劇場公開日 2023年1月27日

イニシェリン島の精霊のレビュー・感想・評価

全310件中、1~20件目を表示

4.0ロバのつぶらな瞳

2023年3月14日
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 何とも不可思議な物語だ。思い出されるのは、血が滴る指、自然豊かな島の風景、吉兆•凶兆定かでない、天上から広がる光。そして何より、動物たちのつぶらな瞳が忘れがたい。美しさにおぞましさ、滑稽さ、悲愴感が無いまぜになった114分だった。
 ある日突然パードリックは、旧来の友・コルムから絶交を言い渡される。何が何だか分からず戸惑うパードリック。コルムが他の村人たちと楽しげに過ごしている姿を見ると、居ても立っても居られない。しかし、コルムは頑なな態度を崩さず、無理に話し掛けるならば、会話するごとに自分の指を一本ずつ切り落とすと宣言する。
 きっかけも、その後の展開も、コルムの身勝手のはず。とはいえ、彼がそのような行動に至るには、何か原因があるのではとパードリックは悩み、焦る。何とか修復を試みたものの、別の生き方をしたい(そこにパードリックはいない)と告げられ、彼は身も心も粟立つ。
 パードリックは、別のやり方、別の生き方の術を持っていない。毎日決まったように家畜たちの世話をし、午後になったらパブで酒を飲む。それで満たされていたはずが、友の離脱で歯車が狂い始めてしまう。
 習慣を守り日々を重ねるのは、単調ながら平和で、穏やかだ。一方、そこから踏み出すのは難しい。自他を傷つけ、周りの心もかき乱す。こんな季節だからかもしれないが、卒入学、就職に転勤と、半ば外因から人生が動くのは、変化を求めながらも踏み出せない、人の性が少なからず影響しているのかも、とふと思った。
 おどろおどろしさが加速する人間たちのやり取りの一方で、変わらず自然は雄大で、音楽は美しく、心に沁みる。さらに印象的なのは、パードリックの飼う羊や牛、そしてロバたちだ。特にロバのジェニーは彼にとって家族同然たが、妹には「家には入れないで!」と戒められる。
 動物の潤んだ黒目は、深みがある。人間たちの争いを達観しているようでもあり、呆れているようでもある。(もしかすると、人間には特段の興味さえ抱いていないかもしれない。)友と妹を失ったパードリックは、ことさらにジェニーを可愛がり、昼夜共に過ごすようになる。けれども、所詮はロバと人。彼らには越えられない壁がある。触れ合っても会話はできず、やり取りは一方通行で、距離は縮まらない。その瞳から何かを見出せるのは、受け手であるパードリック自身なのだ。
 砲弾の音が響けば、本島の内戦で屍は増える。そして、島でも喪失が増殖していく。幾つもの死を乗り越え、パードリック、そしてジェニーの瞳には、一体何が映ったのだろう。

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cma

4.0コリン・ファレルは眉毛で語る

2023年1月28日
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ニコ

4.0オッサンの痴話喧嘩が教えてくれるもの。

2023年2月28日
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村山章

4.5人間の諍いの愚かしさを突き詰め、神話の域にまで昇華

2023年1月29日
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悲しい

知的

マーティン・マクドナー監督は、「セブン・サイコパス」や「スリー・ビルボード」など米国を舞台にした大作も撮ってきたので、その出自を気にかけない観客も多いのではと思うが、実は英国とアイルランドの二重国籍を持つという、メジャーな劇作家・映画監督の中ではかなり希少な存在だ。映画に進出する前はアイルランドのアラン諸島を舞台にした戯曲「アラン諸島三部作」(「イニシェリン島の精霊」の原型になった「イニシィア島のバンシー」を含む)を手がけており、自身のアイデンティティに関わるアイルランドについて並々ならぬ思いを抱いてきたことがうかがわれる。

本作の時代設定は1923年で、舞台となる架空のイニシェリン島から海の向こうに望むアイルランド本島ではまさに内戦が進行しており、大砲や銃の音が島に伝わってくる。昨日まで仲の良かった隣人同士、さらには親兄弟までもが、信仰や思想、主義主張の違いから仲たがいし、さらには殺傷し合う内戦の愚かしさと悲劇が、主人公パードリック(コリン・ファレル)と長年の友人コルム(ブレンダン・グリーソン)の関係に投影されている。

絶縁を宣言したコルムの異様なまでの頑なさ。それを受け入れられないパードリックの鈍感さは、彼が飼うロバのように哀れを誘う。傍(はた)から見れば愚かしい諍いが坂道を転がるように悲劇の谷へ向かっていくさまは、コルムがとる人間離れした行動や厳しくも美しい島の景観と相まって、神話のような聖性さえ帯びている。

「スリー・ビルボード」に比べるとゆったりした進行で派手な展開も少なく、やや地味に映るかもしれないが、重厚な見応えと、鑑賞後も人の諍いについて考えさせるようなインパクトの点では、決して引けを取らない。

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高森郁哉

4.0喉越しがざらざらとする寓話的世界。その真意は?

2023年1月27日
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笑える

悲しい

ある日突然、親友と思っていた相手から「もうお前とは付き合わない」と言われたら、どうする?さらに、「自分に残されたわずかな時間を無駄にしたくない」とトドメを刺されたら!?

舞台は1923年。アイルランドにある架空の孤島、イニシェリン。人々はパブで飲むこと以外に取り立てて楽しみがない日々を過ごしていて、2人の男たちの仲違いは一気に周囲を巻き込んでいく。喧嘩の理由はこの閉塞感なのか、それとも、わざと突き放して相手を試しているのか。物語は方向性を教えないまま強烈な幕切れへと突き進んでいく。

その過程で、徐々に輪郭が見えてくる。諍いが見るも無惨にエスカレートしていく対岸の本島では、同じ民族同士が内戦を戦っている。親しいだけに際限がない男たちの喧嘩は、アイルランド内戦の比喩なのだと。

同じく狭いコミュニティで起きる争いを描いた前作『スリー・ビルボード』に比べると、マーティン・マクドナーの最新作はやや寓話的、戯曲的に過ぎて飲み込み辛い欠点はある。しかし、コリン・ファレル以下、魅力的な俳優たちが織りなす演技的アンサンブルや、ロケ地であるアラン島でのロケーションが、文句なしに映画的醍醐味を味合わせてくれる。何よりも、このざらざらとした喉越しは強烈で、飲み込むとファレルのように眉毛が八の字になるのだ。

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清藤秀人

4.0「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督作というのが重要だと思う作品。賛否は分かれそうな会話劇。

2023年1月27日
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本作は第95回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞(コリン・ファレル)、助演男優賞(ブレンダン・グリーソンとバリー・コーガン)、助演女優賞(ケリー・コンドン)などで8部門9ノミネートという注目作となっています。
個人的には、【「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督による作品】という点が重要なのだと捉えています。
前作の「スリー・ビルボード」もアカデミー賞を席捲した会話劇。こちらは個人的にはとても好きな作品で非常に良く出来ていたと思っています。
大枠の作風は2本とも似た雰囲気を持っています。
ただ、「物語の必然性」という点において、この2作品には大きな違いがあると考えています。
「スリー・ビルボード」の際には「物語の必然性」があり、「この先はどうなっていくのだろうか」というワクワク感のようなものが終始ありました。
一方の本作では、個人的には「物語の必然性」をあまり感じられず、いろんなものが唐突過ぎて、「どうしてこういう展開になるのだろうか?」という不思議さの残る会話劇でした。
ただ、その「物語の必然性」をそれほど重視しないで「そういう流れなのか」と割り切って見ていけば、コリン・ファレルなどの演技も上手く会話劇として集中力は途切れず作品に入り込んでいけます。
「人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシー」をモチーフにしている点がやや分かりにくく、「スリー・ビルボード」のような風格はあるものの「物語の面白さ」という点では割と賛否が分かれそうな作品だと思います。

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細野真宏

4.5アイルランド内戦を背景に、諍う男の対立を戦争のメタファーにした戯曲的映画の世界観

2026年1月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

驚く

アイルランド内戦(Irish Civil War)終結の約2か月前の1923年4月を時代背景にした、ある島に住む男二人の謎めいて深刻な愛憎の人間ドラマ。監督は脚本と制作も兼ねた劇作家のマーティン・マクドナー(1970年生まれ)という、ロンドン生まれのアイルランド人。原題 “The Banshees of Inisherin” のイニシェリン島は実際には存在せず、アイルランド語のInis(イニシュ・島)とErin(エリン・アイルランドの)の意味を持つ単語を組み合わせた造語であり、アイルランドそのものを象徴すると説明されています。またBanshee(バンシー・妖精)も死の予言をする不吉な女性の精霊で、アイルランドでは古くから伝承されている死生観の文化といいます。このタイトルに込めた神秘的な寓話性が特徴のアイルランド映画が、直接アイルランド内戦(1922年~1923年)を描いていなくても、戦争と人間についての考察を試みたことは明白です。二人の男性の突然の諍い劇が、アイルランド独立戦争(1919年~1921年)の休戦協定で締結された英愛条約を巡って国内を二分した、アイルランド人の対立と抗争のメタファー(隠喩)になっていると解釈できます。

映画は開巻早々ごく平凡な男パードリックが、友人で音楽家のコルムを訪ねて拒絶される場面から始まり、それまで仲良くパブでビールを飲み交わす仲であったことが分かるだけで、何故突然にコルムがパードリックと会話もしたくない心境に至ったのか、明確には明かされません。知力にコンプレックスを持っても愚直さと素朴さのあるパードリックにとっては、それは一時的なコルムの気まぐれで、何も娯楽の無い島の生活で唯一の気晴らしで楽しみであったコルムとの時間を取り戻したくアプローチを試みるものの、全てが思わぬ方向へいってしまう。このシンプルなストーリー展開が、約110分の映画の流れを持って観る者を惹きつける演劇的な演出と役者の充実した演技、そして荒涼とした島の自然を捉えた映像の美しさで魅了します。日常生活にある人間の感情や価値観の齟齬が、それまでの関係をドラスティックに変えていくドラマの重厚さと、そこから見えてくる人間模様の抜き差しならない姿の痛々しさ。主要登場人物は、パードリックの未婚の妹シボーンと、パードリックにつらくあたる警察官の息子ドミニクと少なく、それでもパードリックには可愛がるロバがいて、コルムには賢いボーダー・コリーが常に付き添っている。中年過ぎの男二人を独身にして人間関係をシンプルにしても、この動物たちを彼らのパートナー(妻)と見てもいい。この擬人化は他に馬や牛や羊にも及び、動物と共生した島の生活の辛さと厳しさを表現しています。特にロバの扱いを見ると、これはロベール・ブレッソン監督の「バルタザールどこへ行く」(1966年)を想起してしまいます。マクドナー監督のブレッソン監督へのオマージュを感じました。

この複雑にして過酷な時代のアイルランドを描いた映画には、先ずデヴィット・リーン監督の「ライアンの娘」(1970年)があります。第一次世界大戦時代(1914年~1918年)の寒村の港を舞台に、アイルランド人の人妻が赴任してきたイギリス軍将校と不倫する恋愛ドラマでも、独立運動の為の準備が描かれていました。イギリス領アイルランドは、第一次世界大戦にはイギリス軍に配属され参戦しています。大戦が終結するとアイルランド民族主義者たちが立ち上がり独立戦争を起こし、1921年に休戦協定が結ばれます。しかし英愛条約に不満を持つ民族主義者が現れます。アイルランド自由国は、あくまでイギリス連邦下であり、北アイルランド6県がイギリス統治下のままの不完全な独立だったからです。この独立戦争から内戦までを描いた作品がケン・ローチ監督の「麦の穂をゆらす風」(2006年)で、独立戦争では共に活動した実の兄弟が袂を分かち対立する内戦の悲劇を冷徹に描いていました。古い映画ではジョン・フォードの「男の敵」(1935年)があり、独立運動のメンバーの男が密告することで制裁を受けるドラマチックな人間ドラマの傑作でした。フォード監督初のアカデミー監督賞受賞作品です。イギリスの支援を受けるアイルランド自由国軍とアイルランド共和軍(IRA)の戦いは、自由国の勝利に終わり、その後IRAはテロ組織のまま継続して長く禍根を残します。第二次世界大戦後の1949年、アイルランド共和国としてイギリス連邦から漸く離脱しても北アイルランド問題は解決せず、1969年に勃発した北アイルランド紛争を題材にしたのが、ケネス・ブラナー監督の「ベルファスト」(2021年)です。カトリックとプロテスタントの宗教対立が更に問題を過激化させていきました。アイルランド出身の監督ニール・ジョーダンは、IRAにイギリス軍兵士が誘拐される事件を発端にしたストーリーの「クライング・ゲーム」(1992年)を上質のサスペンス映画に仕上げ、独立運動で活躍した英雄を主人公にした「マイケル・コリンズ」(1996年・未見)では、1916年のイースター蜂起から1922年の内戦までのアイルランドの実態を本格的に映画化しているようです。またアラン・J・パクラ監督の遺作でブラッド・ピット主演の「デビル」(1997年)は、IRAメンバーのピットがアメリカに渡り闇市場で武器を入手しようとするサスペンス映画でした。

離島から見える本土の内戦を立ち上る爆撃の噴煙と銃声だけの表現にして、対比される男二人の不和と衝突のドラマ。コルムの拒絶に戸惑い、困惑から憤慨するパードックを演じるコリン・ファレル(1976年生まれ)の演技が素晴らしい。僅かに「フォーン・ブース」(2002年)で観た俳優のイメージだったものが、それを刷新しないと失礼であると思わせる演技でした。ヴェネツィア国際映画祭の男優賞に値する名演と思います。コルムを演じたベテラン俳優ブレンダン・グリーソン(1955年生まれ)の貫禄と渋さで深みのある演技も素晴らしく、この主演二人のキャスティングは見事でした。1930年代のアイルランドの極貧の性活苦を描いたアラン・パーカーの秀作「アンジェラの灰」(1999年)が映画デビュー作のケリー・コンドン(1983年)の手堅い演技も良く、またこの読書好きの知的な女性像が男二人の諍いを客観的にみる人物構図がいい。戦争をする男たちに対する女性の立場は平和の象徴であり、多くの本を読んでいる知性は、どう考えても戦争を肯定しない。周りの男たちは、二人の争いをただ見ているだけです。兄との同居生活を棄て本土に行くのは平和のための抵抗であり、兄への手紙で分かるのはシボーンの平和主義の願いであることです。そしてコリン・ファレルの名演と同じくらい感心したのが、ドミニク役のバリー・コーガン(1992年生まれ)の演技でした。知的障害の芝居も巧妙に演じて、シボーンに求愛するシーンの微妙な表情演技がまた巧い。これらアイルランドの4人の俳優のキャスティングに不足は有りません。

偏に劇作家出身の監督マーティン・マクドナーの演劇的な俳優の芝居を構築した成果が、アイルランドの大地や海の自然を美しく捉えた撮影ベン・デイヴィス(1962年生まれ)のカメラワークと繊細な色彩によって、映画の世界観に昇華されています。時に斬新なカメラアングルもあり、完成度の高い映像美でした。自然と人間と動物のアイルランドの映像にマッチしたカーター・バーウェル(1955年生まれ)の民族音楽を思わせる音楽もいい。個人的に好きな「秘密」(1992年・日本未公開の秀作)と「ROCK YOU!」(2001年)の音楽担当を知って更に嬉しくなりました。近年接した少ない作品群の中ではありますが、特に最後まで興味深く、面白く鑑賞出来た作品として推薦したい傑作でした。

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Gustav

3.0結局、何なの?

2025年12月23日
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tochi06

2.0人生は死ぬまでの暇つぶし

2025年12月20日
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暇つぶしなら、他愛のない仲間とのくだらない会話も良さそうだが、
それを完全否定。
昨日までの普通がとつぜん消え去る。
普通が突然普通でなくなる。
そういう映画なのか?

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上みちる

3.0田舎の十字架、都会の争い

2025年12月17日
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悲しい

難しい

驚く

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sironabe

2.5世界観が分からなさすぎて

2025年9月28日
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悲しい

難しい

背景や映像美は見事です。間の抜けたやり取りも好き。
ただこの二つが上手く混ざり合ってないというか…。世界観が分からなさすぎてついていけませんでした。

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ジンクス

4.0おもしろかった

2025年6月14日
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コリンファレルって凄いな

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ゆうき

4.0人生は死ぬまでの暇つぶし

2025年5月3日
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知的

 ロバが大好きな主人公パドリック(コリン・ファレル)の話が、音楽を愛するコルム(ブレンダン・グリーソン)にとっては 関心がなくなってしまい 縁を切ろうとして指を切りました。コルムにとってパドリックは、話し始めると無駄に長く、恐らく独占欲も強くて 重く感じる相手だったのだと思います。

 ロバ等の動物たちと一緒にいるコリン・ファレルを見ると『ロブスター』(2015年)を思い出します。コリン・ファレルは ダメ男の役が似合います。
 ドミニク(バリー・コーガン)がパドリックの妹シボーン(ケリー・コンドン)の裸に言及したり、家に招待する場面は、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2018年日本公開)を彷彿とさせます。

 シボーンの結末と ドミニクの結末も 対照的でした。
 死神のような老婆が、「二人死ぬ」という予言をしていました。もう一人は誰になるのでしょうか。
 四面楚歌になって闇落ちしたパドリックは、これからどう生きていくのでしょうか。
 名言が沢山あり、考えさせられる良作でした。

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Don-chan

4.0見事な芸術作品

2024年10月29日
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単純な話だ
退屈な日常に嫌気がさした隣人が日常を変えるために友達をやめた事で起きる人間関係の諍い

やることが少しだけ過激ではあるが、今どきの映画やドラマではもっと過激だったりする

田舎町にありがちな日常の、単純で少しだけ過激な諍いを、こんなにも芸術的で見事なスリラー映画に昇華させる監督の凄技に感服する

手を変え品を変え、意表を狙い、大きな音やその他の小細工で演出されるスリラー作品が多い中、小手先に頼らなず美しい映像と「イニシェリン島の精霊」の曲が作品を更に芸術的な上質スリラーに仕上げている

普通の田舎の良い人間だったはずの主人公が、毎日飲んでいた親友がいなくなる事でじりじりと変化していく様が本当にお見事です

退屈で平和な日常を取り戻すために、人間の持つだろう狂気が滲み出て、丸裸にされた主人公の悲しみと狂気

争う事の愚かさもひっくるめ、閉塞的な田舎町でのささいな事件でこんなにも精神的やられるとは思いませんでした

流石のアカデミーノミニー映画ですな
終始重く嫌な気分で二度と観たくないけどね

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TRINITY2025

3.0終始全編ト-ンが暗く、パンチがスゲ-弱い感じ、何でこんなのノミネ-トかと思う。

2024年4月27日
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悲しい

怖い

難しい

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The silk sky

4.0忘れないように

2024年3月2日
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だいず人

3.0犬とロバの迫真の演技

2024年2月18日
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める

3.5好みの問題

2024年2月15日
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やはり私はマーティン・マクドガー作品がちょっと合わないようです。

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りんごあめり

4.0いさかい

2024年1月6日
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教会(=宗教)は現在でも続くいさかいの種で有り、度々映る十字架はいさかいから聖人を張り付けにし、島の向こうの本土では大きないさかいの真っ只中。

そして島では小さいが終わる事の無いいさかいが発生。

いさかいはその大きさにかかわらず、発生の理由は極めて些細な事なのである…

ちなみに、"ロバ"は海外で"うすのろで間抜け"と例えるそうな。

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ヒロ

4.5コリンファレル最高やな

2024年1月4日
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アイルランドの小島での話。主人公は突然友達と思ってた男から「お前の話はつまらん、残りの人生充実させるため、お前と絶交」と言われストーリーは天海していく。

映画はずっとクスクス笑え、かなり馬鹿げて面白い。仲違いから始まる映画は最終的に大事な親友までも失う。
賛否分れるだろうが、キャストの演技が素晴らしい。特にコリンファレル馬鹿に徹し、眉毛も強調しダメさ加減画面一杯にあふれだす。バリーコーガン役所短いながら記憶に残る演技でした。

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ken