映画誌編集長らが“こたつ”に入ってジブリ談議
2011年11月16日 13:37

[映画.com ニュース] スタジオジブリの「ハウルの動く城」(宮崎駿監督)、「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)のブルーレイディスク発売記念トークイベントが11月15日、東京・恵比寿ガーデンルームで行われ、カルチャー雑誌「CUT」の内田亮編集長、児童文学誌「MOE」の新村晃一編集長、「DVD&ブルーレイでーた」の長谷川暢紀編集長代理が出席。「スタジオジブリが児童文学をアニメにすると、こうなる」をテーマに、“こたつ”に入ってジブリ談議に花を咲かせた。
両作とも世界的に著名な児童文学を原作に、ジブリ独自の脚色が施されており、公開時には原作ファンの間で賛否両論が巻き起こった。内田氏は「映画は作った監督のものだし、作り手の考えや解釈が反映されていないと面白くない。濃いファンが多い作品は責任も果たさなければいけないが、原作をそのまま再現した映画を見る必要はない」と断言。「ハウルの動く城」は「結構、破天荒な映画だが、いま見直すと宮崎監督が映画のフォーマットを覆そうとしているのがわかり面白い」、「ゲド戦記」については「吾朗監督はこじんまりしたドラマを作りたい人。『コクリコ坂から』の後で見直すと全然違う印象を受ける」と評した。
新村編集長は、「児童文学は幼少期に触れるので、まるで宝物のような輝きを放つ。それだけに原作ファンを100%満足させる映画を作るのは非常に難しい」と分析し、映画化の際に大切なのは「製作者が(原作の)最重要ポイントをしっかり提示すること」。また、スタジオジブリが映画化することによって、忘れかけられた原作に再び光が当たることの意義を評価した。
今回のブルーレイ化について、長谷川氏は「ジブリ作品で重要なのは、公開当時のフィルムの感触を残すこと。クリアだが手描き感があり、やわらかい印象を受ける。当時の色をそのまま再現するのも、ブルーレイでしかできない」と見どころを解説した。
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