「やはり、そういうことか」鑑定士と顔のない依頼人 ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
やはり、そういうことか
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少しずつベールをはがしてゆく巧みなミステリー
主人公はとても著名な人物のようだが、正体は。と思っていると
鑑定人、これはタイトルでもあるので当然ではあるものの
実はある作品群は贋作と偽り、自分のオークションに安値で出品し
相棒に買い取らせ自分のコレクションにする、セコイ男だった。
隠し部屋の壁一面に集めたモノはといえば、女性の肖像画のみ。
フェチっぽい奇妙な癖。
そしてタイトルの「顔の無い依頼人」と言えば、
セコイ鑑定士を直接指名し、家一軒分の鑑定を依頼する。
ヘタな言訳を繰り返して、主人公との対面を割けるが巧みに鑑定は進行させる。
家には毎度不思議な歯車が落ちていて
決して誠実な人間ではない主人公は、興味を持った歯車を黙って持ち帰り、
別の仲間である職人と歯車の謎を追い、古いオートマタのモノではないかと
進展がある。
これがアニメなら、顔の無い依頼人がオートマタというオチもオモシロイ。
オートマタの職人が必要だった依頼人が、鑑定人が歯車を見つけると
部品を再生してくれるのでは、と。
依頼人が誰にも会わない、鑑定人の指名、と辻褄が合う。
さて映画なので、当然若い美人が現れる。
ここからは、主人公目線では ただの恋愛モノだが、
どう考えても不自然。
それに気がつかないのは なかなかに奇妙。
結論は多くの者を巻き込んだ詐欺だったが、長年相棒だった者も加担した騙し。
主人公に真の友人は、使用人だけだったことが露わにされた。
不思議なのは、騙された主人公目線の映画なのに、同情心が湧かない点
主人公が丸裸にされても痛快に思えるのは、何故だろう。
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