人気FLASHアニメが映画に!「菅井君と家族石」作者のFROGMANを直撃
2007年12月28日 12:00

[映画.com ニュース] チープな画風やナンセンスなギャグが評判のFLASHアニメを多数手がけるクリエイター、FROGMAN。今ではTV番組やCMにも作品が起用される人気ぶりだ。全国のTOHOシネマズで、彼の代表作「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターが上映中のマナーを呼びかけるショートムービーを目にした人も多いはず。
そんな彼が04年に発表したFLASHアニメの第1作「菅井君と家族石」が、劇場版「菅井君と家族石 THE MOVIE」として08年2月16日に公開決定。製作も佳境に入った12月中旬、FROGMANを直撃した。
「菅井君と家族石」は、島根県出雲地方に住む、全員無職のソウルファミリーの日常を描いたナンセンスコメディ。タイトルは名ファンクバンド、スライ&ザ・ファミリーストーンのもじりで、一家の顔は皆、見覚えのある黒人ミュージシャンにそっくり。この奇抜な作品が生まれたきっかけは?
「もともと東京で映像の仕事をしていたのですが、島根に移住することになり、ひとりで映像を作らなければならなくなった。その時にFLASHというツールに出会い、手元にあった雑誌を見ながら黒人ミュージシャンの顔を描いて絵の練習をしていたら、彼らが家族のように見えてきたんです」
今回は、劇場版ならではの企画として、島根県出身の謎の覆面ジャズバンド「副島さんとピンカラ殺生s」が楽曲提供。「彼らの音楽にインスピレーションを受け、脚本も書き直しました」とFROGMANが語るところから、劇場版では彼らの音楽が重要な要素になりそうだ。
インタビューに同席した同バンドのリーダー、副島さんは「(自分たちは)ジャズバンドと言われてはいますが、自らジャンル分けをしているつもりはありません」と語る。FROGMANはその言葉を受け、「副島さんと話し合っていく中で出てきたのですが、今回のテーマのひとつは“ボーダーレス”ということ。何かを表現する上で、決まった方法だけにこだわる必要はない。いま置かれた環境で、一番適したもので表現すればいい。そうした中で、生まれてくるものがあると思います」と、独力で映像を作らなければならなかったからこそ生まれた、FLASHアニメの作者らしいコメントを残してくれた。
素材はWEB時代の使い回しで、キャラクターは上半身しか描かれてないという“手抜き”ぶりも健在だが、それが彼独特の“作風”だ。一方で、エッジの効いた笑いとクールな音楽の織りなす、旧作を超えた映画ながらのスケール感にも期待したい。
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