荒戸源次郎、鈴木清順と原田芳雄さんの思い出を語る
2012年1月14日 19:45

[映画.com ニュース] 独自の映像美と物語で高い支持を集める鈴木清順監督の“浪漫三部作”「ツィゴイネルワイゼン」、「陽炎座」、「夢二」のニュープリントによるリバイバル上映が1月14日にスタート。これを記念して東京・渋谷のユーロスペースでトークイベントが開催され、この三部作のプロデューサーを務めた荒戸源次郎が「ツィゴイネルワイゼン」撮影当時のエピソードを語った。
荒戸は1970年代初頭、唐十郎の「状況劇場」に所属していたがその後、自らの劇団を設立。その公演を鈴木清順が見に来ていたことで付き合いが始まったという。「うちに遊びに来てよく飲んでましたね。当時、清順さんは40代だったはずだけど、劇団の女の子とダンスしてたのを覚えてます」とおよそ40年前の思い出をふり返った。
「ツィゴイネルワイゼン」の公開は1980年。荒戸は「僕は清順さんのファンで、初めて名前を覚えた映画監督だった。付き合いはずっとあったけど、年はふた回りも違ったし、一緒に仕事するなんて思っていなかった」と語る。昨年亡くなった原田芳雄さんが主演を務め、共演には映画監督でもある藤田敏八が選ばれたが「清順さんは伊丹(十三)さんがいいって言ってたけど、僕の方にこだわりがあって、藤田さんをゴリ押ししたんです。でも、当時は映画監督が俳優をやるというのはほとんどなかったから、芳雄さんにとっては嫌だったと思う。のちの芳雄さんとは違って当時はおっかなくてね……(笑)。お宅にお邪魔して話をしたら、のんでくださいました」とキャスティングを巡るエピソードを明かした。
当時、東京タワーの下に設営されたドーム型の移動式の映画館「シネ・プラセット」で上映された同作は自主映画としては異例の10万人を動員する大ヒットとなった。荒戸はこの移動式映画館について「(既成の映画館では作品を)いいようにされちゃうと思って作った。清順さんに言ったら『いいよ、やろう』と言ってくれた。いいかげんだったからね(笑)」と述懐。上映後も、新たなシーンを撮影しては継ぎ足していったそうで「撮影が終わったら芳雄さんはヒゲを剃っちゃって、シーンがつながらなくなった(笑)」など次々と逸話を披露した。
「(劇場に)人を入れ過ぎて、酸欠で失神する観客がいたほどだった」と当時の熱気を思い返す荒戸。改めて今回、三部作が上映されることについて「当時もあんなに観に来るとは思ってなかった。30年経ってこうしてニュープリントでまた観てもらえるなんて幸せな映画です」とほほ笑んだ。
「ツィゴイネルワイゼン」、「陽炎座」、「夢二」はユーロスペースで2月3日までの期間限定で公開中。
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