忘八武士道 さ無頼のレビュー・感想・評価
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裸と血のりの量は増し、物語の破綻度も増したエログロ時代劇第二弾!
東映チャンネル(スカパー!)の放送にて。
東映チャンネルの解説では“小池一夫、藤生豪原作の人気劇画を映画化したシリーズ第2作”となっているが、シリーズ1作目とされる石井輝男監督作『ポルノ時代劇 忘八武士道』の原作は「忘八武士道」(作:小池一夫,画:小島剛夕)で、本作は別の劇画「さ無頼」(作:小池一夫,脚本:小堀洋,画:藤生豪)を映画化した作品…のようだ。
凶状持ちの素浪人が、その剣の腕を利用しようとする〝亡八者〟にその身を買われ、吉原の利権争いと公儀の陰謀に巻き込まれるというプロットは変わらない。
前作の主人公は明日死能(丹波哲郎)、本作の主人公は九死一生(伊吹吾郎)と異なっているが、ニヒルなキャラクター像はほぼ同じで、言うならば丹波哲郎と伊吹吾郎の違いが大きい。
伊吹吾郎は本作が初主演らしい。日本人離れした二枚目で強そうでもあるが、丹波哲郎と比べてしまうと面白みに欠ける。殺陣の奇抜さと演出の巧拙の差のせいもあるが。
本作の亡八者は、吉原の茶屋経営者ではなく、深川の迷惑町と呼ばれる地域(架空だと思う)で、各地から女を買いつけて遊女として吉原をはじめとする廓に売り渡す元締めだ。
そこで、女を遊女に仕立てる恐ろしい調教と、仕上がった女を競りにかける様子が描かれる。
九死一生は女を抱く。抱きたい女を抱くと公言して、抱く。
そして、出ました池礼子!
日本のポルノ女優の祖にして、東映ポルノのスター女優は、やはり色っぽい。これで、多分まだ20代前半だったはず!
池が演じる女忘八・文句松は、九死一生に強姦されてメロメロになるのだ。この辺はかの眠狂四郎のようでもある。文句松は一生が買い取った気のふれた女に嫉妬メラメラだったりする。
この文句松が一生に一筋に惚れるラブ・ストーリーが本作の特徴だ。
クライマックスは物量にものを言わせた大乱戦。
薬を盛られて意識朦朧の一生、一生と愛の逃走を決意した文句松、襲い来る深川迷惑町の亡八軍団、迫り来る町奉行の一団…。
三つ巴、四つ巴、裏切りが裏切りを呼ぶ大バトルロイヤル。
果たして、九死一生と文句松の運命やいかに!
ある意味で壮絶な映画ではあった。
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