松尾スズキ復活。新作「クワイエットルームにようこそ」を語る
2007年8月10日 12:00

[映画.com ニュース] 06年度芥川賞候補になった松尾スズキの同名小説を、自ら映画化した「クワイエットルームにようこそ」の完成披露試写会が、8月9日、東京・渋谷のシネマライズにて開催された。上映前には、原作・監督・脚本を務めた松尾が久々にマスコミの前に登場し、舞台挨拶を行った。
体調不良により長らく休養を取っていた松尾だったが、開口一番「元気です!」と挨拶。司会者から「お元気そうで、嬉しいです」と言われると、「元気そうで嬉しいと思ってくれて嬉しい」と照れくさそうに答えた。
映画は、アルコールと睡眠薬の過剰摂取により閉鎖病棟に運び込まれた女性ライターが、さまざまな問題を抱えた患者たちと過ごす14日間を描くというストーリー。「恋の門」(04)に続く長編2作目に自著を選んだ理由を聞かれると、「オリジナルの作品を撮りたかったので、自分の小説を映画化するのが手っ取り早かった。相乗効果で本も売れてくれると嬉しい。目指せ、辻仁成(笑)」と、ちゃっかり原作本もアピールしていた。
実に9年ぶりの主演で、主人公明日香を演じた内田有紀については「(演技に)気迫を感じた。ミスもなかったし、最初から最後まで出ずっぱりだったにも関わらずよく耐えてくれた」と絶賛。明日香の相手役には松尾が主催する劇団大人計画の宮藤官九郎が扮しており、「僕は内田さんに集中したかったので、男の俳優には気を遣わなくていい部下を起用した」と言って会場を笑わせつつも、「宮藤とはずっと舞台で一緒にやってきてるので、リラックスして演技が出来たと思う。すごく良い芝居をしてくれた」と、愛弟子との篤い信頼関係を垣間見せた。
最後に「女子閉鎖病棟という場所で繰り広げられる話なので、コメディタッチに仕上げてはいるが、すごくヘビーな内容。頑張って見て下さい」とメッセージを送った。
「クワイエットルームにようこそ」は10月ロードショー。
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