佐藤英彦 : ウィキペディア(Wikipedia)
佐藤 英彦(さとう ひでひこ、1945年4月25日- )は、日本の警察官僚。第19代警察庁長官。弁護士 (第一東京弁護士会登録)。
来歴
北海道函館市出身。香川県立高松高校を経て、東京大学法学部私法学科を卒業後、1968年 (昭和43年)、警察庁に入庁。元々は内科医を志望していたが、警察も「社会の医者」であることから、警察に入ったという。
刑事畑が長く、入庁後、高知県警察本部刑事部鑑識課長、栃木県警察本部刑事部捜査第一課長、警視庁本富士警察署長、警視庁警務部教養課長、大阪府警察本部刑事部捜査第二課長、警視庁刑事部捜査第二課長、内閣法制局第二部参事官、警察庁長官官房総務課長、警視庁刑事部長などを歴任。高知県警では鑑識課長として山が崩れて六十人の死者が出てた災害の発掘と身元確認に当たり、栃木県警では捜査第一課長として連続爆破事件の捜査指揮にあたり、大阪府警では捜査第二課長として三和銀行女子行員によるコンピューター端末機を使用した詐欺事件の捜査指揮などに取り組んだ。警視庁では捜査第二課長・刑事部長として東京医科歯科大教授選をめぐる贈収賄事件や伊丹十三映画監督襲撃事件、日本船舶振興会汚職事件などの捜査指揮にあたった。
1995年2月1日、埼玉県警察本部長に就任。約1年10か月の在任中、生活安全部保安課銃器対策室を銃器対策課に格上げすることなどに取り組んだ。
1996年12月3日、警察庁刑事局長に就任。約2年11か月の在任中、組織窃盗の摘発を強化したほか、ストーカー対策への取り組みを強化することなどに取り組んだ。
1999年1月18日、大阪府警察本部長に就任。約1年の在任中、生活安全部にハイテク犯罪対策室を新設したほか、ひったくり事件の撲滅に取り組み、発生件数を1500件も減少させた。
2000年1月11日、警察庁次長に就任。約2年7か月の在任中、相次いだ警察不祥事をめぐって国会で答弁に立ち、過労で突然倒れて入院しながらも、警察改革要綱をまとめた。
2002年8月2日、第19代警察庁長官に就任。約2年の在任中、2003年を「治安回復元年」と位置づけ、警察官の街頭活動を強化する犯罪抑止対策に力を入れたほか、緊急治安対策プログラムの公開を行い、治安対策に取り組んだ。また、2004年には警察庁刑事局に組織犯罪対策部を、警備局に外事情報部を新設するなど、暴力団や外国人犯罪グループ、国際テロリストなどといった脅威に対抗する態勢を整備することなどにも取り組んだ。
2004年8月13日、退官。警察庁顧問に就任。
2005年12月1日、警察共済組合理事長に就任。
2010年10月4日、法務省「検察の在り方検討会議」委員に就任。
2011年6月29日、法務省「新時代の刑事司法制度特別部会」委員に就任。
2015年4月29日、春の受勲で瑞宝単光章を受章。
略歴
- 1968年4月- 警察庁警務局人事課採用
- 1971年8月- 高知県警察本部刑事部鑑識課長
- 1973年8月- 栃木県警察本部刑事部捜査第一課長
- 1975年2月- 警視庁本富士警察署長
- 1976年8月- 警視庁警務部教養課長
- 1978年8月- 警察庁刑事局捜査第一課課長補佐
- 1980年4月- 大阪府警察本部刑事部捜査第二課長
- 1982年2月- 警察庁長官官房企画課理事官
- 1983年8月- 警視庁刑事部捜査第二課長
- 1985年3月- 警察庁刑事局刑事企画課理事官
- 1986年9月- 内閣法制局第二部参事官
- 1991年11月- 警察庁長官官房総務課長
- 1992年4月- 警視庁刑事部長
- 1995年2月- 埼玉県警察本部長
- 1996年12月- 警察庁刑事局長
- 1999年1月- 大阪府警察本部長
- 2000年1月- 警察庁次長
- 2002年8月- 警察庁長官
- 2004年8月- 警察庁長官退官、警察庁顧問
- 2005年2月- 警察共済組合理事長 (~2010年11月)
- 2010年4月- 地方公務員共済組合連合会非常勤理事
- 2011年
- 6月- 弁護士 (第一東京弁護士会所属)
- 6月- 住生活グループ取締役兼監査委員会委員
- 6月- 大日本住友製薬株式会社監査役 (~2013年6月)
- 2013年
- 6月- 大日本住友製薬株式会社取締役 (~2019年6月)
- 6月- LIXILグループ取締役兼指名委員会委員兼監査委員会委員
- 2014年6月- 株式会社りそな銀行社外取締役 (~2015年6月)
- 2015年6月- 株式会社りそなホールディングス社外取締役 (~2023年6月)
- 2016年6月- LIXIL取締役兼指名委員会委員長兼監査委員会委員 (~2017年3月
- 2019年5月- ぐるなび取締役
著書・論文
- 『治安復活の迪』(立花書房)
- 『講座・日本の警察』全4巻(立花書房 共著)
- 『田宮裕博士追悼論集』上巻(信山社 執筆)
出典
参考文献
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/11/18 02:32 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.