パーフェクト ワールドのレビュー・感想・評価
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実は良い映画だと思う一本
本作、当時は人気絶頂のケビン・コスナーがいきなり汚れ役に挑んだことで似合わないみたいな批判を浴びていたらしい。でも自分は結構好きだった。『ボディーガード』以前のストレートなヒーローのイメージから遠い役柄だったせいだけど、中学生の時に初めて見て感動して以来、お気に入りの映画だ。というか、中学校ではこの映画はすごく人気があった。
今、改めて見てもそんなに失敗作とは思えない。ケビン・コスナーの犯罪者役は哀愁を帯びていていいし、イーストウッドの演出も抑制を利かせていて、丹念に役者のいいところを見せてくれる。
誘拐した少年との疑似親子関係は泣かせる。宗教的理由でハロウィンに参加できない男の子が初めて犯罪者というはみ出し者と一緒になることで家族から解放されて自由になるが、運命はそのような関係を許さず悲劇の最後を迎えていく。ジャック・N・グリーンの撮影もきれいだし、普通にすごくいい映画だと思うので、何かのきっかけで再評価されないだろうか。
【”子供を殴るな!”今作は幼き時に父親の虐待により悪に走ったIQ180の脱走犯が、彼に囚われた少年と、一度だけ父から貰ったハガキに書いてあるアラスカを目指す切ないロードムービーである。】
ー 今日、映画館で観た「ワーキングマン」もそうだったが、可愛い子供を護ろうとする男を描いた作品を見ると、沁みてしまうのである。オジサン化が進んだのであろうか・・。-
■ブッチ・ヘインズ(ケヴィン・コスナー)は同じ獄に居た囚人のテリー・ピュー(キース・ザラバッカ)と刑務所を脱走し、押し入った家で少年・フィリップを人質に逃亡する。
事件の陣頭指揮を執る州警察署長のレッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)は、ブッチが10代の頃に、【彼の家庭の境遇を考えて】刑務所送りにした事を思い出していたのである。
どこか境遇の似ているブッチとフィリップは、逃亡中に徐々に心を通わせていくのだが・・。
◆感想<Caution!内容に触れています!>
・少年・フィリップを演じたT・J・ローサー君が、物凄く可愛く、且つ魅力的である。この作品は彼のクリっとした可愛い眼と、何処か哀愁がある表情が大きな魅力である。
・ブッチ・ヘインズが買い物中に、車の中でフィリップにいたずらしようとした、下品なテリー・ピューを草叢の中で撃ち殺すシーンは、直接的には映されないが、ここからブッチ・ヘインズの、愚かしき父親の行為をレッド・ガーネット署長が語るシーンの流れから、観ている側は何故に、ブッチ・ヘインズが悪の道に入ったのかが分かるのである。
■それを如実に表すシーンが、二人が世話になった黒人家族の家で、父のマックが頻繁に孫に手を上げるのを見て、ブッチ・ヘインズがマックに対し、”子供を殴るな!”と言い、強制的に”I LOVE YOU”と言わせるシーンは、ブッチが子供の頃に親から、一度もそのような言葉を掛けられた事がない事を暗喩していると思うのである。
■フィリップも、放蕩者の父は出奔し、母も新興宗教を信じておりハロウィンなど、子供が楽しみにしているイベントを経験した事が無い。ブッチがフィリップに且つての自分を重ね合わせて見ていたのは間違いないであろう。
それは、フィリップも同じだと思う。同じ匂いがしたから、彼はブッチに付いて行ったのだと思う。
・だが、ブッチ・ヘインズが黒人一家をテープで拘束する姿を見て、怯えたフィリップは彼の腹に発砲してしまうのである。拳銃は井戸に捨てて・・。けれども傷を負ったブッチは、父からのたった一通の詫びのハガキに書いてあるアラスカの地に向かおうとするのである。
■ラストシーンは可なり沁みる。ブッチはフィリップと共にレッド・ガーネット署長や、州知事の懐刀で頭が切れるサリー・ガーバー女史(ローラ・ダーン)等に囲まれながら、フィリップの母親に彼をハロウィンに行かせるように言うのである。彼はフィリップを開放するが、少年はブッチを心配して戻って行くのである。
そこでレッド署長の許可なく放たれたライフル銃。レッドとサリーは、追跡中に矢鱈と手柄を上げようとしていたFBI捜査官を殴り、膝蹴りを入れるのである。
青い空を見上げる瀕死のブッチ。その眼にはフィリップが乗っているであろうヘリコプターが映るのである。
まるで、彼が父と会いに行こうとしたアラスカ<パーフェクトワールド>に飛んでいくかの如く・・。
<今作は幼き時に父親の虐待により悪に走ったIQ180の脱走犯と、彼に囚われた少年との切ないロードムービーなのである。>
嘘つき
クリント・イーストウッド監督らしい
クリント・イーストウッド監督らしい、つまり後味が悪い。流れから言って、ハッピーエンドにはなる事はないとは思っていたが。
雰囲気的にもラストは彼が殺されるのではないかと思ったが、ポケットから何か出そうとして、FBIは銃だと思って撃ってしまった。よくあるパターン。
そもそも1泊泊めてもらった黒人の男性を殺そうとしたことが、それまでの実はいい人っぽいと彼らしくない行動パターンに違和感を覚えた。後で殺すつもりはなかったと少年に言ったが、なんとなく白々しかった。
誘拐犯なのに誰よりもフィリップのことを認めて対等に接してる姿が心温かくなった
パーフェクトワールドはどこにあるのでしょう?
パーフェクトワールド
1993年公開
クリント・イーストウッド監督作品
不朽の名作「許されざる者」と「マディソン郡の橋」の間に挟まれた作品です
「ザ・シークレット・サービス」は主演のみで監督作品ではありません
つまり彼が監督として最高潮に乗っていた時期の作品ということです
面白いのは、イーストウッドの本作の次の出演作品が「キャスパー」だということです
フィリップが被っているお面がキャスパーです
カメオ主演程度なんですが、洒落が効いてます
舞台はテキサス州
米国で一番人口の多い州
そこはカウボーイの国
男らしさ、保守的でどちらかというと男尊女卑的な土地柄です
男らしさが何より大事という価値観の土地柄です
独立心、プライドが重要です
そういっても人々はフレンドリーな性格の人が多いそうです
ブッチとフィリップの二人が途中立ち寄るお店の店名は笑顔の店フレンドリーでした
南部なので人種差別も強め
黒人の人口が一番多い州だそうです
Tボーンステーキはテキサスの名物
このようにテキサス州の特徴を丁寧に取り上げていきます
どうして?
テキサス州がアメリカそのものだということいいたいのだと思います
そして男女平等、性の多様性には、保守的な土地であることを強調するためでしょう
時代は1963年
劇中、話にでるケネディ大統領のダラスパレードは同年11月22日のこと
そこでケネディ大統領が暗殺されたのは余りにも有名
面白いのはイーストウッドの一つ前の出演作品は「ザ・シークレット・サービス」だということ
その作品でイーストウッドは大統領を守れなかったシークレットサービスの護衛官を演じていたのです
同年8月28日には首都ワシントンで黒人公民権運動のワシントン大行進がありました
20万人以上が参加した全米を揺るがす一大デモ行進でした
本作は10月末のハロウィンの日から始まります
つまりその二つの大事件の間に挟まれた時期を選んでいます
どうして?
リベラルの大統領の時代
米国が人種差別の撤廃に動き始めた時代と言う意味だと思います
イーストウッドが演じる署長に知事から寄越されるサリーは女性ですから、署長は相手にしてくれませんし、警官のなかにはセクハラしてくる始末
そんな中、彼女は有能さを示すことで署長の信頼を得て、逆境の職場環境に負けずに地歩を固めるのです
フィリップの母はエホバの証人の信徒のようです
ハロウィンもしないし、クリスマスも誕生日も祝いません
なぜそういう設定なのでしょう?
もちろんブッチはフィリップに自分がしたければやればいいと独立心を育てるシーンが引き立つからでしょう
フィリップは女ばかりの家で男性のロールモデルが無かったので、それが一層際立つ設定になるからです
そして、行き過ぎた多様性をそれで表現しようしているようにも思いました
メリークリスマス!なんて近頃の米国では言えないそうです
ハッピーホリデイ!と言い換えしないと、宗教の多様性に無理解だと非難されるそうです
子供でなくても、キリスト教徒でなくても、クリスマスを祝えないなんておかしいです
そんな行き過ぎた多様性はおかしいとイーストウッド監督は言いたいのだと思いました
そして監督はフィリップをなぜズボンを穿かせないで人質にさせるのでしょう?
それは、テリーとブッチにフィリップの男性器について台詞を言わせる為だったと思います
男の子に取っては男性器の大小は自尊心と直結していることです
ブッチに小さいとバカにされ、女ばかり家でオカマになるぞと言われ、フィリップは傷ついています
しかし、ブッチに年のわりに立派なもんだと言われ自信を取り戻します
男は男らしくあれというシーンだったと思います
最近の風潮だとこのシーンは性の固定的な見方で多様性を否定したシーンだと非難されるのかも知れません
しかし、イーストウッド監督は必要だと考えてフィリップにズボンを穿かせなかったのだと思いました
ブッチは署長によって虐待する父親から引き離す為に少年院に入れてられました
彼には男性のロールモデルとなる父親がそんな男であったから子供を虐待する大人を激しく憎みます
とはいえ、父親からもらったアラスカの絵葉書は大切に肌身離さずもっています
ある方のレビューにあの絵葉書は、署長がだしたものかも知れないとあり、あっ!と膝を打ちました
フィリップを人質にしているうちに父親気分になって自分がそうであって欲しかった父親を演じでいます
それがフィリップには初めて見る大人の男性のロールモデルでしたから、優しくされたならなつくのも当然です
でも、この展開は最近の風潮から言うと非難されるべき展開なのでしょう
フィリップはブッチを撃ちました
マックとその妻、フィリップと友達になった小さな孫の3人を殺しそうに彼には見えたからです
ブッチを父親のように慕っていても、彼にはそれが正しい事だと判断して引き金をひいたのです
それがどんなに結果になるのかもわかっていて
父親を越えていく独立心がブッチといる内に育っていたのです
ブッチはその事が良くわかっています
撃たれたことは不覚で、残念でも、フィリップがそうした行動を自らとれたことはとても嬉しかったに違いありません
フィリップが立派な息子になったと誇らしく思ったかも知れません
パーフェクトワールドとは?
子供は虐待されず、大切にされる世界
男は男らしくある世界
性や信教の多様性は認めながら、行き過ぎることはない世界
男女も人種も平等で、差別されることは無い世界
そういう世界を作って行きたいと言う願いのこもった映画だったと思います
公開された1993年は、その年ビル・クリントン大統領が就任した年でした
彼はテキサス州出身の保守的な大統領ジョージ・ブッシュ大統領でしたから米国が大きくリベラルへ向かう年でした
それから世界は息子のブッシュ大統領になり、オバマ大統領になり、左右に何度も揺れ動きました
今は?
トランプ大統領になってご存知の通り
30年後の現在なら本作はトランプ大統領には気に入ってもらっても、多くのリベラルな人々には評価されないテーマであるかも知れません
しかし、自分はこう思うのです
行き過ぎた多様性は行き過ぎた保守性を生むと
振り子のように左に行き過ぎれば、揺り戻しもまた大きく右に揺れるのです
それがトランプ大統領を生んだのだと思います
パーフェクトワールドはその中間にこそあると思うのですが、それでは今の世の中、右からも左からも攻撃されてしまうのかも知れません
そんな理屈なんかさておき、
終盤はもう涙がとまらず、泣きはらしました
さすがイーストウッド監督です、傑作でした
やっぱり良かった
満点のロードムービー
激しいアクションもお涙頂戴も無いけど、何とも言えずザワザワするこの感じは、正に映画。
ストーリーも良く、それほど派手な事件も無いのに引き込まれる。最後は射殺で終わるのもそれしかないように思える。
キャストも良い。ケビン・コスナーは相変わらずカッコよく、クリント・イーストウッドは渋く、子供はグッとくる。襲われた黒人家族も良い。
タイトルも全然パーフェクトじゃない世界に対してシニカルで良い。
そして少年は大人になる
ずっと前から気になっていた作品。
フィリップが一番気の毒やなあ。怖い思いもし、慕っていた人が目の前で殺され…この子は一体どんな大人になるんやろうか。心の傷が心配になってしまった。普段してはいけないと言われていることを色々した結果、自分がやりたいことやってみてもいいんだなっていう勇気は持てたのかな。
ブッチも悪いやつやないんやよね。過激な行動に出たのも自らのトラウマ故やし、自分のことを撃ったフィリップを責めるようなことは一切せず優しく語りかけるところを見る限り、何かが変わっていればこんな犯罪を犯すこともなく普通に生活できてたんやろうなと思う。最後はどうなるか展開はわかったが、やめて!お願いと祈るような気持ちだった。
小学生の時、とても足が速い子がいたがなぜか運動会は毎回不参加。しばらく経ってから信仰上の問題により参加してはいけないと親から言われていたと聞いた。ハロウィンをやってはいけないと母親から言われていたフィリップと重なった。大人になった今、子どもの選択する自由だって大人と同じように保証されないとあかんと思う。
ケビンコスナー出演作も名作が多いし、イーストウッド作品はどれも完全なるハッピーエンドではなくて切ない。やっぱりこういう作品好きやなあ。
何回目かの観賞ですが
ケビン・コスナー巡り第二弾
1963年テキサス州、脱獄犯と人質少年の逃亡ロードムービー。クリント・イーストウッド監督作品。
脱獄犯ブッチ、売春宿で育ち、父親は失踪し、8歳で人を殺し、少年院で犯罪を覚えた。とてもIQが高い。
8歳の人質少年フィリップ、上に姉が3人、父親は失踪し、母親は敬虔なユダヤ教徒。とても従順な少年。
本作はこの二人が逃亡しながらお互いを補い合っていく物語。ブッチはフィリップに父親が好きだった8歳の頃を重ね、フィリップはブッチに父親の姿を重ねる。いびつだが完全な二人の世界はとても心温まる。が、それも終わりの時を告げる。
逃亡犯ブッチと保安官レッド、ケビン・コスナーとクリント・イーストウッド、津嘉山正種さんと山田康雄さん、これこそがパーフェクト・ワールド。
※吹替版がなかなか見当たらない…。
ブッチ
フィリップはなぜ撃ったのか⁉️
ブッチが怖くて嫌いで憎かったからか❓
あの場面は、ブッチがおじさんを殺しかねないところ。
一晩泊めてくれて善意溢れる方なのに、
銃口を向けかけていた。 殺すのか⁉️
ダメだ⁉️ あのおじさんは⁉️
気づかない間に銃を取り、
ブッチに教えて貰ったようにして 撃った❗️
ブッチが腹の傷で動けなくて横たわり、
フィリップが寄り添っている。
レッドが丸腰で近寄り
銃のある無しも確認していたのに、
合図するまで撃つな❗️
と念押ししたにも関わらず、
FBIのイヤな奴が、ぶちかました。
コイツは特権をかさに、犯罪者と見れば、
殺してしまえ! という奴だろう。
FBIの指揮官共々。
ブッチが右ポケットから出そうとしていたのは、
フィリップの”やりたいことリスト”だったのに。
脱獄犯で一緒に逃げた奴が
フィリップにワルサしかけたので殺したが、
過去に母にワルサしかけた奴一人も殺した。
その二人だ。
人に危害を加える奴を殺した。
殺しを肯定できないが、
誰かを救いもしていた。
泊めてもらいダンスを踊った女性に
あなたは本当はいい人よ❗️
と言われてもいた。
生まれ育ちが違えば、立派な人物だったかと。
罪人と呼ばれる人も本質はいい人もいる、
権威に乗っかり無闇に殺人をする警察への警鐘も
あるのか。
いい話だったしいい映画だと思ったけど、ジェネレーションギャップを激...
ブッチも納得の行く人生だったと感じたはずだ
宗教上の制約から、子供らしいことがほとんどできない少年フィリップ。子供の頃からアウトローの世界に身を置き続けてきた誘拐犯のブッチ。彼らは子供らしい時間を過ごすことができなかったという点で共通していた。
だが、ブッチは自分が子供の頃にされたかったことをフィリップに与えることで、過去の空白を埋めることができた。フィリップもそれを受け止めることで、少年らしさを取り戻すことができた。荒んだアウトローの世界に身を置き続けてきたブッチも、彼なりのやり方でフィリップに与える行為を通じて、こんな人生でも生きててよかったと、納得の行く最後を迎えられたんじゃないだろうか。最後の彼の表情には、もう思い残すことも無いと言っているような清々しさがあった。
今作はクリント・イーストウッド監督作品の中でも『グラン・トリノ』に並ぶ良作と言っていいと思う。
アラスカ
罪を犯した人たち、なぜかアラスカを求めて旅に出る?
大抵辿りつかないのだけど。
割と簡単に脱獄出来た時代なのか…?
一緒に脱獄したもう1人は根っからの極悪人のよう。
早いところ別れれば良かったのにね。
寝床と朝食を提供してくれた黒人のおじいさん。
確かにDVだけど、あれはやりすぎでしょう。
ちょっと理由がわからない。
あれくらいでないとフィリップがキレないから?
ブッチとフィリップに共通しているのは、親の子供に対するDVへの反応。
目の当たりにした瞬間、2人の表情は曇る。
宗教を理由に綿菓子もハロウィンも無しのフィリップ。
それを叶えであげたいブッチ。
それでも母親を庇うフィリップ。
集まった警官達が帽子にお菓子を投げるシーン、なぜか泣けた。
全体的にちょっと長く感じたけど、さすがクリント様。
若い頃から名監督だったよう。
ちょっとカッコ良すぎるけど。笑
若かりしケビン。
お腹周りのお肉が気になったけど、優しい眼差しはやっぱり素敵であった。
最高だぁ
「心を揺さぶられる面白い映画が観たい、人と人の絆を描いているような〜〜!!」と言いながら今夜観る映画を探していたら、夫がこの映画はどう?とオススメしてくれました。
とても良かった…。
警察チームも逃走チームも好き。
生い立ちがブッチの言動に大きく影響を与えているのだというのがよくわかって、悪い人ではないというのも思いきり伝わってきて、は〜良かった…。
良くも悪くもフィリップに与える影響や絆の描かれ方が良かった…。
良かったしか言えない…。
少年院送りにして正解だったのか…
記録と手紙でしかブッチの父親の描写がないからわからないけど、「親を悪く言いたくない気持ちはわかる」とブッチが言っていたから、やっぱりろくでもない父親だったのかな。
親元に帰していたら、あの心根の優しいブッチにはなっていなかったんじゃないかなぁと思いました。
ブッチ、死んでしまったと思っていたのだけど、最後腕枕をして目を開けたから、助かるのかしら。
実際あったら蛇足になってしまうから無くて良かったなと思うけど、二人のその後の関わりも見てみたくなるような作品でした。
あと、あの銀色のキャンピングカーみたいな車に乗りたい。
騒がしくなく、でも重たい雰囲気でもなく、観ていてとても心地よい時間を過ごす事ができました!!
監督が男の子に演出をつける様子も見てみたい
ケビン・コスナーは好きじゃありませんでした。
彼の主演作もほとんど見てないけど、食わず嫌いだったようです。
この映画では、本当に素晴らしい演技をしていますが、彼以上に素晴らしいのが、子役の男の子。最後までずっと出ずっぱりで、コスナーとの掛け合いは、息もぴったりで、恐怖におびえる顔、望みが叶った満ち足りた顔、義務感と愛情の板挟みになった顔、など、本当に様々な表情を見せてくれます。
彼がその後役者の道を選ばなかったようなのは、残念な限りですが、とにかく、イーストウッドの演出は、神業級です。欲しい表情を逃さずにカメラに収める指示の出し方と、子供に噛んで含むように演出をする様子が思い浮かびます。
この映画の空気感は、その後のイーストウッド監督作品にも引き継がれていきます。虚無感と、深い洞察力、そして説得力あふれる映像。
本人がアクションスターをやんわりとフェードアウトしていったことで、本当に撮りたい映画に向き合うことが出来るようになっていったのでしょう。
ローラ・ダーンのプロファイリングがややくどいなと思いましたが、それで、観客はコスナーのキャラクターを理解できる構成なので、ほとんどのセリフはストーリー上必要な説明ばかり。ちょっと残念な役回りでした。
この映画は1993年公開ですが、まったく古臭さがありません。
もともとケネディ暗殺直前のテキサスが舞台なので、当時からレトロ調に作ってあったのでしょうが、無駄に派手な音を入れたり、特殊効果を使ったりしていないことが良かったのでしょう。今見ても、当時の趣がそのまま生きています。
ついでに、ちょっと調べたら、「ショーシャンクの空に」が94年。「セブン」が95年。この二本の映画は、どうやら「パーフェクト・ワールド」の影響を色濃く受けているようです。
さらにさらに、「キャスパー」が実写映画化されたのが95年で、この時にはなんとクリント・イーストウッド本人がカメオ出演しています。映画の中に散りばめられた遊び心に、うれしくなってしまいました。
それにしても、この映画でケビン・コスナーはいったい何本ラッキーストライクを吸ったのか…「作者の意図を尊重して、そのまま放映します」という冒頭の注意書きが子供への暴力についてなのか、コスナーの喫煙シーンなのか、たぶん両方だと思いますが、今日のテレビコードでは放映不可能なようです。
2017.9.29
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