「ライフ・オブ・パイ」アン・リー監督、本来は「11部門でなく13部門ノミネート」
2013年1月17日 16:00

[映画.com ニュース] 「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」を携えて来日中のアン・リー監督が1月17日、都内で会見に臨み、作品への思いや11部門でノミネートを果たしたアカデミー賞に対する自らの哲学を明かした。
映像化不可能と言われたヤン・マーテルのベストセラー「パイの物語」を、最新技術を駆使して3Dで映画化。“ベンガルトラとともに救命ボートで大海原を漂うことになった少年が、なぜ過酷な漂流を生き延びることができたのか?”を大スケールで描き出す。
すでに「ブロークバック・マウンテン」で、アジア人として初のアカデミー賞監督賞を手にしているリー監督だが、今回も作品賞、監督賞など主要部門でノミネートを果たしており、昨日のジャパンプレミアに続いてアカデミー賞に関する質問が相次いだ。慎重に言葉を選び「世界中の目が向けられる場ではありますが、決して芸術的に最高の作品に与えられるわけではないと思います。しかし基準はあるとも思っています」と語り、オスカーを受賞することの意義について「同業者に認められるということ。そして世界中を前に発言でき、一緒に仕事をした仲間に感謝を述べられるということ」と持論を明かした。
さらに踏み込んだ「『リンカーン』がライバルでは?」という質問には、「『リンカーン』を恐れてはいません(笑)。不安なのは受賞した際のスピーチですね」とユーモアで切り返す。それでも、「インド人の2人の俳優(スラージ・シャルマとイルファン・カーン)がノミネートされなかったのはなぜ? 本当は11ではなく13部門のノミネートだと思っています」と残念そうな表情を見せた。
特に少年時代のパイを演じたスラージ・シャルマは、演技初経験ながら肉体的にも精神的にも変化していくパイを熱演しており、「彼のことはかなり鍛えましたね(笑)」と明かしつつも絶賛。「インドのいろんな街の高校を訪れて3000人ほど見て、本読みやインタビューを通じて12人まで絞ったんですが、そこで初めてムンバイで彼と対面したんです。具体的な役のイメージを抱いてなかったのに、彼を見て『あっ、パイだ』と感じました」と起用の経緯を明かし、「撮影中の彼の姿が我々を初心に返してくれたと思うし、信じることの大切さを教えてもらいました」と称えた。
また、「この映画は英語をしゃべっていますが、私はアジアの映画だと思っています。それを証明するかのようにアジア各国で(興行的に)成功しています。いま我々はアジアの表現で世界中、特にアメリカに対して影響を与えられる時期に来ていると思います。今後、私自身が『これだ』と思うものがあれば、ぜひ台湾の映画も作れたらと考えています」と、アジア出身のフィルムメーカーとしてのアイデンティティーを強くのぞかせた。
「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は、1月25日より公開。
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