ストーカーのレビュー・感想・評価
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自他の境界が曖昧に見える
家族や友人がおらず、趣味や他に取り組むべきことも無い孤独な男のサイ。仕事だけは誇りを持って取り組んでいて、それが彼の生きがいとなっている。その仕事すら奪われれば、やけくそにもなるかもしれない。
だが、普通の人はそれだけの理由で犯行に及ばない。サイが犯行に及ぶに至ったのは、自他の境界が曖昧で、自分はヨーキン家の一員も同然だという意識があるからだ。ここに彼の異常性が表れている。そうなる背景がラストで示唆されていた幼少期の虐待で、それが彼の人格形成に悪影響を及ぼしたと言える。その反動で、彼が最も求めていたのは、自分を必要としてくれる家族だったのだろう。サイは穏やかで優しい性格なので、生育環境が異なれば、良き父として家庭を持つ人生を送っていたかもしれない。彼には同情してしまうし、他人事にも思えなかった。
ストーリーに関しては、元上司に子供の盗撮写真をわざと見られるようにしてそこから足がついたのは、犯行の詰めが甘いと思う。捕まるつもりはなかったようだし、もっと巧妙な犯行の方がリアリティが出たかもしれない。
とはいえ面白い映画だった。サイの人物像とそうなる背景、そして犯行の理由とが結びついていてよくできている映画だった。ロビン・ウィリアムズも哀愁があって好演だった。
妄想か憧れか
ロビン・ウィリアムズのファンです
なのでこの作品は公開当時以来見ていませんでした
犯罪者の役だから見なかったんじゃないんです
むしろ俳優としてこのような役をやることも素晴らしい挑戦だと思ってます
ただ、見なかった間に彼がこの世を去ってしまったから
だから彼が悩み苦しみ暴走してしまう様子をどうしても見ることが出来なかった
最後の時の彼と重ねてしまうのです
私の勝手な妄想です
それでもやはり辛いです
もうこの作品は20年以上も前のものになってたのですね
あれからやっとこの作品を見ることができるようになりました
この作品の彼も、また辛いのでしょうね
再レビュー
やはり「愛」の作品でした
ゆがんだ愛ですが
彼は感情のコントロールを制御できなくなったのか学ばずに大人になったのかそれは分かりません
彼の今までの人生は大きな山や谷が無かったのかも
そして何かを強く愛したことも無かったのかも
やっ、待てよ、愛したことがあってもそれを裏切られたことが無かったのかも知れないな
ただ、愛し方が不器用なだけかも
いずれにせよ誰にでもありうる気持ちの動きがあるはずです
その対処の仕方が問題なのです
でも、今の時代思春期の子らはどうしているのだろう
好きな子がいても言う勇気がない子は
相手のことを知りたくて近くに行きたくて見ていたいという感情をどう対処しているのだろう
私にはそんなもどかしい経験があります
犬の散歩のふりをして彼女の家の前をうろちょろしてたな
窓から彼女が見えるだけでドギマギしてどうしていいか分からなくなった思い出があります
きっと迷惑だったろうに
「好き」の一言が言えたのならきっと人生が変わっていたと本気で思います
変えたいかどうかは別の話ですけどね
だからってその娘が他の人と付き合っていたのなら憎みはしない
そうやって心を鍛えてきたのでしょうね
そこら辺がこの作品の彼には無かったのかも
私の中でロビン・ウィリアムズは永遠です
彼の作品はとてもためになります
傷はだいぶ癒えました
また他の作品で会いましょう
【邦題で選ぶことなかれ笑】
・2002年製作のアメリカの心理スリラー映画。
・大型スーパー内の写真現像ショップで働く主人公サイ。彼は20年以上写真の仕事一筋。昔ながらの技術で写真を現像しているため、お客さん1人1人の人生を知り、それを楽しみに働く心優しい人。そんな彼はお客の一人「ニーナ」とその子供に対して、他のお客以上に心を寄せる。理想の家族像に心惹かれている感じです。しかし、ある日突然、彼は仕事を解雇され、同じタイミングでニーナの旦那が浮気をしている事実を知ってしまう。その事実にプラスして彼の過去のトラウマがプラスされて、理想の家族像を壊わす旦那に対しての異常な執着が始まる。 という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
1.主人公の気持ちを推察する楽しみ
2.タイトルからは想像つかない内容
3.主人公サイの一言「どんな仕事も…」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・ゆったりとしたヒューマンドラマです。トラウマを抱える主人公が、些細なきっかけで、どのように心や行動が変化していくのか。それをじっくりと愉しむ物語だと思います。
・主人公サイのナレーション「どんなバカでも2日間のセミナーを受ければ、1時間未満で美しいプリントに仕上げる技法をマスターすることができると思う人がいる。しかしもちろん、大部分の仕事がそうであるように、現像は見た目よりはるかに難しい作業である」は、観ている人たちが実世界で働く自分自身の仕事に誇りをもてる素敵なセリフだと思いました。
[演出]
・主人公サイの心の動きを丁寧に描いていて、淡々とした物語であるにもかかわらず、最後まで見入ってしまう素敵な演出だと思います。
[映像]
・特に際立って印象深かったことはありません。
[音楽]
・特に際立って印象深かったことはありません。
[演技・配役]
・さすが、ロビン・ウィリアムズです。弱弱しく、トラウマを抱えた主人公を、動作一つ一つでとても繊細に表現していると思います。鑑賞中は、ハリウッドの名優ロビン・ウィリアムズではなく、本当に「可哀そうなサイ」にしか見えません。安定のキャスティングですね。
[全体]
・邦題「ストーカー」、ちょっとはずれな気がしました。笑 原題は「ONE HOUR PHOTO」。なぜ、ストーカー、に祭り上げたのか💦 確かに、サイは「異常なほどの執着心」は持ちますが、支配欲に基づいた行動やエスカレートしたサイコパス的行動までは、決して起こしません。あくまでも「理想の家族」を壊す父親が許せないなかで、彼自身の理性にもとづいた行動。ただ、映画の見どころのためにか、彼の行動をサイコに演出していますが、冷静に見れば「可哀そうで孤独な男の精一杯の行動」でしかない気がします。最後には、「孤独」「哀れみ」を感じる彼に共感して、彼の今後を祈ってしまいます。そんなサイの心の動きをゆっくりと楽しむ映画だと思いました。ありがとうございました。
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#全体3.4 #物語3.6 #演出3.6 #演技3.8 #配役3.7 #映像3.0 #音楽3.0
哀愁と悲哀溢れるストーカー
サイおじさんに憧れて
めっちゃおもしろい
目の奥まで演じることができるとは
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