新藤次郎氏、藤本賞受賞 父・新藤兼人監督へ「ゆっくり報告したい」
2012年6月15日 14:00

[映画.com ニュース] 国内の映画製作者を表彰する唯一の賞として知られる藤本賞の第31回授賞式が6月15日、都内で行われ、故新藤兼人監督の遺作となった「一枚のハガキ」のプロデュースが高く評価され、大賞を受賞した新藤次郎氏をはじめ、特別賞を受賞した依田巽氏と梅川治男氏(「ヒミズ」の製作に対して)、奨励賞を受賞した是枝裕和監督(「エンディングノート」の製作に対して)、新人賞を受賞した東映の須藤泰司氏(「探偵はBARにいる」の製作に対して)が出席した。
新藤氏への授与を前に、5月に100歳で逝去した兼人監督への黙とうが捧げられ「授賞式が生前に間に合わなかったのが残念だが、ゆっくり父に報告したい」(新藤氏)。今回の受賞は、兼人監督が逝去する前に決定したといい「私から受賞を直接報告したら『ああ、そうか』という感じだったが、実際は『おれの作品のおかげで、おまえが賞をもらえたんだろ』と言いたげだった」と振り返った。
新藤氏は兼人監督の次男で、近代映画協会社長兼プロデューサーとして数々の新藤作品をプロデュース。「今も昔もインディペンデントの製作スタジオは厳しい位置に立たされているが、こうして評価をしていただけるのは本当に光栄なこと」と喜びを語った。なお、兼人監督自身も「三文役者」で第20回藤本賞の特別賞を受賞している。
「ヒミズ」が国内外で評価され、興行的な成功に導いた依田氏は「受賞は想定外。たぶん最初で最後でしょう(笑)。ギャガ社員への励ましとして受け取らせていただきたい」。洋画配給を基盤としたスタンスに変わりはないとしながら「背伸びせず、これだと思える邦画作品を着実に製作していきたい」と抱負を語った。
是枝監督は、砂田麻美監督のデビュー作をプロデュースし「受賞は光栄ですけど、居心地悪いですね。砂田監督に対しても、何だかしゃくに障りますし(笑)。今度は僕の監督作で、プロデューサーを連れてきたい」。それでも「僕は作品が世に出るお手伝いをしただけ。作品が僕の手元に来たときは、すでに作家性とエンタテインメント性が内包されていたし、今回の受賞は、彼女が劇映画監督に羽ばたくきっかけになるはず」とエールをおくった。
また、須藤氏は東映の岡田茂社長とふたりきりで「探偵はBARにいる」の社内試写に臨んだといい、「見終わった後、ほめられるかと思ったら『おまえ、これ大丈夫か?』とシナリオの穴とか欠点を指摘されてしまい……」と述懐。「でもパート2が作れるほどヒットし、大変光栄」と安どの表情だった。
同賞は、277本もの映画作品を製作した東宝の故藤本真澄さんの功績を讃えて設けられた。
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