劇場公開日 2025年12月20日

新ドイツ零年のレビュー・感想・評価

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4.0理解できない部分があるから面白い!It’s interesting precisely because there are parts I don’t understand.

2026年1月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

驚く

事前知識なしで鑑賞。

テアトル梅田でこの二作を連続上映していたので
この機会にと思って観た。

パンフレットもこの二作をまとめたもの。

時代背景は、ベルリンの壁が壊れて
東西に分かれていたドイツが一つになり
世界が大きく動いた時期。

西側の老スパイが西へ帰る事が話の骨子。

ただ引用やオマージュ、パロディ(?)が多数あり
鑑賞中で見つけられたのは
ドン・キホーテとサンチョのコンビ、
ナチスに対抗した白バラのショル兄妹くらいで、
音楽で聞き覚えがあったのは
ベートーヴェンの七番の2楽章くらい。
ただ分かったところで、
その使われた意味は分かるはずもなく。

当然、あとは全くわからなかった。

観賞後、パンフレットの巻末に
シナリオと解説があったので読んだが
ほぼほぼ全編にわたって
引用があり、
その内容はヨーロッパの哲学、詩、
映画、歴史、聖書、音楽などなど
自分の知ってる範囲を超えていた。

たぶん知っていると
楽しみはもっとあったんだろうな。

公開当時のヨーロッパの観客は
これくらいのことを知っている人が
きっと多かったんだろうな、
と想像する。

ただ作品の類似としては、
異論は認めるが
最近見た「ロマンティック・キラー」
と同じだなとも思った。

これは過去の映画やドラマの
恋愛に限って、
オマージュだったりパロディだったり。
私は元ネタをほぼ分かったので、
結構楽しめた。

この新ドイツ零年を
そのレベルで楽しめるまで道のりは遠いな
と今回、いい意味で打ちのめされた。

I watched it with no prior knowledge.

Theatre Umeda was screening this film together with another one, so I took the opportunity to see both. The program booklet also covered the two films together.

The historical background is the period when the Berlin Wall fell, East and West Germany were reunited, and the world was undergoing a major shift.

The basic storyline follows an old spy from the West as he tries to return home.

However, the film is filled with quotations, homages, and perhaps parodies. While watching, the only references I could recognize were the pairing of Don Quixote and Sancho Panza, the Scholl siblings of the White Rose resistance against the Nazis, and, musically, the second movement of Beethoven’s Seventh Symphony. Even when I noticed these, I couldn’t possibly grasp what their use was meant to signify.

Beyond that, I understood almost nothing.

After the screening, I read the screenplay and commentary printed at the end of the pamphlet. Nearly the entire film turned out to be built on quotations, drawing on European philosophy, poetry, cinema, history, the Bible, music, and more—far beyond the range of what I know.

If I had known more, I probably would have enjoyed it more.

I imagine that when the film was released, many European viewers were familiar with that level of cultural reference.

Still, though opinions may differ, I felt it had something in common with a recent film I watched, Romantic Killer.

That work also relies on homages and parodies—limited to romantic stories from past movies and TV dramas. Because I recognized most of its references, I was able to enjoy it quite a lot.

To be able to enjoy Germany Year 90 Nine Zero on that level, however, feels like a very long road ahead. In that sense, I was beaten—in a good way—by this film.

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新米エヴァンゲリスト

4.5カッコよさも1時間が限界でした

2025年12月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ドイツという要素を東ドイツのモニュメントを記録しつつ、複雑に絡め合わせながら、6つの変奏曲化のごとく、非常に見事な映像でカッコよく見せてくれていて、まさにカッケーと魅せられたのですが、時々あるいは後半ちょっとは集中力が切れた感じです。
そもそも、あの非常に分かりやすくて、モノクロで、音楽的に不協和音だったドイツ零年があってのこの対比的な作品であり、それを見ていないければこの作品の良さは半減してしまうのではと思いました。それが良いか悪いのかという議論は置いといて、まずは一つの作品がありきで成り立っているメイ作だと思った次第です。
言わずもがな、前のは大戦後のドイツで新は大戦を引きずりつつ壁が崩壊したあとのドイツを描いています。小難しい哲学的なお言葉がたくさん出てきますが、決して無駄ではないと思うので、しっかり受けとめ、自分自身の血肉になればいいのかもしれません。

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SH

3.0『新ドイツ零年』が映し出す歴史の廃墟と亡霊

2025年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1991年、ベルリンの壁が崩壊し、ソビエト連邦が終焉を迎えたその年。ジャン=リュック・ゴダールが発表した『新ドイツ零年』は、単なる東西統合の記録ではない。それは、映画という装置を用いてドイツの分断史を総括し、共産主義の挫折を冷徹に弔う、壮大な「思考のインスタレーション」である。

<ロッセリーニの「廃墟」を継承する眼差し>

本作の核心には、ロベルト・ロッセリーニが1948年に撮り上げた『ドイツ零年』への強烈な意識がある。ナチス支配が崩壊した直後のベルリン、その廃墟を彷徨う少年のロングショットを引用することで、ゴダールは「新たな零年(出発点)」に立つドイツを、歴史の連続性の中に置いた。
ローザ・ルクセンブルクが運河に投げ込まれた現場を巡るロードムービー的な構成は、共産支配側から見た東ドイツの記憶を辿る巡礼であり、同時にその記憶が消滅しゆくことへのレクイエムでもある。

<レミー・コーション:アルファヴィルからの帰還>

本作最大の映画的衝撃は、主演のエディ・コンスタンティーヌが、1965年の『アルファヴィル』と同じスパイ「レミー・コーション(003)」として登場することだ。
かつてパリの夜景を舞台に全体主義国家への潜入を描いた『アルファヴィル』。その劇中では明かされなかった仮想敵国が、実は「東ドイツ」であったという事実を、ゴダールは26年という歳月をかけて回答したのである。老いたスパイが東側の潜伏生活を終え、西側へと帰還する歩みは、そのまま「共産主義の失敗」という現実の投影に他ならない。

<46年の総括と、西側の空虚>

ベルリンの壁が建設された1961年から、ソ連が解体された1991年まで。ドイツが歩んだ46年間に及ぶ分断の歳月を、ゴダールは老スパイの足跡を通して一本の線へと繋ぎ合わせた。
しかし、彼が辿り着いた「西側」は、決して希望に満ちた新天地ではない。そこは、スパイという記号さえ無効化された「クソみたいな西側」の風景が広がる場所である。
本作は、歴史が大きく動く瞬間に立ち会いながら、映画が歴史の証人であり、かつその歴史を再構築する言語であることを証明した。ゴダールは、レミー・コーションの彷徨を通じて、我々に問いかける。壁が消えた後に残ったのは、自由か、それともただの空虚か。

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t2law

3.5空気をイメージする

2025年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

歴史背景がわからないので掴みづらかった。
ゴダール映画は理解ではなく、感覚で楽しむべきものと思う。

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ドラゴンミズホ