長沙里9.15のレビュー・感想・評価
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【今作は、朝鮮民族分断の朝鮮戦争時、対北朝鮮戦で仁川上陸作戦遂行のために、陽動作戦に使われた韓国学生兵士たちの姿を描いた哀しき戦争映画である。】
■北朝鮮の猛攻を受け敗走を続けた韓国軍は、戦況を打開するためマッカーサー将軍の指揮下で大規模な仁川上陸作戦を計画していた。
その奇襲上陸を成功させるべく、韓国軍上層部は無謀とも言える陽動作戦を発動し、イ・ミョンジュン大尉に訓練も殆どしていない学生兵士772人を率いて「長沙里に上陸せよ」と命じる。
◆感想
・ご存じの通り、朝鮮戦争は民族分断の戦争であり、且つその背景には韓国を支援するアメリカを筆頭とした西側諸国が掲げる”民主主義”があり、一方北朝鮮は、中国、旧ソ連が背後に着いた”共産主義”がある。
・その犠牲になったのが、今作では韓国及び北朝鮮の若き兵士である。韓国映画ではどうしても北朝鮮が悪として描かれるケースが多いが、今作では劇中に北朝鮮の若き兵士が母に宛てた手紙を読みながら銃弾に倒れるシーンや、北朝鮮から逃げて来た韓国兵士が且つての友と出会うシーンなどが盛り込まれている所が、良いと思う。
・又、韓国軍で跡取りの兄の代わりに入隊した女性兵士の最後のシーンも哀しいのである。
・頭に来たのは、韓国のイム将軍が長沙里の戦いの責任を事務係であるイ大尉に押し付けるシーンである。米軍の女性従軍記者はそれに対し英語で”部下を見捨てる将軍は、初めて見た!”と吐き捨てるのである。
・多くの犠牲を出しながらも、長沙里の戦いを終えたイ大尉に対し、死刑判決が出るがラストのテロップでそれが撤回された事が明かされる。当たり前である。
<今作は、朝鮮民族分断の朝鮮戦争時、対北朝鮮戦で仁川上陸作戦遂行のために、陽動作戦に使われた韓国学生兵士たちの姿を描いた哀しき戦争映画である。>
■そして、今でも韓国では成人男性は兵役3年が課されているのである。ベトナムも同様の状況に陥ったが、こちらはアメリカの撤退により多大なる犠牲を払いながら、南ベトナムの降伏により、民族分断は解消された。
いまだに民族分断が解決されないのが、朝鮮半島なのである。
朝鮮半島は、今でも休戦状態なのである。これ以上の悲劇があるだろうか・・。
帰る場所を抱えたまま、형(ヒョン)と엄마(オンマ)へ戻ることなく
観ている途中で、「ああ、やっぱり」と思った。
『友へ チング』のクァク・キョンテク監督作品だと知って、妙に納得した。
형(ヒョン)と엄마(オンマ)。
国家や理念よりも、兄と母という最も近い存在を軸に物語が進む。その時点で、これはいかにも韓国映画だと思いながら観ていたし、その感覚は正しかった。
学徒の出陣は、心いたいものしか残らない。
それでも彼らは、祖国のため、故郷のため、家族のためという思いで戦場へ向かう。若者が戦争を「選ぶ」のではなく、「選ばされる」構図は、昔も今も変わらない。
観終わって「良かった」と言える映画ではない。ただただ、胸に重いものが残る。
一方で、米側の視点をここまで描く必要があったのか、という疑問は残った。
女性米軍記者という設定は理解できるが、その視点が強くなることで、学徒たちの死が“記録される対象”として整理されてしまった印象もある。
描写をもう少し抑えていれば、若者に死を迫る戦争の冷酷さは、説明ではなく、より直接的に突き刺さったのではないか。
それでも、家族を思いながら命を失っていく若者たちのどうしようもなさは、強く心に残る。
簡単には受け止めきれない映画だった。
韓国という国の哀しさと強さ
韓国のFaction映画をよく見るようになってつくづく思う。
映画作りへの熱情と真剣さ以上に、この国の悲しさを感じるのだ。
日本の敗戦後、息つく間もなくソ連と米国それぞれの支配下になってしまった朝鮮半島。
憎み合うというよりも
同胞間で憎しみ合うように仕向けられた。
ほんの子供、学生同士に殺し合いをさせるまでに。
南北2つに分割されたことが、当人たちに依らぬ疑いや憎しみを生み出し続けるのだ。
朝鮮戦争から60年以上も経ってはいるが
半島統一への悲願、この映画を見てその思いが分かる気がした。
朝鮮半島、朝鮮民族で他国に翻弄されぬ豊かな国を作り上げたいという願い。
なんのために同胞が殺戮しあうのか
物語の最後に、米軍記者と上司がその答えを口にする。
登場する学生たちそれぞれの背景も過不足なく描かれ
彼らが「捨て駒」ではなく一人ひとりが家族の一員であり一人ひとり無限の可能性に満ちた若者であることがひしひしと伝わる。
あまりの悲しさに涙が溢れて目が腫れてしまった。
※鑑賞後、主人公がアイドルグループSHINeeの一人であると娘から聞かされた。
たしかに一人だけ非常に端正な顔立ちであるが、役柄や演技は決して甘いものではなかった。
韓国の男性はアイドルであろうとも兵役へいく。彼はおそらくこの撮影の後、入隊したものと思われる。気持ちはいかなるものであっただろう。
朝鮮戦争における仁川上陸の捨て駒にされた学生兵による「長沙上陸作戦」に光をあてた
クァク・キョンテク監督/ キム・テフン監督による2019年製作の韓国映画。
原題:The Battle of Jangsari、配給:クロックワークス。
朝鮮戦争中、仁川上陸作戦の陽動作戦として、学生兵中心に敢行された「長沙上陸作戦」を描く。事実に基づいた映画と、テロップが出る。
船に乗っただけで、吐きまくる学生達、海岸に近づいたらいきなり猛烈な射撃を受け、学生兵は次々と命を落とす。戦場とのギャップ感が凄まじく、上陸のシーンだけで、相当な迫力であった。
主人公チェ・ミンホは元々は北朝鮮出身で、可愛がっていた従兄弟に戦場で敵同士として出会うが仲間のキム・ソンチョルが射殺。兄に代わって潜り込んだ妹イ・ホジュン、彼女を守ろうとする大食漢のチャン・ジゴン。対立するミンホとソンチョル。あまりベタネタしないエピソードが結構上手く、良い脚本だ。
米国の救助船も来てくれた、しかしその時北朝鮮軍は戦車付きで攻撃を仕掛けてきて、ミンホもソンチョルも、船に向かう他の学生兵と離れ、浜に残り闘うことを選択。当然ながら撃ち殺されてしまう。海伝いに船側にたどり着いたジゴンとホジュン、しかしホジュンは力付き海の中へ。英雄感を抑えた演出に好感を覚えた。
サイドストーリーとして、学生兵救援に向かう船に米国女性記者ミーガン・フォックスが乗り込んでいた(女性記者の取材も事実らしい)。彼女の口を借りて、この作戦の非情さ(陽動作戦で、言わば前途ある優秀な学生を捨て駒に使った)を、語らせていたのも、秀逸に感じた。
少々悔しくもあるが、親子の愛や夫婦/恋人愛をベタベタと描く日本の戦争映画の作りより、韓国の戦争映画の方がずっと良いなと感じてしまった。
製作チョン・テウォン、脚本イ・マニ(オペレーション・クロマイト等)、撮影キム・ソンファン、音楽モク・ヨンジン
キム・ミョンミン、チェ・ミンホ、キム・ソンチョル、キム・イングォン、ジョージ・イーズー、ミーガン・フォックス、チャン・ジゴン、 イ・ホジョン。
逆にむなしくもなった、
実話系はやっぱり好き
その日、愛する者の為に命を賭した名もなき英雄たちがいたー。
原題
장사리: 잊혀진 영웅들
感想
歴史の闇に埋もれた死闘を描くミリタリーアクション超大作。
朝鮮戦争で伝説の作戦と言われたクロマイト作戦の裏側で事実上捨て駒となった学生兵たちとその指揮官の壮絶な死闘を描いた本作。
本作で悲しい歴史を知れてよかったです。
使い古された武器、僅かな食糧、ヘルメットなし学生服で戦うって明らかに捨て駒ですね。
SHINeeのミンホは魅力的でした。
終盤の銃に弾が入ってないのは…。
※平均年齢17歳
国家とは…
個人より優先されるものであっては決してならないと改めて強く思った。映画にあるようなまだ10代の学生たちが無惨にも戦死していく事実があったことを知らなかった。このような話は多くの国々、戦争紛争地域であるかもしれない。韓国人、北朝鮮人、アメリカ人、戦う相手は敵国だが、敵は国家が決めたことであり、個人間ではない。この映画で敵国の従兄弟同士が偶然再会する悲劇のシーンがあるが、戦うのは国家のためという言葉に突き動かさている他ならない。同じ過ちを繰り返してきた歴史、取り返しのつかない負の連鎖があるが、断ち切らなければならない。いつまで経っても、被害を被るのは個人なのだから。ミーガン・フォックスとは分からなかったが久々に見た。
この作戦を意図的に組んだあの将軍はいずこへ
飽きずに観れる映画だけど、学生兵の感動話が先行してしまって、
せっかく米国側の人物をキャスティングしたのに、もったいないなあと思った。
大衆受けするにはやはり戦争サスペンスにするよりはアクション優先のお涙頂戴が良いのだろうけど、なんか中途半端だった。
あと、あのイ大尉に意図的にプレッシャーをかけこの作戦を実行させたなんちゃら将軍。
あいつの顛末が全く描かれてなくて、凄く気になった。
大作戦の陰に隠れた学生兵の悲劇
認識番号すら与えられていない
軍服でなく学生服
ヘルメットもない
朝鮮戦争仁川上陸作戦の陽動
予算が潤沢とはいえないものの物資も弾も十分に与えられていない設定なのでまあ。
ただ772名はいないでしょ。
実話を元にと最初にあったし、モデルとなった大尉は紹介されたが、作戦や史実にどの程度忠実かは?
最初の高地奪還には1日以上かかっていたみたい。
チングの台詞あり
T-34中型戦車
ミーガンフォックスに全く見えない
同胞で殺し合う悲劇
長沙上陸作戦
772遊撃隊
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