第22回東京国際映画祭、ブルガリア映画「イースタン・プレイ」の3冠で閉幕
2009年10月25日 17:15

[映画.com ニュース] 9日間にわたって開催された第22回東京国際映画祭が10月25日に閉幕。東京・六本木ヒルズで行われたクロージングセレモニーでコンペティション部門ほか各部門の受賞結果が発表され、ブルガリアのカメン・カレフ監督による「イースタン・プレイ」が最高賞の東京サクラグランプリを含む3冠に輝いた。
「イースタン・プレイ」は、音信不通だった兄弟が再会を果たすも、人種差別をめぐって異なる道を歩んでいく姿を描いた人間ドラマ。同作は、撮影後に死去した主演俳優のフリスト・フリストフさんが最優秀男優賞を、カレフ監督が最優秀監督賞を受賞して3冠を達成。3つのトロフィーを手にしたカレフ監督は、「この受賞はブルガリアにとって誇りです」と喜びをかみしめた。
審査員特別賞はセバスチャン・コルデロ監督のスペイン映画「激情」が、最優秀女優賞は「エイト・タイムズ・アップ」に主演のフランス人女優ジュリー・ガイエがそれぞれ受賞。観客賞にはカナダの「少年トロツキー」が選ばれた。コンペ部門に日本映画として唯一出品されていた辻仁成監督、アントニオ猪木主演の「ACACIA」は受賞を逃した。

「日本映画・ある視点」部門作品賞は、「あんにょん由美香」の松江哲明監督の新作「ライブテープ」が受賞。「アジアの風」部門では、最優秀アジア映画賞に韓国・フランス合作の「旅人」が選ばれたほか、スペシャル・メンションとしてトルコの「私は太陽を見た」が受賞。さらに、第18回東京国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞し、今年7月25日に急逝したマレーシアのヤスミン・アフマド監督に特別功労賞が贈られた。
エコロジーをテーマに掲げる同映画祭が昨年度から設立した、自然と人間の共生などをテーマにした作品の中から選ばれるTOYOTA Earth Grand Prixは、シベリアの山中で狼を守りながら生きる放牧民の少年の姿を追ったドキュメンタリー「Wolf 狼」が受賞した。
全受賞結果は以下の通り。
▼審査員特別賞 「激情」(セバスチャン・コルデロ監督/スペイン)
▼最優秀監督賞 カメン・カレフ監督(「イースタン・プレイ」/ブルガリア)
▼最優秀女優賞 ジュリー・ガイエ(「エイト・タイムズ・アップ」/フランス)
▼最優秀男優賞 フリスト・フリストフ(「イースタン・プレイ」/ブルガリア)
▼最優秀芸術貢献賞 該当なし
▼観客賞 「少年トロツキー」(ジェイコブ・ティアニー監督/カナダ)
▼「日本映画・ある視点」部門作品賞 「ライブテープ」(松江哲明監督)
▼「アジアの風」部門最優秀アジア映画賞 「旅人」(ウニー・ルコント監督/韓国・フランス)
▼「アジアの風」部門スペシャル・メンション 「私は太陽を見た」(マフスン・クルムズギュル監督/トルコ)
▼「アジアの風」部門特別功労賞 ヤスミン・アフマド監督(マレーシア)
▼TOYOTA Earth Grand Prix 「Wolf 狼」(ニコラ・バニエ監督/フランス)
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