トラウマ 鮮血の叫びのレビュー・感想・評価
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自然界の摂理を無視した独自ルールで突っ走るトンチキスリラー。
新録の日本語吹替付きで復刻されると聞いて初鑑賞。ジャッロ映画の巨匠ダリオ・アルジェントがアメリカで撮った、当時17歳だったというアーシア・アルジェント主演で描く首チョンパ犯罪サイコスリラー。怖いとかスタイリッシュとか狂気とかより、90年代ハリウッドのジャンル映画ってこうだったなと思い出させてくれるルックながら、整合性とかを大胆に無視したトンチキなストーリーの強引さがスゴい。あとまあ、殺人鬼がどんどん首をはねていくのだけれど、とりあえず胴体から首が離れてもしばらくは話せますねんという独自ルールが、余計なことなんて考えちゃダメなんだなと悟りの境地に誘ってくれる。それでいて拒食症に苦しむ若い女性の社会問題をわりと真面目に入れ込んでいて、聞くところによればアルジェント監督の娘のひとりが拒食症で苦しんでいたとのこと。その娘がエンドクレジットで陽気な演奏の前でアンニュイに踊ってる辺りも、いったい何事か理解に苦しむが、きっと監督には大切な映画なのでしょう。17歳のアーシアのあどけなさみたいなものが記録されていることも貴重な作品かと。
首チョンパが止まらない〜
ダリオ・アルジェント中期の傑作。
(僕はダリオ・アルジェント監督のファンだが後期は傑作を生みだしていない、と観るファンです。
中期、傑作と確認できるのは本作と『スリープレス』までです。
そうなると本作「トラウマ/鮮血の叫び」は貴重な作品となります。)
なんとYouTubeで2週間限定公開、ということで、
(我が家にはVINEGAR SYNDROMEが発売した4K版Blu-rayがあるというのに)
画質や音響等を確かめるために観る。
僕はアルジェントをイタリアのヒッチコックだと思うし、
アメリカのヒッチコックはブライアン・デ・パルマだと思っている。
本作は音楽ピノ・ドナッジオを起用している点からデ・パルマに影響されたのか回転カメラや鏡の使用など薄いデ・パルマ・カットも楽しめる。
(デ・パルマもアルジェントも殺人シーンが撮りたい監督だから、自由にやってください。
デ・パルマもアルジェントも枯れてしまい残念ですが。)
本作、今までで5回位観ていますが、70年・80年代感覚で撮るアルジェントの作風に耐えなければなりません。
脚本は荒いのですが後半の謎解きはなかなか愉快。
僕は中学生の時『サスペリアPART2』を観て様々なシーンがトラウマですが、やはり最後のエレベーターのシーンは今でも鮮明に憶えています。
この映画では、そのトラウマも次々に楽しめる、って
マジかよ!
(と、ツッコミが止まりません。いついつまでも、
ありがとうアルジェント。
ちなみに画質はBlu-rayの方がやはり勝ります。
頑張るパイパー・ローリーの追悼の為にも皆さん日本版Blu-rayを購入しましょう!)
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