劇場公開日 2022年12月23日

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かがみの孤城のレビュー・感想・評価

全458件中、1~20件目を表示

4.5つながる手と手

2022年12月26日
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「河童のクゥ」の監督さんだ!と、親子で公開をずっと待っていた本作。子は「図書室にあるみたいだけれど、なかなか借りれなくて」と、原作未読のまま。私はだいぶ前に読んで「ほう…」と息を呑んだ記憶はある。それぞれに、ぼんやりとしたイメージのまま、スクリーンに向き合った。
 始まりは、雨。「学校に行かないのではなく、行けない」と母親に伝えることすらできずにいる、主人公•こころの気持ちそのままの天気。うつうつと日々をやり過ごしていた彼女に、突然転機が訪れる。光り出した自室の鏡の向こうは、不思議な城。そこに集められた7人は、皆どうやら学校に行ってないらしい。城のどこかに隠された鍵を見つけ出せば、願いはかなう。けれども、引き換えに城での記憶は失う。彼らは、とまどいながらも城と日常を行き来する生活になじんでいき、不思議な一年を過ごすことになる。
 夏休みをはさんで、彼らの日々は流れるように過ぎていく。まるで本のページをめくるように。城でのゆるやかな共同生活の中、互いを少しずつ知り、自分にも目を向けられるようになったころ、3月という期限はもう目の前に迫っている。城での生活(鍵探し)、城の外の生活…「進路」にどう向き合い、何を選択するのか。彼らの心に、再びさざなみが立つ。たっぷりあると思った一年が、早くも終わりに近づいている、と気づく学生時代の冬の慌ただしさが、ふっと鮮やかによみがえった。
 見つけ出せない鍵、城のあちこちに付けられた印、知っているようで知らない、お互いのこと。謎に次ぐ謎だが、ヒントが画面のあちこちに散りばめられているのが心にくい。直接的な文字と違い、画面から「何か」を拾い出せる利点が生かされている。城の中外さまざまな部屋の装飾、彼らの服装や顔立ちなど、「もしかして…」、「そういえば!」という気づきに満ちていて、観ているときも観てからも、わくわくとした。
 鏡に「引きずり込まれた」こころたちが、クライマックスでは、大切な人を「引っ張り出そう」と必死に手を差し伸べる。時や場所を越え、互いにどこかで支え、支えられている。さらには、かつての自分が、未来の自分や誰かを支えてくれる。シンプルながら力強い、画面いっぱいに描かれた腕の曲線が忘れがたい。
 最後に「城の謎」が明かされ、物語は幕を静かにおろす。(ちなみに、オルゴールの曲はシューマンのピアノ曲集「子供の情景」の「トロイメライ(=夢想•夢心地)」。)城の住人「オオカミさま」の顔は明かさず、仮面をはずした手元にとどめる描写に、またしても感嘆した。
 観終えて「ほおー…」と言葉を失う5年生をよそに、時系列の行き来がいまだ苦手な1年生は「なんかよくわかんなかった!謎だらけだった!」を連発。そのくせ、翌日書いた作文は、本作イチ押しの内容だった。ふーん、それはそれは…と思ったので、私も一文。5年生は、さらに原作本を読みたくなったらしい。「あの子いいな」と言った子は、物語ではさほど目立たない彼だった。子の知らない面を垣間見た気がして、再びほほう、と思った。
〜追記〜
「必ず鑑賞後に開封すること」と書かれた赤い袋に入った来場者プレゼント。いそいそと開けて、「わあ!」と親子で見せ合った。文字どおり、最高のプレゼント。思うだけで、顔がほころぶ。

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cma

4.5孤城という単語センス

2023年1月31日
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鑑賞方法:映画館

原作が「孤城」という単語をチョイスしたのがまず素晴らしい。孤城とは「孤立した城」とか「敵に囲まれた城」という意味だが、それでも城は堅固に守られたもので、孤独な子どもたちを守る砦として本作を象徴している。苦しい想いをする子どもたちにとって、城となるような場所を持てるかどうかはとても大事なこと。しかし、学校や家に居場所がない子はそういう場所を持つことが難しい。この社会は残念ながらそういう社会だ。
本作の素晴らしいところは、現代だけに限定せずに、子どもたちにとっての城のような居場所は時代を超えて大切なんだと描くところ。そして、時代を超えて孤独な子どもたちの心は連帯し、今もこの社会でそういう子どもたちのために活動している人もいるんだと、説得力を持って見せた点が非常に優れている。大変丁寧な演出で、不安定な思春期の心理を見事に救いとっていて、原恵一監督の上手さを再確認できたのも良かった。

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杉本穂高

4.0人は年を重ねれば自動的に大人になるわけではない

2026年1月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

驚く

いじめ、虐待、家族関係など様々な問題を提議するストーリーでした。
途中で冒頭のイメージがガラリと変わるキャラあり、割とステレオタイプな設定のキャラありで、ちょい役を含めて多くの人物が登場します。
その人物たちを2種類に分けると、人間として成熟できた人と、成熟できなかった人、若しくはまだ成熟できていない人。
いや、こう言った方が良いでしょう。
成熟しようとした人と、未だ成熟しようという努力を一度もしたことのない人。
それは登場する人物の年齢にかかわらずです。
社会人であっても成熟できていない人、中学生であっても成熟した人、その違いは残酷です。
主人公、こころは異世界で出会った仲間と交流するうちに成熟しようとする人へと変貌を遂げてゆきます。

終盤に出てくる東条さんの言葉が胸に刺さります。
「(彼女の生き方は)10年経っても、20年経っても変わらない。きっと碌な人生にならない」

物語に秘められたトリックは中盤でなんとなく分かってくると思いますが、背景、タイムリミットの設定、オオカミさまの動機を含めて伏線はキチンと回収されて破綻のない見事な構成となっています。
オオカミさまが皆を城に呼んだ動機を思うと涙がこぼれます。
夢見たけれど叶うことのなかった夢のささやかさとその重さを思うと。

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さとうきび

3.5ミステリーとは違う魅力

2026年1月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

同じ中学に通ってるあたりから、違う年代ではと予想できたので
登校してたはずの仲間に会えなかったことで確信した。
途中からは、何となくお互いに関連があるようにも。
ゲームの話、また、仲間が同じ先生を良い先生だと読んでいたことと
アキちゃんが「ルーズソックス」を履いていた事で、実はスクールの担当なのではと
考えなくも無かった。

そういう予想を裏切らない点から、本作品の魅力はミステリとしてではない。
アニメにしては扱いづらい、陰湿なイジメや性加害を不登校の題材として使い、
再生の物語にしている点にある。

それにしても、イジメ問題への教師の対応の杜撰さにはビックリだが、
家に団体で押しかける程 エスカレートしたイジメと
義父からのレ〇プの危機に関しては、とうに警察の介入するレベル。
もはや民事ではない。(なぜ制作側は110番としなかったのだろう)

ところで、ラストの「善処する」との規則破りが可能なら、
狼もどうにかならないモノでは無かったのだろう。
それでも、7人に選択させることが目的だったか。

最後に一つ
主人公は記憶を失くしたようだったが、アキちゃんと弟くんは
覚えていた様子。
他の者はどうだったのだろう。

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ビン棒

2.5タイトルなし(ネタバレ)

2026年1月1日
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かんりにん

4.5私もこの孤城のような居場所が欲しい

2025年12月29日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

癒される

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kanadeya

3.0声優さんがなんと豪華なことよ

2025年12月9日
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中学生という年齢は、世界がまだあまりにも狭い。
生活のほとんどが学校という閉じた空間に集約され、人間関係もまた、そこに一点集中してしまう。その均衡が一度崩れただけで、人生そのものが終わってまったかのように錯覚するほど、視界は容易に閉ざされる。

だから子どもたちは、まだ未熟なまま、必死に「調和」を演じる。場の空気を読み、笑顔を選び、言葉を飲み込み、周囲の歩調に自分をすり合わせながら。
だが、学生時代のグループや派閥はあまりに脆く、顔、持ち物、雰囲気、理由にもならない違和感だけで、容易に排除が生まれる。

そんな現実の重さに耐えきれなくなった子どもたちが、
逃げるように、導かれるように集うのが「孤城」だ。そこは傷を抱えたままの自分でいても否定されない、初めて息ができる場所のようにも映る。

けれど孤城は、ただの避難所では終わらない。彼らはそこで守られるだけでなく、それぞれが前を向いていくための力を少しずつ受け取り、やがて自分らしく現実に戻っていく選択をする。そうして、今置かれているような状況は自分だけではないし、周りの人の救いの手に気づき、握り返すことができるようになる。

孤城で得たのは、奇跡ではなく、自分を信じ直すための、ほんの小さな勇気だったのだと思う。

私は小説読破後、映画を視聴したがどのキャラクターもおおよそイメージ通りだった。一部美男美女すぎるなと思ったが。

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ぽよのすけ

3.5いい話

2025年12月5日
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原作は読んでいないですが、辻村 深月は好きな作家です。心温まる話です。

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nob

3.0アニメならではの出来栄え

2025年11月24日
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鑑賞方法:TV地上波
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Bluetom2020

5.0同時期公開の「すずめの戸締り」よりこちらのほうが面白かった。

2025年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

驚く

斬新

ドキドキ

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孔明

4.0年代が違っても同じ

2025年8月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

斬新

ドキドキ

いじめに悩む中学時代の話。年代が違っても同じような悩みを持つのだろう。複数回見ることで意味をかみしめれそうな映画でした。

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左目の人

2.0鏡の中の狼少女

2025年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeoonza

3.5辛くても未来は明るい

2025年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いま何かの事情があって学校へ行けない子たち。
誰にも相談できない。親にも言えない。
今の自分の辛さや苦しみが一生続くような気がして絶望してしまう。
八方塞がりのように感じてしまうんですよね。

この映画はファンタジーではあるけれど、境遇はリアリティがあり
大人が見ても、子供のころ、この子達と近い思いを味わった方が多いのではないでしょうか。
こんな都合よくいくのは所詮ファンタジー映画だから、と思って終わるか、
辛いのは自分だけじゃない、今頑張れば何か変わるかもしれない、と思うか。
この映画を観た全員が後者のように思えたらいいなと。

ところで、たまに「初めて会ったのに、何だか昔からの知り合いのように感じる人」の話って聞くけれど、もしかしたらこれって実はこの映画のような出来事があって、
記憶はなくしたけれどうっすら潜在意識に残っているのかもしれないなと思いました。

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ぞの

4.5傷ついた経験のある女子に見てほしい

2025年6月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

癒される

ドキドキ

正直期待してませんでした。冒頭から日本特有の女性搾取的表現が満載で、うんざりして停止ボタンを押しそうになりました。
ですが、ちょっと待ってください。
最後まで見てください。
この映画は心に傷を持つ女性(女の子)に見てほしいです。
私は不覚にも終盤で大泣きしました。
ラストも明るい未来に向かって開かれている感じで、見て良かったです。
家族やデートで見るとちょっと気まずいシーンもあるかも。
自分の時間を使って是非見てほしい良い作品でした。

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ヒレ

4.0かがみの孤城

2025年5月28日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

癒される

多々あるアニメの中でも、
かなりの良作だと思います。
聞いた事があるけど、観る機会を逃してる方は
もったいないですよ。
色々書きたいけど、
書いたら、ほぼネタバレになるくらい
原作、脚本が素晴らしいと思います。
子供達もですが、周りの大人達が、
観たら良いなと思います。

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T-KAZU

3.5設定が好き

2025年4月29日
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鑑賞方法:DVD/BD
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ぽよちゃんの友達

4.0期待以上でした。

2025年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

本屋さんでタイトルは知っていたがアニメ映画で鑑賞。
ちゃんと観てたら結末が予測できるぐらいわかる様に丁寧に作られているが最後は上回れた、なかなか良かったです。

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はまぐりの短い感想文

4.0前半と後半・・・もしくはラストとメインプロット

2025年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

悲しい

幸せ

ウレシノのキャラ設定がなんか通り一遍で引いてしまう。キャラ設定が出来ないとこういった群集劇はすぐ底の浅さが露見する。まず最初に受けた印象が極めて負のイメージであったが、それがかなりの長さ続き、全体的に極めて印象の悪い映画となった。実際ネットでもこのだるさについて分析する記事が多く載っている。しかしこの負のイメージをエンディングで全てを払拭していく。この大団円の凄さこそがこのアニメの醍醐味であり真骨頂となる。このラストの凄さも冷静に分析すればツッコミどころは満載であるが、エモーショナルな展開は全てを洗い流す力を持つ。それ故相対的に高評価をこの作品にもたらしているのであるが、余りに前半の登場人物の扱いがすでに指摘されてるようにキャラの演出が甘さ、声優の非マッチング、画力の弱さなど・・目の肥えたアニメファンにはいい訳の利かない弱点が数多く散見すると言うマイナス点がある。それ故に正当な星評価が極めて難しくなる。★3.5~4.5の間を揺れると言うのが正直なところ。ラストの伏線回収は甘さはあるものの極めて物語を占めるには十分の強さがある。しかしそれを前面に押し出して評価するには少し切ない全体の物語の甘さがとても勿体ない。

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mark108hello

2.0タイトルなし

2025年3月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

題材もよく、扱うテーマに対して親やカウンセラーの理解にストレスもない。でも、要所要所でデジタルなのでしょうか繊細な心理描写に対して中学三年生女子でそのポージングは雑処理すぎない!?と思いました。話のあらい流れや作画の不安定さが怖さにも繋がりましたがそれは狙いでは無いと思うので⋯
同世代の子が同世代の悪意を飲み込めない(飲み込めなくていいです)リアルさが良いなぁと思いました。

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よす

3.0不思議なせかい

2025年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

鏡というと、鏡で変身するミラーマンやひみつのアッコちゃんをふと思い出しました(笑)。白雪姫でも鏡が重要なアイテムになっていましたが、日常を変える不思議な魔力のようなものを人は感じてるのかもしれませんね。鏡が「かがみ」なのは原作者・辻村深月さんの意図があるのでしょうか。きらきら輝く鏡から別世界に入り込むと狼の仮面をかぶった女の子がいて、何やらゲームを仕掛けてくるという設定にワクワクしました。徐々に明らかになっていくと単に楽しいアドベンチャーではなく、ちょっと意外な展開でしたが、ラストに救われました。

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赤ヒゲ
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