ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間のレビュー・感想・評価
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ミステリーの原義は神話・・ドラマ版の答え合わせにとどまらず、リンチ監督作品を楽しむための素晴らしいガイドブック。
ミステリーの原義は神話、あるいは隠さされた真実。謎解きの対象となるのは表面的には事件であっても、深層的には謎は人間それ自体にあるというマイミステリー解釈です。
本作は公開当時、映画祭で不評、評価の毀誉褒貶が激しかったと記憶しますが、単にドラマ版の答え合わせにとどまらず、また続編ドラマ版「ツイン・ピークス The Return」@2017の入門編にとどまらず、広くデヴィッド・リンチ監督作品を楽しむための素晴らしいガイドブックになっていると思います。分かり易くはないですが、難し過ぎるわけでもない。
【アートとアート的作品】インタビューによるとリンチ監督は自身によるアートとアート的作品(映画)とを分けていて、その理由が「人間は1つのことをしていてはいけない」というもので、腑に落ちながら笑えました。
例えば、美術館で1人の作家に焦点を合わせた特別展だと、なぜその時期にその絵を描いたのか? 分けの分からない絵に意味があるのか? 子供の絵か? 一連の作品の繋がりと浮かんでくる疑問のその先に、静的なアートが動的なアート的作品の一部として見える時があります。本作はそうした "Aha!"(=発見的な驚き)を感じさせます。
【ツイン・ピークスの意味】人間がその性質として備えている二重性。善と悪、光と闇、生と死のように二項対立的なものですが、(愛と憎しみにせよ、慈愛と冷酷にせよ) それらは程度の多寡はあっても対(つい)をなしていて切り離せないもの。
作品のドラマ性・サスペンス性を高める上では、切り離せないものを敢えて切り離すのは広く見られる演出上の常套手段。本作では世界を善・悪・人間に分離した上で、人間世界での登場人物を更に善・悪に分離します。(←分離の二重構造)
懐かしい
こんなに泣いたっけ••
ローラ・パーマーの救済
リンチ監督は自分が作り出した愛するローラを清らかにして送り出すためにこの映画を製作したのだと思う。自分一人で12歳から苦しみ、恐怖と妄想にとりつかれて逃避し絶望していた高校生のローラ。
LucyもAndyもFBIクーパーも出番がとても少なくて残念だったが、この映画はローラの最期の7日間を主題にして彼女に捧げられた映画なのだから。クーパーがツイン・ピークスに来るきっかけとなった、ローラ同様に殺害されたテレサのこともこの映画で明確にわかった。映像ではクーパーとデヴィッド・ボウイの二人が監視カメラに映るシーンがお洒落で知的で面白かった。
サウンド・デザインがとてもよかった。エンドロールでリンチ監督による曲や歌詞の音楽がたくさんクレジットされていてミュージシャンとしてのデヴィッド・リンチも味わえた。最後に流れるケルビーニの「レクイエム ハ短調」はローラの悲しみと喜びを受けとめ浄化する役割を担って美しかった。
ツイン・ピークスのオリジナル・シリーズを全部見てからこの映画を見る、の順番にしてよかった。落ち着いたらリミテッド・シリーズも見てみよう!
はまったなー
勿論この劇場版に先駆けて放映されていたTVドラマシリーズのこと。当時TSUTAYAで新作がリリースされるのを心待ちにしてたことを思い出します。
最初は耳を疑いました。カルトの代名詞DリンチがTVドラマシリーズを手掛けるなんて。ちょっと無理があるのでは?難解で誰にも理解されない、もしくは大衆に媚びて味のない作品になってしまうのではないか。いやいや杞憂でした。リンチらしい戦慄のミステリーを散りばめながら興味津々のストーリー。
何よりも次から次へと登場する個性的なキャラが見もの。どうやったらあんな奇想天外な人物設定を思いつくのだろうか。個人的にはすかしてカッコよかったボビーとキュートなシェリーがお気に入りでした。キャラを重視するがあまり話の展開を度外視していた感は否めませんが。
この劇場版は後付けだと思うので先ずはオリジナルのTVドラマシリーズを観ることをお勧めします(今日現在U-NEXTで継続公開中)。30年前の作品ではありますが今の目の肥えたNETFLIX世代の視聴者にもにもきっと新しい発見があるはずです。
アメリカの田舎町で起きた殺人事件
久しぶりに観ました。
大好きなシリーズです。
ツイン・ピークスというアメリカの田舎町で起きた殺人事件…
個性的な登場人物たち…
古き良きアメリカが散りばめられた、不可思議で謎多き物語…
これから観る方は、
ツイン・ピークス
オリジナル・シリーズ(ドラマ) 30話
ツイン・ピークス
ローラ・パーマー最期の7日間(映画)
ツイン・ピークス
リミテッド・イベント・シリーズ(ドラマ) 18話
の順がオススメです。
この映画から観るのは重要なネタバレになるので、やめた方がいいと思います。
すべて観ようと思うと時間かかりますが、それだけの価値あります。
基本サスペンスだけど根底にホラーがあり、ホラーサスペンスだと思ってます。
2022年3月31日きょう現在 U-NEXTで、すべて観れます。
観れるうちに、ぜひ。
ツイン・ピークス FOREVER!!
FOREVER ツイン・ピークス!!
トラウマ映画
こわすぎ。もともとツインピークスをしらず、これから見るとダメなんだろうか。どうやったら、こんなに幻覚に近い映像作品に仕上がるのだろう。でも、ただイッてるだけじゃない感じもある。
映像的におもしろいと思ったのが、森や木、山、窓、家具など、何の変哲もないカットをぽんと挟んでくる。この何の変哲もないはずのものが、展開に組み込まれると不気味な象徴として感じられてしまう、という。少し初期の北野監督作品がかぶりました。どちらかが影響受けているのか、単に感性が近いのか。
ローラ役、高校生は無理があるだろう。演技もえぐい。シラフではありませんな。
トラウマ映画でした。この感じがマルホランドドライブへと昇華されたのでしょうか。
初めてリンチが分かった作品
こうして殺された
情緒不安定で戦々恐々、乱れに乱れたローラがヒステリックなジャンキーでしかない、夢か幻か、何が現実なのか、父親の様子は頗る怪しい。
嫌なことから逃れる為の仮想人物としてボブを作り上げたかのように、父親との近親相姦が悪夢的にボブの存在を受け入れながら??
映像に映し出され起こる出来事は全て現実である世界観、物事を素直に受け入れられる体制が出来るのはドラマ版を見ているからこそ、新シリーズを見ればより本作の理解度は増す。
デヴィッド・リンチが続編としてよりも前日譚として描いたツイン・ピークスの物語は、不可解な事柄を含み謎が増えながらもローラ・パーマーに起こった全てを映像で描写することによって、悲惨すぎる現状がリアルに浮かび上がる。
クーパー捜査官の不穏なラストで半端のまま終わったドラマシリーズから、劇場版ではクーパー捜査官が意味深に登場しながらシリーズに繋がるセリフを吐く血まみれの少女と赤いカーテンの部屋やブラック・ロッジなど、不思議に思われる謎を増やして残しながら終われない物語を終わらせるしかない毎度に困惑するのみ??
公開時に仙台青葉劇場にて鑑賞。
もう一度観たい
幻惑的で面白い
テレビシリーズの前日譚、アメリカの田舎の闇を大変恐ろしく魅力的に描かれていた。
ローラパーマーが当時は世界一美しい死体と言われていて、魅力的に思っていたのだが、元気な彼女はけっこう太めで高校生に見えないくらい初々しさがない。ヤリマンのヤク中で、性格もあんまりよくなかった。そんな彼女の生活ぶりが物語の中心だった。ヤクでらりっているのか、変な幻覚ばかり見て辛そうだった。それ以上につらいのはお父さんとの関係で、お金持ちで学園の女王でも楽しいことばかりじゃないんだな~とやりきれない気持ちになった。
飲み屋の場面の廃退ぶりがすごかった。
最初にドラマを全く見ずに映画館で見たときは意味が全然分からず、面白くなかったため、ドラマを見て改めて見たらとてつもなく面白くて、こうも違うのかとびっくりした。今回4回目かな、改めて見たら、そこまでじゃなかった。カイルマクラクランの出番が少なくて残念だった。
(追記)
テレビドラマの再放送をWOWOWでやっており、それを見終えてこの映画を見たら、とてつもなく面白かった。リンチの最高傑作のうちの1本であることは間違いない。性とドラッグと退廃と狂気と闇の魅力を究極的に描き出している。超えてはいけない一線を超えたくなってしまうほどで、よくないのは間違いないのにやってしまいたい。そんな機会はないであるが、もし身近にそんな空間があったら間違いを犯してしまいそうだ。
ローラ・パーマーはヤクのせいもあるかもしれないけど1日を48時間くらいに過ごしていそうなほど寝る間も惜しんでエネルギッシュに騒いでいた。
テレビ版で、ローラの従姉妹役で本人が出てくるのだが失敗だと思う。もっと出し惜しんでほしかった。また、テレビ版は途中で事件がほぼ終わって、どうでもない話がだらだら続いていて、最後まで見るのが面倒だった。
変な人たちが変な事する
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