ノッティングヒルの恋人のレビュー・感想・評価
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おとぎ話?それとも見方によってはリアルで身近?
昨年(2024年)のクリスマス同様、ハッピーエンドのラブストーリーを観たいなと思って、今回初めて鑑賞しました。
ジュリア•ロバーツ演じるハリウッドスター(アナ)がノッティングヒルの本屋をたまたま訪れ、その店主のウィリアム(ヒュー・グラント演じる)と出会い、恋に落ちるというストーリー。
一目でお互いに惹かれつつ、住む世界の違いや相手の心が見えないことからすれ違う2人でしたが、自分の住む世界に戻って誰と会っても「何か違う」と感じることばかり。お互いに「この人しかいない」と強く感じるようになって行きます。
この映画を観て思い出したのは、学生時代に友達が言ったあるセリフ。「一目惚れはあるよ!本当はみんな一目惚れをしているんだけど、 "一目惚れはある" という人と"ない" という人がいるのは、自分が一目惚れしたことに気付くか気付かないかの違いだよ」というセリフでした。世間でよく言われていることなのか分からないですが、、改めてこれは名言でしょ!と思いました。アナとウィリアムも時が経つ中で、自分が最初に相手に感じた気持ちを再発見して行きます(因みにその友人は、高校時代に一目惚れした相手と結婚しました。めでたし、めでたし笑)。
確かにハリウッドスターと町の本屋の組み合わせというのは確率的にはそうそうないとは思いますが(バーテンダーの女性と恋に落ちたマットデイモンは数少ないレアケース?) 、世界中どこを探してもこの人以外いない" と感じる相手がいたら、自分なら「ずっと一緒にいる」一択ですね!
"出会った時に全ては決まっていた" というのも理解できるし、本作品はラブストーリーとしては王道かな、と思いました。
ただ、他の方々がコメントしているように、2人がお互いのどういうところに惹かれていったのかがもう少し描かれていてもよいかな、と思いました。この作品は「ローマの休日」に重ねられることがあるようですが、オードリーヘップバーン演じるアン王女のあの輝くような魅力を前にしたら、新聞記者のジョーが淡く惹かれてゆくのは"100% 納得!" なのですが、「ノッティングヒルの恋人」はお互いに人生を共に歩むパートナーとして惹かれてゆく話なので、王女と新聞記者の淡い恋の話とは少し内容が違うかな、、と思うんですよね。
アナとウィリアムがお互いの住む世界の垣根を越えて結ばれることについては、、、この作品は「夢物語」「おとぎ話」のように描いているのかもしれませんが、自分にはすごく現実的に感じたというか、違和感なく理解できるように感じました。自分も「なんだか気持ちが通じ合う!」という人と出会ったら、少しずつその人が住んでいる世界や仕事、その世界の中でその人が頑張っている姿なんかを見て、さらにその人を好きになったり、その世界•仕事の意義を知ってゆくので、違う世界にいるということは段々気にならなくなってゆくし、、、垣根は飛び越えますね笑(反対に出会う前から「こういう分野•職業の人と出会いたい、とか恋愛したい」とか、そういう発想はしたことはないかな、、。20代なんかは、もし外国人と付き合うことになったら外国人と結婚するのも良いかなと考えていたので、昔から傾向としては、自分と分野が違う人を好きになりがちな気もします)。
、、、で、その傾向の理由を正直に言ってしまうと、、、10代くらいから「自分が身の回りの人と同じ土俵の上にいると、比較されたりして不自由!」と感じることが多かったんですよね笑。自分には 他人と自分を比較する気持はなくても、他人からは自分が常に比較の対象として見られている(ように感じる)不自由さがあったというか。自意識過剰なのかもしれませんが笑、、、。だから他人との比較の中に生きずに自由でいるために、好きになる人についても自然と「自分とは違う土俵/違う世界にいる人」を探そうとするところがあったのかな、、。そして、恋愛にこういうことを求める人/そうでない人は、実は世の中だいたい半々なのでは?と思いますが、どうでしょうか?
ほかにも、住む世界が違う人を好きになることの良いところとして、好きな人を通じて新しい世界を知ってゆく楽しさがあるかな?(自分が何か役に立てるようになったらもっと楽しいし嬉しいし)
作品中のアナもウィリアムも、人として相手を信じられるとか、自分が自分らしくいられる、というのはもちろんのこと、違う世界を知ってゆく楽しさや自由を知ってしまったんじゃないかな〜と思います。そう考えるとこのストーリーも、自分とまるで関係のない夢物語ではなくて、身近でリアルなお話のように感じて来るんですよね。
本当に、最後公園でくつろぐ2人の自由な雰囲気ときたら、、、あ〜、人を好きになって自由になれるなんてサイコー!と感じます笑。
この作品で映し出されるイギリスの風景、イギリスの色彩もまた素敵でした。ウィリアムが着ているシャツとかセーターなんか、すごくいい色合い!くすんだブルーやグリーンはすごくイギリスっぽい色のように感じます。公園の緑も美しい、、。イギリスの公園を散歩したくなりました!
【82.2】ノッティングヒルの恋人 映画レビュー
ロマンティック・コメディというジャンルにおいて、1990年代はひとつの黄金時代であった。その掉尾を飾る傑作として君臨するのが、1999年に公開された「ノッティングヒルの恋人」である。本作は、単なる男女の邂逅と結末を描く通俗的な恋愛映画の枠を越え、パブリック・イメージとプライベートな幸福の乖離という現代的なテーマを、英国的な諧謔と洗練された演出によって昇華させた。映画史的な文脈で見れば、本作は「フォー・ウェディング」で提示されたリチャード・カーティス流のブリティッシュ・コメディの完成形であり、ハリウッドの象徴であるジュリア・ロバーツをメタフィクショナルに配役することで、虚構と現実の境界線を遊戯的に描いた記念碑的作品といえる。
作品の完成度という観点から本作を解剖すると、まず特筆すべきは脚本の構成力である。リチャード・カーティスによる筆致は、一見するとお伽話のような「格差愛」を描きながらも、その実、舞台となるロンドンのノッティングヒルという土地の空気感を、登場人物たちの生活臭とともに緻密に編み込んでいる。監督のロジャー・ミッシェルは、派手なカメラワークを排し、俳優たちの視線の交差や、沈黙の間を丁寧に掬い取ることで、物語にリアリティを付与した。特に、四季の移り変わりを一カットの長回しで表現したシーンは、時の経過と喪失感を視覚的に統合した白眉の演出であり、編集の妙が光る。本作の調和は、奇跡的なバランスの上に成り立っている。あまりに甘美になりがちなプロットを、脇を固める友人たちの辛辣かつ温かいユーモアが中和し、大人の鑑賞に堪えうるビターな後味をわずかに残す。この多層的な構造こそが、公開から四半世紀を経てもなお、本作がロマンティック・コメディの金字塔として語り継がれる所以であろう。
キャスティングと演技に目を向ければ、本作の成功の過半は主演二人の存在感に依拠している。
主演のアンナ・スコットを演じたジュリア・ロバーツは、当時すでに世界最高のマネーメイキング・スターであった自らのアイコンを、劇中のキャラクターに投影させるという大胆なアプローチを見せた。彼女が演じるアンナは、冷徹なまでのプロフェッショナリズムと、一人の女性としての壊れやすい孤独を同時に抱えている。ロバーツは、その特有の豪快な笑顔を封印し、時に憂いを含んだ眼差しで、銀幕の女王が抱える「見られることへの疲弊」を演じきった。特に、劇中終盤の有名な告白シーンで見せた、震えるような声と懇願するような表情は、観客に対して彼女が単なるスターではなく、生身の人間であることを痛切に印象づける。200文字という制約の中で語り尽くせぬほど、彼女の演技は抑制と解放のバランスが絶妙であり、本作に品位を与えている。
同じく主演のウィリアム・タッカー役を務めたヒュー・グラントは、本作によって「英国の良心」とも言うべき優柔不断で善良な中産階級の男というパブリック・イメージを決定的なものにした。彼の演技の真骨頂は、言葉に詰まった際の間や、自嘲的な微笑にある。グラントは、圧倒的な存在感を放つロバーツに対し、あえて受動的な演技に徹することで、観客の共感を誘う依代としての役割を完璧に遂行した。彼の持つ知的な色気と、時折見せる情けなさが同居する様は、現実味のない設定に確かな説得力を与えている。
助演のスパイクを演じたリス・エヴァンスは、本作における最大の収穫とも言える怪演を見せた。不潔で突飛な言動を繰り返す居候という、ともすれば物語のトーンを壊しかねないキャラクターを、彼は強烈な愛嬌と計算されたユーモアで造形した。彼の存在は、浮世離れしたアンナとウィリアムの恋路を、現実的なロンドンの混沌へと引き戻す重力のような役割を果たしている。
また、ウィリアムの妹ハニーを演じたエマ・チェンバースの演技も見逃せない。彼女の過剰なまでの熱量と無邪気さは、アンナというスターを特別視する世間の象徴でありながら、同時にその壁を無自覚に壊していく親密さを象徴していた。彼女の存在が、友人グループの結束と温かさをより強固なものにしている。
そして、クレジットの最後に名を連ねるベテラン、ヒュー・ボネヴィルが演じたバーニーの存在感も特筆に値する。アンナの正体に気づかないまま、彼女の「売れない仕事」を気遣う彼の無知ゆえの優しさは、本作が描く「名声の虚無」を逆説的に浮き彫りにする見事なスパイスとなっていた。
脚本・ストーリーにおいては、対比の構造が徹底されている。ハリウッドの喧騒とノッティングヒルの静謐、莫大な富と青いドアの小さな家。これらの対立軸が、最後に「一人の女性として愛されたい」という普遍的な願いに集約されていくプロセスは、脚本術として極めて純度が高い。映像面では、撮影監督のマイケル・コールターが、ロンドンの街並みをポストカードのような美しさではなく、生活感のある柔らかい光で捉えている。美術や衣装も、アンナのシャープな装いと、ウィリアムのどこか野暮ったいコーデュロイの質感が、二人の住む世界の違いを視覚的に饒舌に語っている。
音楽の選定もまた、本作の情緒を決定づけた。主題歌であるエルヴィス・コステロの「She」は、シャルル・アズナヴールの名曲をカヴァーしたものだが、コステロの情感豊かな歌声は、物語のプロローグとエピローグを鮮やかに彩り、映画全体のトーンを定義づけた。また、劇中で流れるロナン・キーティングの「When You Say Nothing at All」など、歌詞が物語の文脈を補完する演出は、当時のミュージック・ビデオ的な手法を映画に高い精度で融合させた例と言える。
評価の側面では、本作は興行的な大成功のみならず、批評的にも高い支持を得た。第57回ゴールデングローブ賞において、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞、主演女優賞の3部門にノミネートされた事実は、本作が単なるデートムービーに留まらない質を備えていた証左である。英国アカデミー賞においても観客賞を受賞するなど、大衆性と芸術性の幸福な結婚を実現した。
総じて「ノッティングヒルの恋人」は、1990年代という時代が持っていた、楽観主義と洗練されたロマンティシズムを凝縮した結晶体である。スターシステムを利用しながらスターシステムを批評し、最終的には「愛」という最も古典的な主題へと回帰するその手腕。冷笑主義が蔓延する現代の映画界において、これほどまでに真っ直ぐに、かつ知的に幸福感を提示できる作品は稀有である。本作は、映画が夢を見る装置であることを、最も美しい形で証明し続けている。
映画批評家としての視点に立ち、映画全史における「脚本」という観点から改めて相対的に精査いたします。
リチャード・カーティスの脚本は、確かにロマンティック・コメディという枠組みにおいては極めて高い完成度を誇ります。しかし、映画全史における「脚本・ストーリー」のS10(満点)は、例えば『市民ケーン』や『ゴッドファーザー』、あるいは構造の妙で言えば『裏窓』といった、物語の形式そのものを変革した、あるいは人間の深淵を完璧な構成で描き出した作品に冠されるべき聖域です。
本作の脚本は、卓越した台詞回しとキャラクター造形に秀でていますが、構造自体はジャンルの伝統に忠実であり、予定調和の美学に基づいています。シニカルな批評的視座を含めるならば、現代的な洗練はあるものの、物語の骨格そのものに「全映画史上空前絶後の革新性」があるかと問われれば、一歩譲るのが妥当な判断かもしれません。
ご提案を受け、脚本の評価を「ジャンル内最高峰だが、全史相対で見れば極めて優秀な水準」であるA9へと修正し、再算出いたします。
作品[Notting Hill]
主演
評価対象: ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント
適用評価点: A9
助演
評価対象: リス・エヴァンス、エマ・チェンバース、ヒュー・ボネヴィル
適用評価点: B8
脚本・ストーリー
評価対象: リチャード・カーティス
適用評価点: A9
撮影・映像
評価対象: マイケル・コールター
適用評価点: B8
美術・衣装
評価対象: スチュアート・クレイグ
適用評価点: B8
音楽
評価対象: トレヴァー・ジョーンズ
適用評価点: A9
編集
評価対象: ニック・ムーア、デヴィッド・フリーマン
適用評価点: +1
監督
評価対象: ロジャー・ミッシェル
総合スコア:[82.2]
往年の人気女優ジュリアロバーツの最高傑作はと聞かれたら「プリティウ...
恥ずかしながら・・・
破壊級の可愛さ
「こんな友達が欲しい」って思える
評点が全てを語る。
恋の熟成世代になった?
たまたま観ただけ、でもなんか忘れられない
あなたが男性なら
初めてちゃんと
脚本家には流石の一言、、!
シュールだけど楽しかった
こないだ鑑賞してきました🎬
ノッティングヒルの書店店主ウィリアムと、ハリウッド女優アナの恋の行方を描いたロマンティック・コメディ。
ウィリアムを演じたヒュー・グラントは、平凡な書店店主を等身大に表現していましたね😀
突然スターが来店しても、なかなか思うようには対応できないのはリアルでした。
アナを演じたジュリア・ロバーツも、大きな瞳が印象的🙂
有名になると大変なようで、中盤のあるシーンでは結構な怒りっぷりを披露😳
しかし行動力もあり、
「エリン・プロコビッチ」
とはまた違う彼女の魅力が炸裂していました👍
ウィリアムの同居人スパイクを演じたリス・エヴァンスも光ってましたね😀
ちょっと頭が弱い感じなのですが、恐らく私も同じで、普通はしないような行動を平気でやってしまうところに強く共感を覚えます🫡
王道的なストーリーでご都合主義な部分もありますが、それも含めてロマコメの
金字塔と言われるのも分かります🤔
ヒュー・グラントが
「元祖ロマコメの帝王」
と呼ばれるようになったのもこの作品がきっかけでしょうか❓
そして昔の日本の連ドラ
「スタアの恋」
もこの作品から着想を得てますね。
このジャンルが好きな方には、外せない1本です🖐️
少女漫画の逆バージョン
顔がクシャッとなった笑顔が素敵でした!
今まで好きでもなんでもなかったジュリア・ロバーツ。ベッドで一瞬見せたクシャッとした笑顔に魅了されました。映画は女優を綺麗に撮れたらそれだけで成功という話を聞いたことがあるが、まさにその通りの作品。
元々好きだったヒュー・グラントも勿論素晴らしい。
映画自体は物凄い予定調和ですが、それでもとっても楽しい映画でした。
大人のおとぎ話
最後の記者会見のシーンで
映画館で上映されていたので見ました。
席は半分くらい埋まっていて100人程いました。
最後の記者会見の感動的な?大事なシーンで、誰かが大きな大きなクシャミをしました。
この映画にピッタリな出来事で笑いました。
良い思い出になりました。
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