劇場公開日 2017年12月16日

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花筐 HANAGATAMIのレビュー・感想・評価

全47件中、1~20件目を表示

4.0横尾忠則の絵を思わせる過剰なまでに饒舌な映像世界

2017年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

癌により一時余命3カ月と言われたとはとても思えない、大林宣彦監督のエネルギッシュで自由で工夫と企みに満ちたこの最新作のパワーには驚かされる。檀一雄の小説世界に自らの夢や幻想、さらには現代の「唐津くんち」(祭り)の実写も組み合わせ、一時期の横尾忠則の絵のような過剰さを思わせる。昭和レトロなセットや衣装おかげで戦争の時代の青春はノスタルジックでありながらどこか戯画的でもある。

キャストの中では、病弱な美那と対照的な位置づけとなる、豆腐屋の娘を演じた山崎紘菜の健康的な魅力が光っていた。これまで彼女が出ていた作品を結構観ていたのにあまり印象がなかったが、今後は注目していきたい。

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高森郁哉

4.5面白い瞬間しかなかった

2026年1月18日
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鑑賞方法:VOD

戦争というのは嫌でも「死」を連想させる。戦争を始める人たちではなく、この作品に登場するような普通の人にとっては。
戦争が始まれば死んでしまうといったような直接的なものではなくて、心や頭のどこかに「死」が張り付く。
そうなってしまった心と頭は平穏な生活の中ででも「死」について考えてしまうことになる。
平時に、それなりに幸せで平穏に暮らしている若者であれば死ぬことなんて想像すらしないものなのだ。

「死」について考えるとき表現することは、対になる「生」だ。
「生」は食や性でで表すことになる。直接的な性描写はないけれど、この作品にはそれらの場面が多い。すると死の影が浮かび上がる。
もちろん食と性だけではないが、「死」が間接的に見えてくる仕掛けは面白いし、実に巧妙だ。

主人公たちの学び舎。
入り口のドアの外は桜の木が並ぶ。ドアのすぐに外に廊下などがない。
逆側の窓の外。すぐ目の前が海で、海岸線が足元にあるかのよう。
つまりありえないような教室なのだ。もうこのメチャクチャさだけで最高なのである。
多くの人にとって本作は面白くないだろうが、私にとっては面白い瞬間しかなかったくらいに面白かった。

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つとみ

3.030分が限界

2025年7月16日
PCから投稿

監督のセンスが鼻持ちならず、どうしても腹が立って見続けられない。

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KIDOLOHKEN

3.0大林宣彦監督ファンの卒業試験のような作品です

2025年3月12日
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鑑賞方法:VOD

花筐/HANAGATAMI

筐とは、辞書で引くとその意味は、竹で編んだ四角い目の細かいかごということで、特に愛用のもののことだそうです

四角い寝台との意味もあるとありました

劇中にも寝台が出てきますね

ストーリーはあるようなないような、戦争直前の九州唐津での青春群像としか説明しようのないものです

物語を読み解こうとしてもそれはあまり生産的なことではありません
大林宣彦監督の映像世界を堪能することに集中なされた方が良いと思います
本作は大林宣彦監督が余命宣告受けてからクランクインした作品です
ですから自らそれを意識して製作された作品ということです
しかし、大林宣彦監督の熱心なファンで、大林宣彦監督の作品はすべて観たいと思う方ならともかく
大林宣彦監督作品はまだあまり観たことがないという方には、最初に観る作品としてはお勧めできません
本作を最初に観て、大林宣彦監督作品とは全部こういうものなんだと思いこまれてしまうといけないからです
まず尾道3部作、尾道新3部作などをまず観て、大林宣彦監督作品が段々と大好きになって、その他の作品も粗方観たころ、きっと自然に本作を観て観てみたいと思う時が来ると思います
本作を観るのはそうなってからにされることをお勧めします
それからでも遅くありません
なぜなら大林宣彦監督ファンの卒業試験のような作品だからです

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あき240

2.5演劇と捉えれば良いのか…

2024年6月10日
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鑑賞方法:VOD

たまたまamazon primeを見ていたら、ラインナップに出て来たので、鑑賞してみました。
大林監督といえば、時かけに始まるファンタジー映画が有名ですが、実は反戦志向の高い映画も残されているというのは、テレビのドキュメンタリー番組を見て知っていました。
ただ、それまでのブルジョア的なシーンが長過ぎたり、同性愛的なシーンに抵抗があったりで、何度も中断しながら観終わりました。
また、敢えてでしょうが、高校生を明らかなおじさんが演じるのに違和感も感じました。
映画というより演劇と捉えた方が良いのかもしれません。

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だるちゃ

3.0「転校生」以来

Mさん
2022年10月6日
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大好きな監督。
大きな期待を持って見に行った。
伝えたいことはわかる気がした。
しかし、映画は自己満足ではだめなのではないか。

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M

4.0抑圧された時代を生きた若者達の姿が切ない

2021年5月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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こころ

4.0殺されやしないぞ、決して。戦争なんかに。

2021年5月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

先週の『野のなななのか』に続き大林監督作。
『野のなななのか』とは違った難解さ、良さのある反戦映画となっていました。

戦争の影がちらつき始めた1941年の唐津。
アムステルダムから帰国した俊彦を中心に、若者たちの青春模様が描かれる。
幼い俊彦は、アポロ神のように雄々しい鵜飼や虚無僧のような吉良に憧れ、肺を患い先が長くない美那やあきね、千歳に惹かれ、青春ゆえの恋や友情、葛藤を経験していく。
しかし、そんな彼らにも戦争が迫ってきて…

『花筐』は檀一雄の純文学、もっというと能の演目の一つということもあって、予習が必要な作品のように思いました。
『野のなななのか』が舞台的で難解だったのに比べ、こちらは芸術的で文学的な難解さ。
大林映画は色彩感覚がすごいですが、これはよりカラフルで絵画のよう。
相変わらずの血の表現や裸で馬に跨るところ、部屋が海になるところなど、クドいくらいのセンスは大林監督だからこその唯一無二の映像でした(モノクロからカラー、ストップモーション、海に飛び込むなど『時をかける少女』に近いものを感じました)。
原作読んでからなら、だいぶ語れることも多くなるかと思いますが、やはりテーマは戦争によって散っていった若者たち。
「おくにのために」の戦時中、病気で自分は役に立てない非国民だと、彼らは“自分”とは何なのかを模索する。
“勇気を試す冒険”、自分と他者との比較、命の重み。
俊彦の青春は鬼ごっこの鬼のようだった。
じわじわと日本人を蝕んでいった“戦争”という毒がよくわかる映画でした。
唐津のおくんちも素敵。
コロナ禍が開けたら是非とも行きたいお祭りですね。

とはいうものの、劇場のシートの座り心地と前日の寝不足で少し夢の世界へ。
最近もう一度観直したい映画が多いんですが、特にこの映画は観直したい映画でした。

追記:キネマ旬報シアターで鑑賞したため、上映終了後に『第91回キネマ旬報ベストテン』表彰式での監督の受賞コメントの映像が特別に流れました。
監督のこれからの時代への期待と平和な世の中への希望を、一所懸命熱く語られていました。
最後の「あと30年は映画を作る」という自信に満ちた言葉。
その願いは叶いはしませんでしたが、その後遺作をもう一本撮られた熱量は本当に素晴らしい。
多分今日のインタビューを忘れることは一生無いと思います。
お疲れ様でした。

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唐揚げ

3.5てんこ盛り

2021年1月31日
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テーマも映像もどれをとっても集大成的作品で、ラストシーンはまるで遺言のようでもある。169分という長尺の上にセリフやアイテムに含められた情報量の多さ。なによりもここまで作り込めることに感心させられる。

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Kj

5.0もはや、この創造性は、手の届かない所に

2020年12月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

難しい

めくるめく、個の世界に、矮小な思考がついて行くことなどできない。しかし、ビジュアル的な快楽だけで、この長い叙情詩を不思議と噛みしめることが出来たわけで、何物も寄せつけない創造性ながらも、途轍もないメッセージをしっかりと受けとめることができた気がする。
混乱きわまりないこの映像の塊は、ともすると独りよがりなものに捉えかねないけれど、その想いが強く反映されていると感じることができるし、数々の名作を生み出してきたからこそ、この偉業が成し遂げられていると、個人的には全面肯定して鑑賞しきった。
分かりづらいし、陰湿で生やさしくないので、気軽に見ることはできないかもしれない。ワールドワイドとはいかない作品だし、いろんな意味で狭い世界でしかないと思える映画だったけれど、この創造性を超える作品は世界を見渡しても数少ないはずと思います。

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SH

3.0うーん

2020年7月30日
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鑑賞方法:映画館

何が言いたいのかよくわからない作品。

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りあの

4.0大林宜彦、戦争の警鐘と映画への執念

2020年5月13日
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鑑賞方法:映画館

この作品を撮っている最中に大林監督は余命3ヶ月を宣告される。遺作としてなんとか完成できたらと思いきや、飽くなき映画への執念と愛情が監督の生命を漲らせその後2年半以上も生き遺作どころかさらにもう一本撮りきる快挙を。
この作品は映像の魔術師としてのファンタジー要素満載の歴史純文学の群像物語である。大林監督のメッセージは「青春を戦争の消耗品にするな」だそうで、戦争直前の張り詰めた緊張感の中で生きる若者の悲哀を描いている。ワンカットワンカット魂が篭っている。戦中戦後の惨めでやりきれない時代を知っている大林宣彦しか作れない渾身の一作です。

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トシくん

3.0戦争前夜、狂おしい青春を謳歌した若者たち

2020年4月28日
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●全編に漂うエロティシズム
●満島真之介、常盤貴子の妖艶な演技
●狂おしい青春時代の追憶

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yanyan

4.0コラージュが織りなすシュールレアリスム

2020年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

映像もコラージュ 編集もコラージュ
台詞もコラージュ 脚本もコラージュ
音楽もコラージュ 引用もコラージュ
コラージュが織りなすシュールレアリスム!

一歩間違えればヘンテコな映画になってしまうのですが、
大林監督の老齢にしてますます鋭敏なる手腕!
明確なヴィジョンと緻密な計算。
病を押し退けるほどのパッションが
作品をきれいにまとめあげているし、
余韻余白を多分に残してあるのはさすが!

そしてラストカットの、
座り主のいないディレクターズチェア…
ひょっとしたら、監督はこの作品で最期になることを
覚悟してこの作品に挑んでいたのかもしれない…
でも、臨終の間際まで映画を撮り続けました。
あらためて、
ご冥福をお祈りするとともに
感謝の気持ちを捧げます。

ヒトの想いや感情も
うつろえばコラージュに見えるかもしれない
未来から見たら過去に起こった出来事は
つぎはぎだらけのコラージュの積み重ねかもしれない
戦争も平和もまた、歴史のコラージュの一部かもしれない

そんなものを繋ぎ合わせて、つじつまを合わせて
わたしたちは生きているし、活かされてもいる

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野々原 ポコタ

3.5狂ってる

2019年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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吉泉知彦

4.0飛びます、飛びます

2019年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 大林監督が原点に戻ったような雰囲気の色使い。すぐに思い出したのは『HOUSE ハウス』(1977)だった。調べてみると、檀ふみの父親でもある原作者の壇一雄さんは山梨県都留市とあるので何だか懐かしくなった。都留市出身なんて根津甚八くらいだと思ってたのに。そんな壇さんも肺がんで亡くなり、同じく余命宣告された大林監督も肺がんという共通点があり、映画化する資格をもらったと言わせたとか。

 舞台は第二次大戦直前の佐賀県唐津。アムステルダムに住む両親の元を離れ、唐津に暮らす叔母の家に身を寄せていた榊山俊彦の物語。肺病を患い、従妹にあたる美那にほのかな恋心を抱きながらも、学友の鵜飼、吉良、阿蘇と仲良く青春を謳歌し、女友達の千歳やあきねとも交流してゆく。しかし、時代は軍国主義一色の時代。やがて彼らも茶色い戦争に染まっていくかと思われたが・・・

 吐血、バラの花びら、指の血、とにかく赤い色を中心に、海に浮かぶ孤島と大きな月。幻想的な中に若者たちの虚無感と自由な死生観が絶妙なタッチで描かれていた。戦争というものはすべてを破壊する。彼らの友人、女友達、身内の美少女と麗しき叔母。直接の戦争を描かずに、赤紙や出征する少年兵の亡霊のような行進が気味悪さを強調する。また、学友たちの“性の象徴”として存在していた美那(矢作穂香)が抽象的ではあるがアイドルとして君臨する。

 76年後にその家を訪れる俊彦。誰もいない空き家となった家で「お飛び、お飛び」と発する母の言葉がこだまする。複雑な人間関係の中にいても、一人浮いていた道化役のような阿蘇やあきねの存在も素晴らしい。もっとも心地よかったのは戦争で死ぬくらいなら自由に死にたいという気持ちが伝わってきたことだろうか・・・

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kossy

3.0反戦映画

2019年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

1941年の佐賀県唐津市の学校に通う主人公(窪塚俊介)は帰国子女、個性的な学友たちと楽しい日々を過ごしていたが、戦争が近付いてきて様子が一変する。
心情を映像化しているシーンが多く、ちょっと戸惑うが、大林宣彦監督の思いは伝わってくる。

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いやよセブン

1.5トリッキーさがしんどい..

2019年5月8日
iPhoneアプリから投稿

不自然な合成も慣れると魅入ってしまう映像美、不自然なキャスティング(設定が)、笑ってしまう程のトリッキーなキャラ、、、
どれも良いのだけど2時間40分近く観るのはしんどさがありギブアップしてしまった。

馬も全裸だから!って理由で男二人全裸で乗馬したのち抱き合うシーンはなかなか衝撃が強かった。

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cocoまる

1.5これが二位

2019年4月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ごめんなさい、よく分からなかった。コミカルなカメラワーク、背景や舞台設定、前半は集中して見られた。ただ、長い。正直飽きました。生まれてきた時代が違っていたら、どんな青春だったのだろう。いや、この時代だからこそ、この青春だったのか。

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いつこ
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