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評価がめちゃめちゃ低いので逆に興味を持って鑑賞。大学時代の指導教官の「映画は五つ星か一つ星を観ろ」という言葉がずっと残っている。
ところがどっこい、最後までクスクス笑いながら楽しんでしまった。
大筋としては、「人は全てを2つに分けてどちらかに身を置くことで自らを把握し安心する、それが歓喜の歌」と言う男性主人公がSMクラブ「ボンテージ」に入会して日常生活の様々な場面で唐突に女王様に虐げられるたびに自分がMだということを認識して「快感の泉に波紋」が起こるのだが、ある時事故により一人の女王様が死んでしまいクラブ側が怒って攻めてきてそれに反撃するうちに主人公は「MをつきつめるとSになる」転換を迎えて新たな快感を覚え、更には究極のSであるクラブのCEOに虐げられることによって「Sはそれ以上巨大なSにひれ伏すことにより真の扉が開かれ」て歓喜の歌が流れ出し、最終的には「そしてSを身籠る。」ということで男性である主人公が子供を身籠るという話だ。改めて荒唐無稽な話だ。
そしてその演出が昔の戦隊ヒーロー者や時代劇を観てるような妙に古臭い演出をしてるなーとか、所々の地震みたいなのなんだろなーとかは疑問に感じたが、これは途中で劇中劇の形で「齢100歳を超える監督の新作」ということで明かされる。だから古臭い演出とワケの分からないシュールな展開になってるんだと納得するわけである。
といろいろ述べてみたが、そんな難しいこと考えずに単純に、古臭い演出とワケの分からないシュールな展開の畳み掛けに個人的にツボってしまいずっとクスクス笑いながら楽しんでしまった。ただ低レビューをみてるとそんな自分の感性を疑ってしまうが、「自分はこの作品を楽しめる側の人間だ」と把握することで安心し歓喜の歌に浸っているのかもしれない。
更にエンドロールをみてると六本木に実際に「モード・エ・バロック」というSMクラブがあると知り、自分がSMどちらなのか少し好奇心が湧いてしまった。