劇場公開日 1949年3月

二重生活(1947)のレビュー・感想・評価

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3.5二重生活

2026年1月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ビリー・ワイルダー監督の名作「失われた週末('45)」の舞台役者版とも言える作品。監督はハリウッドきっての女性映画の名手ジョージ・キューカー(「椿姫('36)」, 「The Women('39)」「フィラデルフィア物語('40)」「ガス燈('44)」「アダム氏とマダム('49)」「ボーン・イエスタデイ('50)」「Pat and Mike('52)」「スタア誕生('54)」「魅惑の巴里('57)」「恋をしましょう!('60)」「マイ・フェア・レディ('64)」「青い鳥('76)」)だ。第二次世界大戦直後に流行したニューロティック・スリラーの一本。ロナルド・コールマン演じる主人公のブロードウェイのシェークスピア役者は、アルコール依存で幻覚症状に苦しむ「失われた週末」のレイ・ミランドとは異なり、自身が演じる役に余りにものめり込み過ぎた挙げ句、精神に異常を来たして現実生活と演技の世界の境界線を見失ってしまう。原因が明確な「失われた週末」と異なり、いつも間にか精神錯乱を起こしていく過程がリアルで恐ろしい。エドモンド・オブライエン、シェリー・ウィンタース、それとミラード・ミッチェルも嵌まり役で的確なキャスティングだ。脚本が、後にユーモラスで且つちょっと不気味な老婆役で有名になるルース・ゴードン(「ローズマリーの赤ちゃん('68)」「ハロルドとモード 少年は虹を渡る('71)」「ダーティ・ファイター('78)」「ダーティ・ファイター 燃えよ鉄拳('80)」)と、スクリューボール・コメディの脚本家や監督として当時名を馳せていたガースン・ケニンなのが異色。また'50年代に監督として一人立ちすることになるロバート・パリッシュ、ハリー・ホーナーと、スタッフも超一流だ。そして忘れてはならないのが、音楽を担当したミクロス・ローザ(「深夜の告白('44)」「失われた週末」('45)「白い恐怖('45)」「The Strange Love of Martha Ivers('46)」「殺人者('46)」「真昼の暴動('47)」「砂漠の怒り('47)」「裸の町('48)」「裏切りの街角('49)」「アスファルト・ジャングル('50)」等)である。このハンガリー生まれの偉大な作曲家が居なかったら、ハリウッド製フィルムノワール自体がジャンルとして成立し得なかったのではないかと思える程の貢献ぶりで、いつもながらの緊張感溢れるスリリングサウンドをフルオーケストラで聴かせてくれる。

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ナオイリ

4.0コールマンの渾身の演技…怖い!

2023年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「演技にのめり込み過ぎた役者が心も身体も奪われる怖さ」、その役者を演じたロナルド・コールマン渾身の演技は素晴らしい!
さすが、本作でアカデミー主演男優賞を受賞しただけある。

全編を通じて、コールマンが演じたオセロの「役」が「実生活」を侵食していく怖さが前面に出た感じだった。
そのため、殺人事件はコールマンの怖さの裏側に行ってしまった感あり。

新人シェリー・ウィンタース、若い!

ジョージ・キューカー監督の佳作。

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たいちぃ