L・ベッソン、日本人の冷静さ称え仏の原発事故を危惧
2011年6月23日 18:56

[映画.com ニュース] 今年で19回目を迎えるフランス映画祭2011が6月23日、東京・有楽町朝日ホールで開幕。団長のリュック・ベッソン監督、ユニフランス新代表のレジーヌ・ハッチョンドが、同所で会見した。
ベッソン監督は、「来日できてうれしいです。私たちは大した支援はできませんが、この映画祭で少しでも喜んでいただけたら」と挨拶。東日本大震災について「このひどい災害にあたり日本人は、素晴らしい落ち着き、威厳のある姿を見せ、世界中に感銘を与えました。もしフランスで同じようなことが起こったら、世紀の大パニックが起きたに違いありません。冷静さを失って、トマトを投げ合うようなことになったでしょう」と話した。
また、「フランスの原発もかなりひどい状況にあると思われるので、起こってほしくはありませんが、数年以内に事故が起こるのではと危惧しています。日本人が見せたような冷静さを見せられたら」と日本以上に電力を原子力に依存するフランスの原発問題についても触れた。
オープニングセレモニーには、ベッソン監督のほか「chantrapas(原題)」のオタール・イオセリアーニ監督、「セヴァンの地球のなおし方」のジャン=ポール・ジョー監督ら来日ゲスト8人が登場。ゲストの一人ひとりが、日本への思いを丁寧にスピーチし、会場からは大きな拍手が上がった。環境問題をテーマにした作品で知られるジョー監督は来日後、福島と、長年にわたって原発建設反対運動を行う山口県祝島へ訪問したことを明かし「福島、祝島の方々との連帯の意を表したい」と「原発絶対反対」と書いた鉢巻を頭に巻いてアピールした。
映画祭では、実写と3Dアニメを融合させた、ベッソン監督のファンタジー・アドベンチャー最新作「アーサー3(仮)」がオープニング上映された。同作について、ベッソン監督は「12歳以上にはご遠慮いただいている映画なので、子どもたちに許可を得て見てください(笑)。エコロジーがテーマの作品で、未来を担う子どもたちへのメッセージをアーサーに託しました」とジョークを交えて説明した。
フランス映画祭2011は、長編12作、短編6作(1プログラム)の全13プログラムを上映。興行収益の一部を、震災復興のため公益財団法人に寄付する。そのほかチャリティTシャツ販売、フレンチシネマカフェなど映画祭関連イベントも開催される。6月26日まで。
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