテンセンは「アグスティンは別の人間、兄のペドロになるということで、完璧に嘘をつこうと思うんです。それはとても大きな嘘だと思うんですが、彼はティグレに行って、ペドロの服を着たりしてペドロの好きなものを初めて知るわけです。それを通して本当の自分を知ることになるんだと思うんです。だからこの作品にはペドロとアグスティン、そしてペドロになろうとしてなれなかったアグスティンという3人のキャラクターが存在しています」と分析する。
ペドロになりきって別の人生を生きることを選択するアウグスティンだが、俳優という仕事も言いかえればある種、別の人間を生きるということではないだろうか。「子どもの頃を思い出すと、監督がいなくても、何とかごっこをやったりして、直感的にその役になりきることが出来たと思うんです。僕の考えでは、子どもというのは他の人のように考えることを通して、世界を知ったり、他の人の視点を知ったりする。そういった学びの過程だったんです。例えばスポーツ選手がトレーニングをしないと、筋肉が固くなってしまうように、人間も歳をとってくると考え方が固くなって、他の人になるという想像力が子どもの時よりなくなってしまうのだと思うんです。だから僕は俳優をしていることによって世界や他の人の視点を学べていると思っています。また俳優を続けることによって、いつも心をオープンにしておける、柔軟な考えを持っていられるのです」と自身の考えを語った。
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「イースタン・プロミス」などでの名演技で、世界に多くのファンを獲得しているモーテンセン。最後に日本のファンに向けて、メッセージを寄せた。
「この作品は、あからさまな表現をしている作品ではなく、とても個性的でオリジナルなものなので、デビッド・クローネンバーグ監督の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』や『イースタン・プロミス』のファンの方には気に入ってもらえるんじゃないかと思います。一瞬にして内容が分かるような映画ではなく、見終わった後に考えさせられるような作品だと思いますが、皆さんに気に入っていただけたらと思います。今回日本に行けなくてとても残念ですが、また日本にうかがえたら良いなと思っています」
「偽りの人生」は7月12日TOHOシネマズシャンテほか全国で公開。
(C)2012 Tornasol Films SA/Haddock Films SRL/Castafiore Films SL/Terz Filmproduktion
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