劇場公開日 2025年1月24日

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ブラック・レインのレビュー・感想・評価

全116件中、1~20件目を表示

4.5ブレードランナー

2017年10月31日
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鑑賞方法:VOD

興奮

大阪の街を、まるでブレードランナーのセットのような近未来に見せる撮影が素晴らしい。知らない人に続編だと教えたら信じてしまうのではないか。
こんな風景が普通に存在していた当時の大阪もすごいが、だれもこんな風に大阪を撮影した人が日本にはいなかったし、今もっていない。『ブレードランナー』と並んで、全盛期のリドリー・スコットの美的センスを堪能できる1本だ。
ちなみに撮影監督は後年『スピード』で名を馳せたヤン・デ・ボン。

異国文化の衝突を刑事の友情を軸に描いた犯罪ドラマだが、当時の作品としてはまだ日本への理解がある方ではないか。日本経済好調の反動のジャパンバッシングなどもあり、奇異な文化を見下すような作品も見受けられたが、少なくとも悪役含め、日本人を非常に力強く描いている点は評価されるべき。

知られている通り松田優作の遺作だが、本作を観ると本当に惜しい役者を亡くしたものだと思う。

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杉本穂高

3.0松田優作の演技は最高なんだけど

2026年1月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

脚本がアメリカナイズ過ぎて辟易とします。
2006年で振り返りインタビューが特典でありましたが、アメリカ人の上から目線的なこれは凄いと言ってばかりで日本との軋轢を感じます。
日本に主人公含む米国警察が来て酒飲んで警戒してなくてパスポート入ってる服を盗まれてそのまま松田優作含むヤクザに殺されました。
違法発砲などで強制送還なのに飛行場で抜け出して戻ってくる、
ヤクザから銃を貸与され使いまくり、
結果捕まえましたでドヤ顔からの日本警察からおめでとうと言われるとかあるか!
この当時のバブル情勢で日本が米高の土地などを買いまくり、日本下げが映画でも流行ったらしいですが、米国人がスカッとくる脚本という感じがします。
松田優作の演技は最高です。

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さとう

4.0豪華キャスト、豪華スタッフ集結による“オオサカ・ノワール”

2026年1月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

興奮

驚く

【イントロダクション】
ニューヨーク市警の刑事達が、ニューヨークで起きたヤクザ同士の抗争による犯人の引き渡しの為に訪れた日本・大阪で、現地の警察官と協力してヤクザの抗争に立ち向かう。
主演にマイケル・ダグラス、高倉健。豪華日本人キャストが話題を呼び、中でも松田優作演じるヤクザ・佐藤の熱演ぶりは必見。
監督は『エイリアン』(1979)、『ブレードランナー』(1982)のリドリー・スコット。脚本にクレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス。音楽に『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズのハンス・ジマー。撮影は、後に『スピード』(1994)、『ツイスター』(1996)の監督を務めるヤン・デ・ボン。

【ストーリー】
アメリカ、ニューヨーク。ニューヨーク市警の刑事ニック・コンクリン(マイケル・ダグラス)は、仲間と共に麻薬密売事件の売上金を横領した嫌疑により、監察官達から調査を受ける身であった。妻とは離婚しており、2人の子供の養育費や自身の生活費を稼ぐ為、趣味のバイクで賭けレースをして稼ぐ生活を送っていた。

監察官達からの審問を終えたニックは、同僚の刑事チャーリー・ビンセント(アンディ・ガルシア)と待ち合わせていた昼食のレストランで、日本のヤクザによる抗争に巻き込まれる。ニック達は、ヤクザを刺殺して木製の小箱を奪って逃亡した佐藤浩史(松田優作)を逮捕するが、小箱は佐藤の手下が持ち去っており、佐藤は日本への送還が決定した。佐藤の護送を命じられたニックとチャーリーは、大阪へ向かう事になる。

伊丹空港到着直後、佐藤の身柄を引き取りに来た偽の大阪府警察に騙され、ニックとチャーリーは佐藤を引き渡してしまう。査問中の身であるニックは、汚名返上の為に大阪府警の捜査に合流しようとする。しかし、大阪府警の大橋警視(神山繁)は余所者が捜査に加わる事を良しとせず、銃を押収した上で松本正博警部補(高倉健)を監視に付ける。

その夜、ヤクザの親分である菅井(若山富三郎)が経営するクラブ“クラブ・みやこ”で佐藤の部下である偽警官の1人が殺害される事件が起こる。現場に向かったニック達は、被害者の口にドル紙幣が詰め込まれているのを確認し、そこに勤務する外国人ホステスのジョイス(ケイト・キャプショー)と知り合い話を聞くが、手掛かりは得られなかった。

翌日、ニックとチャーリーは松本から佐藤の経歴を聞かされる。佐藤は、元チンピラから成り上がった新興のヤクザ組織であり、菅井は佐藤のかつての親分であった。佐藤の手掛かりを追うべく、ニックとチャーリーは松本の静止を振り切って、佐藤のアジトを突き止め突入する機動隊に無理矢理同行する。しかし、佐藤は既に逃亡しており、アジトには手下達が残されているだけであった。残された手下達の中には、先日偽警官として現れた片山(ガッツ石松)の姿もあったが、彼は英語が分からないと惚けるばかりであり、ニックは先日の礼とばかりに彼に頭突きを喰らわせた。
やがて、アジトには大橋警視もやって来て、ニック達の現場入りを阻止出来なかった松本を叱責する。その隙に、ニックは証拠品の中にあったドル紙幣数枚をくすねる。その様子を見逃さなかった松本は、後にその様子を本部に報告したのだが、ニックはドル紙幣が偽札だと見抜いており、それを確認する為に証拠品をくすね、確認次第に報告するつもりだったのだ。

日米で異なる捜査方針は、ニックと松本に亀裂を齎してしまう。一方で、佐藤はニック達への復讐の為、配下の暴走族と共に動き出していた。

【感想】
豪華日本人キャストが話題を呼び、松田優作の(映画での)遺作となった名作。2025年1月31日で国内上映権が切れ、現在は劇場鑑賞が不可能となってしまった本作。遅ればせながら、ようやく私も鑑賞に踏み切った。

マイケル・ダグラス、高倉健や松田優作といった豪華キャストは言わずもがな、監督にリドリー・スコット、音楽にハンス・ジマー、撮影監督にヤン・デ・ボンと、今日の映画好きならば思わず目を疑ってしまう程、スタッフ陣も非常に豪華である。ただし、ヤン・デ・ボンに関しては、本来の撮影監督が日本での撮影が難航した事で降板した代わりとして白羽の矢が立った様子。

松田優作演じる佐藤の、ヤクザの世界で成り上がろうとするギラつきっぷりは、撮影当時既に膀胱癌に侵されていた松田がリドリー・スコットに語ったという「これで俺は永遠に生きられる」という逸話からも窺い知れるが、正にフィルムに自らの生きた証を刻み込もうとする俳優・松田優作の命の灯火が迸っているかのよう。佐藤の年齢は、演じた松田優作の実年齢と対応させて39歳である(佐藤の書類を印刷しているシーンで確認する事が出来る)が、画面に映るその姿は、特異な演技と髪型もあってか、実年齢よりもだいぶ若く見え、20代と言われても納得のいく若々しさがある。
もし、松田優作が本作の出演ではなく、癌の治療に専念していたならば、彼はその後も多くの作品に携わっていた事だろう。しかし、日本人俳優がハリウッドに進出するなど、この時代では三船敏郎でもなければ不可能であったはずで、仮に治療して俳優生活を続ける事が出来たとしても、その才能をハリウッドが見出すのは随分先、もしかしたら永遠に無かったかも知れない。だからこそ、私は松田優作が本作の出演に全てを賭けた、その役者魂をこそ賞賛したい。世の中には、たった一作で、たった一曲でその存在を人々の記憶に永遠に刻み付けてしまう天才が存在する。松田優作は、(既に築き上げていた日本での人気と知名度はともかくとしても)そちら側の人間だったという事だろう。

そんな松田優作に負けず劣らずな高倉健の“出てきた瞬間に1発で画面を支配する俳優力”が半端じゃない。例えそれが、署の机で出前蕎麦を啜っている姿であろうとである。
そして、役柄上流暢に英語を話さなければならないが、英語の台詞も見事にこなして見せる姿に痺れる。また、松本の人柄として、感情が昂った際にはニックの事を「ニックさん!」と日本語で呼び止める姿が印象的。
クラブでのチャーリーことアンディ・ガルシアとの歌唱シーンは、ぎこちないコミカルな様子も面白く、滅多に見られない貴重なシーンである。

本作の監督を務めたリドリー・スコットは、調べると当時かなり窮地に立たされていた様子で、本作では雇われ監督としてその責務を果たしている。『エイリアン』(1979)の成功後に手掛け、今日ではSF映画・サイバーパンク映画の金字塔と言われている『ブレードランナー』(1982)も、当時は興行不振により爆死。続く2作『レジェンド / 光と闇の伝説』(1985)、『誰かに見られている』(1987)も不評で、いよいよキャリアが危ないという状況下で手掛けた本作は、その成功によって監督をもう一度メジャー舞台に舞い戻らせた様子であり、人生とはタイミングと運なのだと痛感させられる。

対する音楽を手掛けた若き日のハンス・ジマーは、この頃から既にその才能を発揮しており、今日に至るまで順調にキャリアを積み重ね、今日では映画音楽の世界的第一人者である。

撮影監督として途中起用されたヤン・デ・ボンは、この後に手掛ける『スピード』と『ツイスター』で輝かしいキャリアをスタートさせるが、その後の作品は興行的・批評的に不振に終わっており、『マイノリティ・リポート』(2002)、『リベリオン』(2002)といった作品の製作というプロデュース業へとシフトしていった様子。

そんな、本作に携わった人々は、その後も紆余曲折様々なキャリアを辿っているが、唯一、本作の脚本を担当したクレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイスが、その後目立った活躍をしておらず、ほぼ無名のまま終わってしまっている事は残念である。

本作の撮影当時、日本にはフィルム・コミッションが存在しておらず、結果撮影は難航して撮影監督は降板、親日家であったリドリー・スコットでさえ、「2度と日本で映画は撮らない!」と発言するほどだったそう。本作でも日本での撮影が困難であった場面はアメリカでセットを組んで撮影し、クライマックスでヤクザの会合が行われる農園のシーンは、日本文化マニアの私有地であるブドウ農園を借りたそう。そして、その農園でのシーンは農園内に鳥居があったりと、それまで比較的に鳴りを潜めていたハリウッド映画あるあるである「間違った日本観」全開となっている。個人的に、このクライマックスのトンデモっぷりは、物語の盛り上がりと相まって外連味タップリであり、結果として魅力的なシークエンスに仕上がっていると思う。
そんな背景から、ニックとチャーリーが最初に暴走族に絡まれる繁華街のシーンは、エキストラが誰1人居ないという不自然な様子からも、てっきりセット撮影だと思ったのだが、あのシーンは実際に大阪で撮影されたそう。

【ラストの解釈】
ラスト、松本から子供への土産の玩具を渡されたニックは、お返しとして松本にワイシャツの入った包みを渡す。しかし、ワイシャツの下には行方知れずとなっていた100ドル紙幣の偽札の原版が隠されており、松本は搭乗ゲートへ向かうニックの背中に呼びかけ、ニックは笑顔を見せてサムズアップして去って行く。

このラスト、観た人によって解釈が異なる様子で、ネットには「原版を持ち逃げして稼ごうとしていたニックの、松本への義理人情」「松本にもう一つ手柄を渡す粋な演出」等、様々な意見が散見される。個人的には、そのどれもが正解、寧ろ、全て合わせて正解となるのではないかと思った。

私は初見時、このシーンはニックが松本に対してもう一つ手柄を立てさせようとした粋な恩返しに映った。しかし、様々な意見を目にして再度鑑賞すると、ニックは松本から子供達への手土産を渡され、搭乗ゲートへ向かおうと一度背を向けた後で「そうだ、君に渡す物が」と、まるで渡し忘れていたかのように惚けて原版の入った包みを渡す。つまり、ニックは寸前まで養育費や生活費の支払いの為に、原版を持ち逃げして荒稼ぎしようとしていたのだ。
しかし、松本の日本人らしい(「自分、不器用ですから」な)愚直さと心遣い、共に捜査をする中でニックの不正を知らなかったチャーリーもニックが横領している事を快くは思わないだろうと語った事への思いから、松本への義理を果たす意味で原版を渡し、結果として松本はもう一つ手柄を立てる事になるのだ。そして、義理人情とは菅井らヤクザの(この時代の任侠モノらしい)心得でもあり、このラストシーンは本作のあらゆる要素を内包した纏めであると解釈する事も出来る。

それはそうと、出国直前まで偽札の原版を持ち逃げしようとしていたニックに対しては、「相棒を失う程の事件を通じても、ギリギリまで何も成長しとらんな」と思わなくもないが。ただ、これで本当に持ち逃げしていたら「何も成長していない」となる所だが、ギリギリの所で踏み止まった以上は、脚本としては「登場人物の成長」を描いたと言えるのだよな。

【総評】
豪華キャスト、豪華スタッフ、そして紆余曲折あったとは言え日本の大阪を舞台にした物語は、親しみやすく魅力的であった。本作に「生きた証」を刻み付けた松田優作の俳優魂を存分に堪能する意味でも、是非とも再び国内上映が可能になってほしいと願うばかりである。

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緋里阿 純

3.5突っ込みどころがありありだけど 最後の粋なはからいで全て良し。

2025年12月5日
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鑑賞方法:VOD

突っ込みどころがありありだけど

最後の粋なはからいで全て良し。

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まる

5.0リドリーのやりたかった事がフルに活きてる

2025年11月11日
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興奮

驚く

顔が物を言うとはまさにこのこと。単に風格があるという訳ではなく、ダグラスや高倉健さん、松田優作にガッツ石松とそれぞれの立ち回りがもう完璧。かっこいい。「エイリアン」でリプリーに平凡パンチを口に突っ込んだアンドロイドを作り、「ブレードランナー」で和を近未来に散りばめたリドリー・スコット監督が日本でやりたかった事が表現されきってると思います。

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APPAREQR

3.5伝説となった松田優作の最後の映画作品

2025年10月10日
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鑑賞方法:映画館

松田優作は大好きな俳優さんでした。
子供の頃に見たドラマの探偵物語の再放送でハマってしまった。
宮城県では見れない午前十時の映画祭でやっているのを知って盛岡に見に行ってみた。
もちろん、当時レンタルで借りて見ています。

冒頭のクレジットを見ていたら、日本側の役者さん3人は既に亡くなっている。
松田優作、高倉健、若山富三郎。
マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアはまだ生きてます。
インディジョーンズ 魔宮の伝説に出ていたケイト・キャプショーが懐かしかった。
スピルバーグと結婚したんですよね。

当時も感じた事だけど、松田優作の目を見開いた演技があまり好きでは無かった。
それに、リドリー・スコットのスモークがたくさんの大阪の街の演出にも違和感を感じた。
ブレードランナーと同じような演出を考えていたんだろうけね。
バイクに乗って日本刀でアンディ・ガルシアの首を斬るとかは、やっぱりヤリ過ぎの演出だったと思う。
当時の違和感は今回も変わらずだったけど、あらためて見てみると若い頃の内田裕也や國村隼も見れて楽しかったかな。
撮影監督がヤン・デ・ボンだった。

伝説となった松田優作の最後の映画作品。
亡くなった後に散々コスれたというか、崇められた作品。。
今見ても印象は変わらなかった。。

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はりー・ばーんず

3.5松田優作よ永久に

2025年9月23日
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タイトルには納得がいかない。原爆が落ちて黒い雨が降ったのは大阪ではなく広島だ。これは広島を舞台にしているわけでもなく、タイトルだけ有名なブラックレインを借りてきたってのは、日本人としては納得いかんな。挿入されている戦争話もなんかとってつけたようなでな。夜の場面が多いんでブラックなんとかというタイトルにしたかったのかな。日本の習慣がいろいろ出てくるところは面白い。日本人としてはちょっとズレてると感じるところが少なかったのは偉い。
そして残念だったのは松田優作だ。松田優作はリドリースコットのこの作品に命をかけて、この後亡くなった。男としては立派なことだった。彼がこの作品に命をかけたことの理由の一つ・・私には何となく役者としての限界を感じてきた部分があったのではないかと思われる。若い頃の松田優作は。毒毒しさがあって、粗削りで、ワイルドで、カッコよくて・・・それらを含めた野性味が命だったわけだが、この頃の年齢になるとだんだん丸みが出てしまって。そこで役が広げられずに行き詰っていた感があった。この映画での悪役も悪役の雰囲気を出してるのために藻掻いてる感じがして、既に自然体ではなかったように見えた。彼の顔は元々小っちゃくてまるい目で。あまり、迫力の出る顔つきではなかったのかもしれん。そして映画の方も可もなく不可もなく。という感じで。まあ、そこそこまとまってる映画で終わってしまった。松田優作の役どころも上から何番目だろうな・・・一番は。マイケ・ルダグラスで。それから高倉健で、それから、それからって感じかな。ドラマにもあまり絡んでおらず・・・。そういう意味でも、はかない映画であった。
日本人の父と当時、質屋を営む韓国人(在日1世)の母との間に非嫡出子として生まれた。本名は金優作。桜の花が散るような、潔い最期を選んだ。松田優作は、日本の男だ。

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KIDOLOHKEN

4.0危険な組み合わせ

2025年8月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

最も危険な遊戯の優作と危険な情事のマイケルが対峙、ラストが何通りもあると当時話題になりましたね…貫禄の富三郎と健さんもいい。黒い雨を降らせた国との合作で、意味深いタイトルにもなっている。

いや〜映画って本当にいいもんですね!

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パピヨン

5.0リドリー・スコット監督と奇跡の日米アンサンブルキャストで贈る日本が舞台の傑作ハードボイルドアクション

2025年7月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

とにかくキャスティングが豪華
マイケル・ダグラスさん、アンディ・ガルシアさん、高倉健さん、そして本作が遺作となった松田優作さん
今考えると奇跡とも言える超豪華なメンバーが揃っていて見ごたえ満点

このキャストが実際に日本でロケーション撮影を敢行したっていうのが凄い
しかもロケ地が大阪で撮影監督はこの後アクション映画の大傑作『スピード』(1994)を生み出すヤン・デ・ボン監督、それに加え本作のリドリー・スコット監督は『ブレードランナー』(1983)で荒廃したLAを魅力的に描き今もなおSF映画の金字塔としてカルト的な人気を誇る名画を生み出した名匠、そんな2人が80年代当時の混沌・雑然とした日本をメチャクチャかっこよく撮ってくれています

ストーリーはマイケル・ダグラスさん、アンディ・ガルシアさん演じるニューヨークの刑事が日本を舞台に高倉健さん演じる松本刑事の協力を得て松田優作さん演じるヤクザを追う骨太のクライム・アクション
日米の刑事が始めは半目しながらも柔和していき友情を育んでいくと共にマイケルさん演じるニック刑事の心の成長も描く熱いストーリーでとても見ごたえがあります

高倉健さんや松田優作さんだけでなく、若山富三郎さん、神山繁さん、内田裕也さん、國村隼さんなどのたくさんの日本人キャストが出ていて皆さん すごく頑張っています

そんな極上のストーリー、映像、キャストに加え、ハンス・ジマーさんの音楽もメチャクチャカッコいいです
さらにグレッグ・オールマンさんの歌う主題歌『I'll be holding on』が哀愁たっぷりで本作のイメージにピッタリ合っていて素晴らしく、ラストの描き方も含めて見応えのある本当に良い作品を観たなと思える大傑作です

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Jett

3.5時代を超越した撮り方

2025年5月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 何も知らずに見始めて、洋画だと思っていたら 日本人が登場し、舞台が日本に移り、関西弁のヤクザが沢山登場し、おそばを食べる高倉健さんと松田優作さんが活躍する、邦画と洋画のミックス映画でした。

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Don-chan

阿部野警察だよ!

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

 本作はやっぱりマイケル・ダグラスでも高倉健さんでもなく狂った松田優作さんの映画だなぁ。撮影時に既に末期ガン状態であったという事実が、観る者の思い入れを一層強くしてしまいます。

 そして何より実家から歩いて5分の阿部野警察にあれだけの名優が集まってロケしていた事に興奮です。あんなショボい警察署にマイケル・ダグラスも高倉健さんも松田優作さんも来ていたんですよ。ネット情報などない当時は、公開作を観てもどの場面かよく分かりませんでしたが、今回はしっかり予習して確認しました。あの警察署も今は綺麗なビルに建て直されています。

  2023/12/12 鑑賞

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La Strada

3.0惜しまれる役者魂ゆえの夭折

2025年4月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『エイリアン』(1979)や『ブレードランナー』(1982)でも知られる名匠リドリー・スコット監督のクライム・アクションムービー。

 ロケの多くを大阪(作中、元町の表記が見られるので、たぶん一部は神戸)で撮影。阪急梅田ターミナルの昔の風景が懐かしい。

『ブレードランナー』の時と同じく、夜間シーンにスモークを多用して異世界感を演出したスコット監督の感性は見事。既存のハリウッド映画によくある日本に対する勘違い場面がほとんど登場しないのにも拍手。
 もっとも、日本の行政の映画撮影への非協力的態度(融通のきかなさ)に監督はたいそうご立腹だったそうだが、本作の影響で、のちに欧米の旅行パンフレットが映画まんまのイメージで大阪を紹介したせいで大阪の観光業界もお冠だったとか。

 日本で撮影されたパートには多くの邦人俳優・タレントが出演(國村隼若い!)。

 高倉健が警察官(松本警部補役)に扮しているが、彼の本来の立ち位置は東映任侠映画。
 本物のヤクザが演技指導したり、組関係者が当たり前のように出入りする様子が常態化していた東映京都撮影所でキャリアアップした高倉自身、某組織の大物との親密な関係は公然の事実。一時期ハリウッド資本の作品に幾つか出演したものの、そのままアメリカ進出に至らなかったのはスキャンダルに厳しいハリウッドの身辺調査が及んだゆえか。

 佐藤を演じた松田優作が癌が侵行するなか映画出演を優先し、本作が遺作となった話はあまりにも有名。あらためて見ると、彼の鬼魄のせいかマイケル・ダグラスの演技が軽く感じてしまう。

 若山富三郎演じる大親分菅井の「もうちっと長生きしたいんと違うんかい」とのセリフに、「あんたほど長生きするつもりはねえよ」と松田演ずる佐藤が返す場面があまりにも皮肉。

 NHK-BSにて視聴。

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TRINITY:The Righthanded Devil

2.0バブルの頃にアメリカ人がイメージしていた日本

2025年3月21日
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怖い

興奮

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ねこたま

4.0日本が元気だった頃

2025年1月28日
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鑑賞方法:映画館

随分前に、TVで見たことは覚えている。いよいよ日本では最期になるようなので、見に行ってきました。

混沌とした日本の風景の中にも、活力が溢れている日本が画面の至る所に現れていました。日本の役者達も若くて元気、こんな時代があったのだと、久しぶりに画面の隅々まで見てしまいました。

それにしても、高倉健・若山富三郎・内田裕也・すべての日本の俳優を喰っていたのは、松田優作だった。マイケルダグラスとガチンコ勝負出来ていたのは、オーディションで役を勝ち取った松田優作だった。

なんか、昨今の日本を見ると、コジャレタ町並みになり、澄ました風景が鼻につく、ちっとも元気がない。こんな未来を私たちは望んだのだろうか?破天荒な若い世代を押し殺したのは誰なのだ?学生運動の1つもない、労働紛争の1つもない、こんなお行儀のいい国にしたのは誰なのか?

『未明の砦』(太田愛)をちょうど読み終えたところなので、そんな感想を持った。

それにしても、リドリースコットはうどんが好きみたいだ。

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徹

4.0製鉄工場のアクションシーンが素晴らしい

2025年1月27日
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鑑賞方法:映画館

名匠リドリー・スコットが監督し、古き良き大阪を舞台にして日米の映画スターが共演した豪華な作品でした。日米の刑事と日本のヤクザのドンパチを描いたお話自体は漫画チックで、余りリアリティは感じませんでしたが、アクションシーンは中々でした。また最も良かったのは大阪の街の描き方。妖しく光るネオン街や、淀川沿いの工業地帯など、かなりデフォルメされた感はありましたが、暗黒街的な雰囲気が画面全体に漂っており、非常に味わい深かったです。

そんな世界観の大阪に、高倉健、松田優作、若山富三郎という日本映画史に残る3人の名優が登場するのだから、そりゃあワクワク感は半端ありませんでした。健さんに関しては、英語を話しても健さんの口調で、また武骨で一本気な性格は本作でも踏襲されていて、ある意味安心しました。本作が遺作となった松田優作の演技は狂気そのもので、こちらも観客が望む優作像そのもの。若山富三郎のヤクザの親分もド迫力で、期待通りでした。

アクションシーンやバイクチェイスも息つく暇もなく、特に製鉄工場の中の銃撃戦は、あり得ない場所での銃撃戦と思いつつも、燃え盛る溶鉱炉を背景にした画像が素晴らしかったです。ただ殺風景な謎の山小屋周辺で繰り広げられた最後のアクションシーンは、大阪感どころか日本ぽさも感じられず、製鉄工場内のアクションシーンに比べるとちょっと残念な感じでした。

そんな訳で、健さんをはじめとする日本の名優の演技を楽しめた本作の評価は、★4.2とします。

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鶏

4.0バブルの日米合作!

2025年1月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

興奮

日本がバブル絶頂の頃、ハリウッドの巨匠、リドリー・スコット監督作品に、日本の
高倉健が出るには「このタイミングしかない!!」と、満を持して
制作した映画
しかしながら、この作品の見どころは、高倉健でもハリウッドスター俳優でもなく
一般オーディションから選考された、松田優作の怪演である
よって、松田の狂気が遺憾なく発揮されているオープニングが、
一番気合が入っている…
映画が進むごとに勢いが衰えるのは、1本の映画を制作する上で、色々な
やむを得ない事情が有っての事か…?
だが、それにしても松田優作一人だけでも、この映画の完成度を充分
高めることは出来た!!
彼の映画出演は、何故これが最後かは、別の方の説明を参照して下さい…

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777

5.0日本(大阪)で撮影されたリドリー・スコット監督のハリウッド超大作以上にバディ映画としても不朽の名作ですね。

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

劇場公開から35年周年の『ブラック・レイン』国内上映権が25年1月末をもって終了するとのことで、シネマート新宿さんへ。335席のスクリーンは満席。すごい熱気のなかでの鑑賞。

『ブラック・レイン』(1989)
今では隔世の感がありますが、公開当時(1989年)は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」日本経済黄金期で『ガン・ホー』(1986)、『ロボコップ』(1987)、『ダイ・ハード』(1988)などハリウッド大作でもアメリカを脅かす<経済大国・日本>が頻繁に描かれていましたね。確か『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する車や家電もほぼほぼ「メイド・イン・ジャパン」でした。当時はそれが当たり前、今思えば実にいい時代でした…。

そのような時代背景なかで『ブレードランナー』で近未来の日本(歌舞伎町)を創出したリドリー・スコット監督が実際に日本(大阪)で新作を撮影されると聞いて胸を躍らせましたね。
キャストも当時『ロマンシング・ストーン』『危険な情事』『ウォール街』とヒットを連続したマイケル・ダグラス。
日本からは高倉健氏、松田優作氏、神山繫氏、若山富三郎氏と豪華な布陣。
個人的には『アンタッチャブル』のジョージ・ストーンでブレイクしたアンディ・ガルシアの新作が観られることが当時は一番嬉しかったですね。

約20年ぶりに鑑賞しましたが、こちらが歳を取ったせいか作品印象ががらりと変わりましたね。

まず一つ目は当時ありがちな<可笑しな国・日本>ではなく、当時の日本の風景や文化を一切誇張せず、ありのままに切り撮り、<幻想的で不思議な異国・日本>を見事描いた撮影監督のヤン・デ・ホンは流石。
今ではすっかり様変わりしましたが阪急梅田駅や心斎橋、十三などが当時のまま撮影され歴史的価値も高いですね。

日本側のキャスティングも高倉健氏、松田優作氏をはじめ、刑事部長役の神山繫氏、関西ヤクザの首領役の若山富三郎氏、子分役の内田裕也氏、ガッツ石松氏と適役でしたね。
松田優作氏の全身から狂気が漲り鬼気迫る演技は最大のみどころですが、180㎝の体躯の良さもありますが、国際スターのマイケル・ダグラスに一歩も引けを取らない高倉健氏の圧倒的存在感は今回の鑑賞で一番驚いたところですね。ガンアクションも『野生の証明』で実証済、痺れました。もっと別のハリウッド大作も観てみたかったですね。

大阪府警察本部刑事部長役の神山繫氏の実に日本らしい官僚的上役も実にリアル。
脚本段階で日本の実情をしっかりと研究していましたね。

ストーリーも『夜の大捜査線』(1967)、『ゴリラ』(1986)、『ミッドナイト・ラン』(1988)同様、互いに立場や状況、文化が違う者同士の事件を通じたバディ映画、熱い友情譚ですが、本作は特に文化違いや障壁が明確で困難を乗り越えた上での互いの理解と友情の芽生え、それを凝縮したラストの空港での別れがグッときますね。

日本(大阪)で撮影されたリドリー・スコット監督のハリウッド超大作以上にバディ映画としても不朽の名作ですね。

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矢萩久登

4.50283 ここホンマに大阪か?

2024年12月30日
PCから投稿

1989年公開
松田優作レストランに音もなく入店。
煙草を吸うがアメリカ産は不味い、と捨てる。
目ひんむいて「おとなしくしてろ」
冒頭からシブい!
偽警察にて脱出する松田優作お祈りのポーズもイイ。
阪急32番街
道頓堀グリコ橋
見慣れた街なのに異国情緒満載
リドリースコット魔術最高。

誰か英語のわかるやつはいないのか?とイラつく
マイケルダグラス。
オーライジェントルマン 神山繁が即答。
私がお供します、と高倉健。
脚本の濃さが目立つ。
レイチャールズ「マサヒロマツモト!」と紹介し
洒落たネクタイをつけろと高倉健にプレゼントする
アンディガルシア
ガッツ石松「こらアメ公!」
大人の風情ケイトキャプショー
一つ一つが印象的。
あー国村隼もチンピラ役で出てました。

ドスが地面と交差し火花を散らすアイデアは抜群
製錬所(新日鉄堺?)で銃撃寸前を妨げるキンキラキンの
トラックなど日常すべてがリドリースコットの手にかかると
すべて異世界へ様変わりする。
90点
初鑑賞 1989年11月29日 梅田スカラ座
パンフ購入¥400(税込み)
配給 UIP/パラマウント映画

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NWFchamp1973

4.5日本が舞台でこんなにちゃんとした映画があったことに驚き アウトロー...

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

日本が舞台でこんなにちゃんとした映画があったことに驚き

アウトローなメリケンポリ公が頭固いジャップポリスと絆を深めつつジャパニーズヤクザと戦うだけで物語としては大したことないのだが

ロケ地や日本への敬意、そして俳優で素晴らしい作品になっていた

ロケ地はネオジャパンではなく、当時の日本そのもの
日本と言ったらこれだよねという軽率な物は置いたりせず普通の街中
屋内だけでなく実際の街中のシーンも多く
日本でこんな映画撮れたんだなと感動した

警察の気質やヤクザはリアルというと語弊があるが敬意を感じた
アメリカンイメージヤクザではなく極道物から飛び出てきたヤクザ

そして俳優達の演技の素晴らしさ
日本の昔の俳優は凄まじかったんだなと

メインの俳優だけてなく脇役達も良かった
チンピラ感出まくってたし、銃を撃っても違和感なかった

アクションや爆破もあり古臭さを感じない
むしろ昔だからこそ作れた作品

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高い坂

4.0アメリカのデカと日本のデカのバディがアツい!松田優作が!!かっけぇ!

2024年8月22日
iPhoneアプリから投稿

いや〜総じて渋かったっすね〜!!
松田優作の、まっっっすぐで迷いのない目に凄く惹き付けられました!迷いなくナイフを突き立ててくるあの迫力すごい…!
あまり日本の古い映画は見たことなかったので、高倉健が演じているところを初めて見たんだけど、いや〜渋い!!かっこいいわぁ〜
賄賂を受け取ったりと割と不真面目刑事だった主人公が、成長していくのがよい!あと、結構口も態度も悪いのも好き!真面目すぎる漢、高倉健との対比が面白かった!クラブ?でカラオケするシーンすき!
ラストの偽札の原本?を渡すシーンすき!
高倉健の「私のことも、チャーリーのことも裏切るということだ」ってセリフも(ちとうろ覚えだけど)よかった〜

あとは、タイトルにもなってる「ブラックレイン」、「あーやっぱりそのブラックレインなんだ」って思った。笑
急に、ww2の話がでてきてビックリしたけど、ちょっと鳥肌ものなシーンでした!
私はこの時代の日本には生まれてないけど、ちゃんと日本で日本人が日本人の役をやっていて、地に足着いた日本だったのが良かったです!

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とも
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