インランド・エンパイアのレビュー・感想・評価
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スタア・ウォーズ 帝国の逆襲
いわくありげなシーンの連続だけど、最後に至っても何も種明かしはない。どこでもドアは本当にあったのか、娼婦たちはどういう関わりがあるのか、夫は隠れて何をしていたのか。観客は混沌としたまま放り出される。極端なクローズアップが不気味だということはよくわかった。
一応封切の時に見ているが、大勢の女子がはっちゃけて踊っているところしか覚えていなかった。残念ながらリンチ監督は昨年(2025)亡くなったが、本作以降発表がなく、結局この映画が遺作ということになってしまった。リンチらしさは存分に出ているものの、自己模倣に陥っているようにも見える。どう見ても、前作の「マルホランド・ドライブ」の方が上出来である。
キューブリックの遺作は「アイズワイドシャット」だったし、黒澤明の遺作は「まあだだよ」だった。いろいろと思うところはある。
リンチの倒錯した世界、ローラ・ダーンの演技を堪能
主演映画の撮影が進むにつれて、映画と現実の区別がつかなくなっていく。
リンチならではの倒錯した世界に身を浸して楽しむ。
自分には「ジュラパ」の印象しかないローラ・ダーンでしたが、出ずっぱりで大活躍!
ドアップからの迫力の叫び顔!
まさに、上流から底辺まで演じ切るさまを堪能した!
隣人役グレイス・ザブスキー、本当に怖えよ!
監督役が、ジェレミー・アイアンズって気づかなかった!
借金しまくり助監督役ハーリー・ディーン・スタントンの存在感。
そして、そして、出演はその他大勢的なものかとたかをくくってた、裕木奈江!
ごめんなさい、目立ってるじゃん!いい役じゃん!賛辞を贈りたいです!
ウサギファミリーや、踊る女性たちもいい感じです。
ハリウッドと女優がテーマ;色々大変なことが起こるのだ
狂気を浴びる映像体験
正気を保つのが難しい。デビッド・リンチ監督の狂気が爆発する3時間だった。
ハリウッド女優が過去に主演2人が殺されてお蔵入りした噂がある不倫映画に出演し、相手役の俳優と不倫におち、現実と映画の区別がつかなくなり狂っていくというあらすじ。
だけど、ハリウッド女優なのかどうかもわからない。売春婦の妄想なのか、狂って売春婦になったのかもわからない。
ハリウッド女優のタイムラインが現実と映画世界、映画世界が、お蔵入りした映画世界に分岐と大きくは3つの世界線を行き来して描かれる。これに加えて、俯瞰してテレビ画面を観ている女性の視点も。この女性の視点は映画の観客の視点ということは終盤ようやくわかる。
終盤のカウンセリングぽい、太ったインド系男性は観客のメタファーだと思ったが、壁に「A」の文字が見えたのはアルコール摂取障害の示唆なのかもと思った。
終始、観客がいま何を観せられてるのか全くわからず、不穏な映像と音を3時間ぶっ続けで浴びることになる。人を選ぶとは思うが、これもまた映画体験としてはなかなか得難いと感じられた。
「サブスタンス」は本作がインスピレーションの源泉だと思った。あちらはアンチエイジングやルッキズムが主題なのに対してこちらは女性の承認欲求やロマンスではあるが、同じハリウッド女優を扱い、同じ曲「AT LAST」(エタ・ジェイムス)を起用する。どちらも女優が口から血を噴出する。乱暴にいうと本作をエンタメ化したのが「サブスタンス」なのかもしれない。
エンディングロールは、ニーナ・シモンの「SINNER MAN」。罪深いのは男の方と、役者に口パクまでさせる。「PERFECT DAYS」のエンディングもニーナ・シモンだった。彼女の歌はパワフルでエンディングによく合う。
風邪ひいた時に見る夢
初めてデビッド・リンチ監督の映画を鑑賞しましたが、
自分が思い浮かんだ感想がこれでした。
延々と映画ではなく気分の悪い映像の連続を見せられているようでした。
最悪、風邪ひいた時に見る夢の方が面白いかもしれないし、おそらく開始1時間くらいですでに帰りたくなったが意地になって最後まで無理矢理見たせいで逆に風邪をひきそうになった。
どんなバッドエンドなお話でもこれ見せられるよりかはマシに感じられると思う。
なんやかんやあって新年開始してからやっと見れた1本目の映画として期待しながら見に行ったが、理解不能で意味があるのかすらわからないシーンがほとんどだった。
台詞回しが自分がよく見る夢の中の会話みたいに変だったり、その話今することか?と思う会話がほとんどだった。(あれを会話と呼んでいいのかすら疑問に思うが)
しかもその会話をしている登場人物の9.5割がお前は一体誰なんだよと言いたくなるようなキャラばかりで余計に訳がわからなくなる。
場面転換もぶつ切りで繋がりのないシーンが多くて支離滅裂で理解しようとするのが間違いなのだと思った。
ストーリーなどに対して役者の演技はとても素晴らしかった。
特に主演のローラ・ダーンは感情移入しにくいシーンばかりなのに完璧に演じていて、すごい演技ができるなと思った。
二度と見ることはないだろうがある意味で新鮮な映画体験ができた。
デビット・リンチの世界
ポスターやジャケ写がオシャレでかっこいい映画。
リンチファンの中には本作をベストとされている方も多いが、自分的には一番苦手な作品かも。
上映当時の劇場鑑賞、数年後のDVD鑑賞いずれも途中で気を失ってしまったが、今回改めて劇場鑑賞し、初めてしっかりとした覚醒状態で観きった。(そんな自分を褒めたいと思う)
「ロスト・ハイウェイ」や「マルホランド・ドライブ」などわかりにくいと言われる作品の中でも最後に撮った本作は抜きん出て難解だが、それら2作と同じく現実と虚構がゴッチャになり、登場人物の演者が入れ替わったりとリンチ後半に彼の中でマイブームだったプロットを引き続き使用。
確実に言えることは、ストーリーを理解しようとしてはいけない映画という事。
元々画家になりたかった人なのでストーリーテリングへの興味が薄く、視覚から何かしらを訴える映像に強くこだわっているので。
リンチはこの映画を「トラブルに陥った女の話」とだけコメントしている通り、ローラ・ダーンの泣き顔や困り顔をアップ、引き、上から、下からなど色んな角度から数年に渡り撮った映像を映画っぽく繋げただけなので、ストーリーや意味を解釈しようとするだけ無駄なのである。
ローラ・ダーンはリンチ御用達の女優だが、本作で頻繁に見る表情がどことなくリンチ自身に似ている様な気がして不思議な感じがした。
目元、輪郭、口の形などすごく似てると思ったが、同族嫌悪の逆で本当に自分大好きなタイプなのかも知れないw
ローラ・ダーンだけでなくジェレミー・アイアンズやジャスティン・セローなどの名優たちもリンチの奇妙な世界に乗っかった上で楽しんで演じている点はさすがだと思うし、メジャー監督ならではという感じがした。
長くて眠い
リンチの伝記本『夢見る部屋』によると、リンチもカメラを回していたという。そう思って見ると、ローラ・ダーンの顔にやたらと寄ってピントが合っていなくてぐらぐら動くカットがリンチであると分かる。そんなカットがやたらと多く、見ているうちにまたその下手くそなカットかとイライラする。デジカメだとしてもやはりプロの技術は大切だというか、リンチが下手すぎる。芸術家っぽく、こういうのも味だとか思っていそうでイライラする。
映画館で見て以来2回目で、1回目は派手に寝てしまったため理解できていない。しかし今回も45分ずつ4回に分けて見て、よく分からない。眠くならずに見たとしても理解できないのではないだろうか。
売春婦がみんなで『ロコモーション』に合わせて踊るなど時折ハッとするほどいい場面がある。
75点ぐらい。リンチのファンとしての評価。
ずーっと前から観たかったけど、時間が長いし後回し後回しになって観れてなかったけど、やっと観た。
主役は女優の役だし、話は映画業界の話だし『マルホランド・ドライブ』に似ていて『マルホランド・ドライブ』の姉妹作って感じ。
まとまりに欠ける感じ、とっ散らかった感じ、が出てるんだけど、
おおまかな脚本で撮影が進められ、撮影中は当日に書きたての脚本が俳優に渡されていたり、リンチ監督も完成像が想像できなかったそうです。
やっぱり即興感は出てる。
それまでのリンチ作だったら使われないような音楽が使われていたり、実験的な感じもしますね。
話の内容は、やはり不条理で解釈が難しいんだけど、なんとなく分かるような分からないような…
長く冗長な感じだし、リンチのファンじゃなかったらキツイと思う(笑)
僕はファンなので、この評価。
リンチ作おなじみの役者ばかりだし、ファンなら要チェック!!
理性や理屈を捨て感受性を鋭くさせて内なる帝国へ
❷ 時を経てYEBISU GARDEN CINEMAで再び鑑賞する。しかも本人監修による4K版で😆😆😆Digital Cameraで撮影したSD画質をどのように仕上げたのか業界人で無くても興味が湧きます。制作秘話ではLaura Dernが近所に引っ越して来たところから始まる様ですね。最初の草稿が14頁だったとか? 何かの記事で読みました。この映画はLaura DernによるLaura Dernの為の内なる帝国 Hollywoodの内幕を暴露して そんな風に自己流に解釈して鑑賞しました。それとも物語の一本道は最初から提示されていてただ単に観客を惑わす仕掛けが縦横に張り巡らせているだけなのか🤔🤔🤔🧐🧐🧐😱3本の映画 ポーランド映画『47』 ,そのリメイク作『暗い明日の空の上で』,女優ニッキー・グレイスの物語 それらを包み込むInland Empire 境界線を掴みきれていないだけなのかな?😥😥難しい😭4Kによる投影など気にならないほどDavid Lynch監督の世界観にのめり込んでしまいました。 ❶ 映画監督 David Lynch 旅立つ A24の映像作品が世界を席巻していますが 🤔 David Lynchは名前だけでも客を呼べる数少ない映像作家のひとりです。 (他に該当するのは Stanley Kubrick Francis Ford Coppola など) 奇才? 自己満足? show businessの柵に囚われず自分のStyleを貫きました。 彼の作品は難解で知られています。😱😭 とくに「Inland Empire」に至っては複数の物語が交錯して全体像が今一つ解らない。トラブルに見舞われた女性の話 現実・回想が入り乱れている。🤔🧐説明的な描写は一切無い。 ただし、この作品は上映時間3時間で気が滅入るほどの長さですが頑張って耐え抜けば後はもう自分の感性に合わない映画に遭遇したとしても すんなり対応出来るそのような効能があります。🤣 「Inland Empire」を初めて鑑賞したのは東京 恵比寿ガーデンプレイスの中にある映画館です。 late showでした。強烈で凄い映画を観たけれども内容が理解出来ない 脱力? 虚無? 不思議な余韻に浸りながら帰路に就く 良き思い出でのひとつですね。何枚かBlu-ray Discを持っていますが mini theaterを中心に再上映が始まったら観に行きたいです。
暗い明日は昨日の今日か?ミコちゃんキュート
リンチ・ワールドにやられてしまった。何をやられたかというと、わけがわからなかったということだ・・・。『マルホランド・ドライブ』では2度観ると、“青い箱”を境にして現在と過去の繋がりがわかるようになっていました。しかし、今作でははっきりしているキーアイテムがない!ウサギ人間の舞台と“AXX・・”と書かれた境界壁のような気もするが、詳細はリンチ・マニアの方に訊いてみるしかない。
最初の近所に引っ越してきたおばちゃん(グレイス・サブリスキー)の意味深な言葉のために、劇中劇の形を取るパラレルワールドよりもローラ・ダーンがタイムスリップした設定だと思い込んでしまったのが失敗の一因。「映画と同じだわ」というローラ・ダーンの声によって、ようやく映画内映画なのだと気づいてしまったのです。しかし、何かある。ドライバーというキーアイテムと、「映画では殺人事件は起きない」という言葉に相反するように「オリジナルは主演の2人が撮影中に殺され未完の作品となった」という監督(ジェレミー・アイアンズ)の言葉。コレがなかなか有機的に結びつかなく感じてしまい、映画と同じように不倫するに至っては、観ているコチラまでが区別つかなくなってくる・・・。
有機的といえば、なぜか日本人の裕木奈江が出ていた。人が刺され、今にも死にそうだというのに、しきりに友達の話に夢中になってしまう役だ。ホームレスの特権か?笑っていいのか?というより、もう映画も終盤だぞ!理解できぬまま、その話に登場するミコちゃんを見てみたくなる。売春のやりすぎで子宮壁に穴があいているらしいし、彼女も死にそうなのか?エンドロールの映像でミコちゃんらしき女の子が登場してホッとしたけど、なんだかハッピーになれる終わり方だった・・・
理解できなくてもリンチ・ワールドは堪能できる。特にウサギ人間とロストガール。ストーリーに重要な位置を占めない登場人物でも大写しになる顔。悔しいのでもう一度観て理解してやるぞ!と思わせる演出にはなぜか惹かれてしまうのです・・・あぁ、悔しい。
AxXO N N←はて?
そんなモンじゃない!?
ローラ・パーマーのお母さんは意味深で不気味に登場し9時45分とか兎の部屋で電話が繋がるのも兎の部屋で、カットが掛かったから全て撮影している物語かと安心すればラスト約20分のセリフ無しでの映像が不可解に難解に不可思議に不穏に謎だらけに!?
コレがD・リンチの頭の中なのかッ!?と難解で意味不明で面白いか?そうでは無いか?その前に本作を好きになれるか?寧ろ嫌いか?
やはりリンチが好きか、ドウか?
唐突に指パッチンから女の子たちのダンスが始まりズゥーっと興奮状態が続いてテンション上がりマクりのエンディングロールで凄まじい!!
こんな内容の映画を三時間にしてしまうリンチはやはり恐ろし過ぎる。
リンチの癖が強いシ!観てる側がクセになる。
個人的にH・D・スタントンが好きでチョイ役だったけれど存在感抜群でみんなから同じ理由で金をカンパして貰うケチな役柄がgood!!
安らかに。
連立方程式な構造
デビュー50周年記念企画
デヴィッド・リンチ監督特集『デヴィッド・リンチの映画』
デビッド・リンチというおよそ類い希なる奇才によって描かれる非常に難解且つアート感溢れる映像。そしてやたらと心を引っかき回す音効と劇伴。出てくる女優のポルノ感がこぼれ落ち、そして、『ポケベルがならなくて』。
正直言って、何度も何度も寝落ちした。丸で作品そのものが強い催眠効果を発してるかのように・・・
しかし、だから評価が悪い訳ではない。この難解さを心地よい子守歌代わりに変化させている、いやもっと言うと化かされているようなそんな幻想、幻惑、そして幻覚と眩惑がこれでもかと襲ってくるような作品である。ハリウッドとは対極なシークエンスに好き嫌いははっきり分かれるだろうが、しかしこれだけのものを食らわされて心が落ち着かない人間はいない筈だ。
自分は、この難解さに虜になる。
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