敦煌のレビュー・感想・評価
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敦煌に行っチャイナ
1988年公開作品
2度目の鑑賞
およそ30年ぶりの鑑賞
前回はレンタルVHS
今回はU-NEXT
原作は『風林火山(1969)』『千利休 本覺坊遺文』『おろしや国酔夢譚』『茶々 天涯の貴妃』『わが母の記』の井上靖
監督と脚本は『新幹線大爆破(1975)』『君よ憤怒の河を渉れ』『おろしや国酔夢譚』『男たちの大和 YAMATO』『桜田門外ノ変』の佐藤純彌
脚本は『悲しい気分でジョーク』の吉田剛
第12回日本アカデミー賞(1989年)最優秀作品賞
同回最優秀監督賞佐藤純彌
同回最優秀主演男優賞西田敏行
第62回キネマ旬報ベスト・テン(1989年)
新人女優賞中川杏奈
粗筋
北宋の頃(1030年代?)西夏という国について質問に答えられず科挙に落ちた趙行徳は絶望していた
西夏の女を助けた事で西夏に興味は持った行徳は西夏を目指して旅に出た
途中西夏の傭兵の漢人部隊に捕獲され無理矢理兵士にされてしまう
字の読み書きができた行徳は隊長朱王礼に気に入られ書記に抜擢される
西夏軍が戦争でウイグル軍を破りウイグルの生き残りで王女のツルピアに出会った行徳は彼女を匿い愛し合った
行徳の文才は西夏の皇太子李元昊にも高く評価され西夏首都への留学を命じられた
一年で帰る約束だったが予定は伸びて数年後ツルピアの元に戻ってきたが彼女は君主李元昊の妃になっていた
ツルピアは結婚を拒否し飛び降り自殺を果たす
再び絶望する行徳
王礼は反乱を起こし西夏は混乱
行徳は敦煌の文化遺産を戦火から守るため郊外の洞窟に運び隠した
YouTubeでなぜか最近昔の志村けんのコント番組にJRの車掌に扮して西田敏行がゲスト出演したコントがよくおすすめされる
理由はよくわからないが青森からロサンゼルスの件は面白い
当時公開された『敦煌』もちゃっかり宣伝していた西田敏行
それが大きく影響し久々に鑑賞した
資料ではなぜか趙行徳を演じた佐藤浩市ではなく朱王礼演じた西田敏行が主人公扱いに
こういう事は映画ではよくある
例えば『フラガール』は蒼井優ではなく松雪泰子だし『プリティリーグ』はジーナ・デービスではなくトム・ハンクスだ
当時新人だった中川杏奈が癌で10年前に49歳の若さで亡くなっている
そういえばそうだった
残念である
C国との合作映画
人民解放軍も関わっている
あまり良い気分ではない
主要キャストは全て日本人
古いC国の人々を日本人が演じている
エキストラの多くは現地の人たちかもしれない
古代C国の戦国モノ
それほど悪いとは感じない
まずまずの出来栄え
辛口批評のレビュアーは目が肥えているが比較する対象の作品がビッグすぎる
田村高廣はなぜかインテリの役が多い気がする
配役
行徳が入隊した西夏漢族部隊長の朱王礼に西田敏行
北宋出身者で科挙に失敗しなんやかんやで西夏へ行くことにした趙行徳に佐藤浩市
西夏の君主の李元昊に渡瀬恒彦
行徳と一緒に隊商に入り西夏軍に確保された呂志敏に柄本明
志敏を助けた敦煌の大家の曹延恵に田村高廣
段茂貞に新藤栄作
ウイグルの王女のツルピアに中川安奈
西夏の女に三田佳子
「西夏の女」を街中の市場で売りだしていた漢人の無頼漢に綿引勝彦
行徳を隊商に入れて西夏へ連れてきた尉遅光に原田大二郎
志敏と一緒に洞窟に書物などの保護をしている没蔵嗣文に蜷川幸雄
野利仁栄に鈴木瑞穂
孫史衝に辻萬長
呉憲に伊藤敏八
劉智順に頭師孝雄
陳玄達に頭師佳孝
絵師に加藤和夫
ペンは剣よりも強し…中国版?
バブル期に、巨額な費用を投じて邦画で「三国志」の
一つのエピソードを製作だが、完全に中身が空回りしている気が…
戦国群衆活劇の映像も、これより後の「飛んでもない製作費」を掛けた
『天と地と』には劣り、この作品の存在意義は失われる。
西洋の「ペンは剣よりも強し」を、北東アジアでの
「書物を書く筆は矛よりも強し」を、描きたかったのでしょうか?
陳腐なラブロマンスも、要らんエピソードである。
壮大な凡作かなあ
佐藤純彌監督は新幹線大爆破以来の好きな監督で、井上靖作品にチャレンジして期待したけど。広大な砂漠と過酷な自然との闘い、戦争シーンという表面的な映像に終始し、大切な人物像の切れ込みが薄い感じ。なんか残念だな、主人公の感情の起伏とかもっと掘り下げて欲しかった。
主演は西田さんで佐藤さんじゃないという違和感。だからへんてこな人物描写になっていると思われる。徳間さん、末期の大映に忖度したのか、日本アカデミーも西田さんが主演賞であれあれ。西田さんは優れた役者だと思うけれど、なんかちょいと違う感じ。どうして作品賞までとれたんだろう? 過酷な撮影現場で頑張ったスタッフにもキャストに感服はするけど。とにかく、どうもしっくりしない大作だった。
CGもない、37年前の映画だから、それなりですが・・・。どうも、こ...
人生の虚無感を解消するための目的探し
主役は、敦煌や莫高窟と共に、人間の活動をも浄化する砂漠だったろうか…
言わずと知れた井上靖原作の作品だが、
平山郁夫のシルクロード画を知ったのが
NHKの特集番組「シルクロード」
の頃だったのか、
この映画の頃だったのか、今となっては
忘却の彼方となってしまった中での、
1988年のロードショー以来の再鑑賞。
キネマ旬報ベストテンでは、
第1位選出の「となりのトトロ」や
「火垂るの墓」のジブリ勢と、
私の大好きな黒木和雄監督の
「TOMORROW 明日」が上位を占める中、
第13位との評価だった。
しかし、日本映画としてはかなりの大作だ。
沙漠でのスペクタクルとしては
デヴィット・リーン監督の
「アラビアのロレンス」を、
また、敦煌城での攻防は
「イントレランス」を思い浮かべたが、
それらに引けを取らない位の大作の趣だ。
旧ソ連の「戦争と平和」も同様だったが、
この作品での人民解放軍による
合戦シーンも大迫力で、
良し悪しは別にして、
共産主義政権下の軍隊による
スペクタクルシーンは、
昨今のCGによるものにはない
リアリティを感じる。
そんな中国側の協力と友情に
支えられたこの作品だが、
現在はそんな映画製作が想像出来ない
残念な政治状況になってしまっている。
さて、この作品、
井上靖さんの文字文化への想いと、
莫高窟から見つかった膨大な古文書への
推理をベースに、
共に愛した女性を心に秘めた二人の男性の
戦いが、核心と言えば核心なのだろう。
しかし、主役は敦煌や莫高窟と共に、
人間の活動をも浄化する砂漠なのだろうと
思わされる描写が印象的だった。
かつては原作本も読んだものだが、
果たして小説では
この点についてどう感じ取れていたのだろう
か、との記憶も、
これもまた、忘却の彼方となっていることを
思い知らされる鑑賞となってしまった。
厳しい砂漠の闘い
敦煌文書発見から思いを巡らせた歴史浪漫
中国ロケの超大作、敦煌や莫高窟
敦煌城セットを現地で作る等製作宣伝費で45億円かかっているとか。
広大な砂漠などスケール感がないとはいわないが、迫力はイマイチ。映像も音楽・録音も時代を感じる。
中川安奈は中盤でいなくなってしまうし。
佐藤浩市より西田敏行のほうが凛々しくて目立ってる。
アクションものというよりシルクロード好きな人向け
遺跡の影の一つ一つには、大勢の人の命運が隠れている
総合:85点
ストーリー: 90
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 85
音楽: 65
砂の中に埋もれていた遺跡が1つ。しかしその遺跡の影には数多くの人々の数奇な運命と命のやり取りがあった。
特に西田敏行演じる朱王礼が印象に残った。彼もまた漢人でありながら都から数千キロの辺境の地に流れ、そこで野望を背に周辺を巻き込み命をかけた大博打に打って出る。成功目前でちょっとしたことで歯車が狂い計画通りとはいかなくなり、それでも諦めることなく微かな可能性にかけて突撃を繰り返すが押し返される。「三度突撃したが、三度李元昊に届かなかった。四度目の突撃をする力は尽きた。俺はずっとこんな死に方が俺にふさわしいと思っていた。」と力尽き崩れ落ちる姿に、一生に一度の大勝負に挑んだ彼の運命の重さと儚さを感じた。
わざわざ中国まで撮影にいった実写映像はかなり美しい。砂漠にオアシスに古い城壁がそのまま登場する。流石に「レッドクリフ」のように数千人規模の部隊が縦横無尽に駆け回るとまではいかなかかったが、数百人程度と思われるエキストラが戦闘をするのは日本映画としては健闘している。
現在に残る遺跡からはそんな人々のことまではわからない。たとえ歴史に名を残していなくても、だが現代に生きる人々が、実際に多くの人々が時代を命懸けで生き抜いていたというそんなことを遺跡から想像できてしまうのが浪漫である。しかし浪漫では済まされない命のやり取りを当時の時代背景は含んでいた。そんな悠久の時の流れを感じさせる映画。
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