シバジ

劇場公開日:1990年12月14日

解説

李朝時代を背景に「代理母」を務めながら相手の男を愛してしまった一人の少女の悲劇を韓国の民族性の中に描く「波羅羯諦 ハラギャティ」の林權澤監督作。製作は鄭道煥、脚本は宋吉漢、撮影は具重模、音楽は申秉河が担当。出演は姜受延、李九淳ほか。

1986年製作/韓国
原題または英題:Surrogate Woman
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1990年12月14日

あらすじ

シバジとは金をもらって腹を貸す代理母のことである。シバジを母に持つオンニョ(姜受延)は17歳の処女でありながら、後継ぎの男子に恵まれない両班(地方名家)のシン家のためにシバジを引き受ける。シン家の夫サンギュ(李九淳)は気が進まなかったが妻のユーン(方姫)に促されてオンニョとの交合の儀式に臨む。しかしその夜からオンニョは母の「決して、石ころ一つにも情けを移してはいけないよ」という言葉を忘れサンギュに愛を抱いてゆく。そしてサンギュも……。二人は逢引を交してゆくが、いつしかそれが露見することとなり、オンニョは激しく折檻される。しかしその頃オンニョの体には子を妊ったしるしがあった。そして6月、オンニョは難産の末男の子を産む。サンギュは涙を流しながら彼女を抱き締めるが、既に別れの時は来ていた。わが子の顔を見ることも許されず、オンニョは母と共に追われるように屋敷を後にせねばならなかった。

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映画レビュー

3.5 社会派メロドラマ

2026年1月10日
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劇場公開とVHS化のみでDVD化や配信はされていない。VHS邦題は『シバジ 快楽の報酬』。

シバジというのは李氏朝鮮後期にあった風習で、両班(ヤンバン=貴族階級)の正妻に男子が産まれない場合に代わりに両班の家を継ぐ男子を産むため両班と性交する女性であり、主に寡婦や賤民で子供を多く産んだ者がなったとのこと。

映画ではシバジの娘である少女が両班のシバジとなるが、両班とシバジが本当に愛し合うようになってしまったことから起こる悲劇を描いている。社会派の巨匠イム・グォンテク監督の作品で、主演女優のカン・スヨンが20歳の若さでアジア人初のヴェネツィア国際映画祭女優賞に輝いた。90年代前半くらいまでは韓国映画を代表する女優でした。懐かしいなあ。

VHSパッケージは当時流行っていたコリアンエロス映画みたいに見せかけてるが、上記の通り非常に真面目な社会派の時代劇で、色っぽいシーンはほぼ皆無。カン・スヨンの熱演が光る佳作です。カン・スヨンさんは2022年に55歳の若さで亡くなられました。合掌。

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