インランド・エンパイア

劇場公開日:2026年1月9日

解説・あらすじ

鬼才デビッド・リンチが、「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに手がけた長編作品。監督作としては、本作が最後の長編映画となった。

ポーランド映画「47」のリメイク作「暗い明日の空の上で」に主演することになった女優のニッキー。しかし次第に彼女は映画と現実の区別がつなくなり、劇中のストーリーに呼応するように、相手役の男優と私生活でも関係を持つようになる。やがて現実と虚構の境界線はあいまいになり、その先に不条理で混沌とした世界が広がっていく。

監督・脚本・撮影・音楽・編集をリンチ自身が担当。脚本は全体を完成させないまま、各撮影現場で思いついたシーンをその都度、撮影していくという独自の手法で製作され、リンチ本人にも完成形がどのようなものになるか分からなかったと語られている。主演のローラ・ダーンをはじめ、ジャスティン・セロー、ハリー・ディーン・スタントンらリンチ作品の常連が顔をそろえるほか、日本の女優・裕木奈江の出演も話題となった。

2006年製作/180分/G/アメリカ
原題または英題:Inland Empire
配給:アンプラグド
劇場公開日:2026年1月9日

その他の公開日:2007年7月21日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.5 狂気を浴びる映像体験

2026年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

正気を保つのが難しい。デビッド・リンチ監督の狂気が爆発する3時間だった。

ハリウッド女優が過去に主演2人が殺されてお蔵入りした噂がある不倫映画に出演し、相手役の俳優と不倫におち、現実と映画の区別がつかなくなり狂っていくというあらすじ。

だけど、ハリウッド女優なのかどうかもわからない。売春婦の妄想なのか、狂って売春婦になったのかもわからない。

ハリウッド女優のタイムラインが現実と映画世界、映画世界が、お蔵入りした映画世界に分岐と大きくは3つの世界線を行き来して描かれる。これに加えて、俯瞰してテレビ画面を観ている女性の視点も。この女性の視点は映画の観客の視点ということは終盤ようやくわかる。

終盤のカウンセリングぽい、太ったインド系男性は観客のメタファーだと思ったが、壁に「A」の文字が見えたのはアルコール摂取障害の示唆なのかもと思った。

終始、観客がいま何を観せられてるのか全くわからず、不穏な映像と音を3時間ぶっ続けで浴びることになる。人を選ぶとは思うが、これもまた映画体験としてはなかなか得難いと感じられた。

「サブスタンス」は本作がインスピレーションの源泉だと思った。あちらはアンチエイジングやルッキズムが主題なのに対してこちらは女性の承認欲求やロマンスではあるが、同じハリウッド女優を扱い、同じ曲「AT LAST」(エタ・ジェイムス)を起用する。どちらも女優が口から血を噴出する。乱暴にいうと本作をエンタメ化したのが「サブスタンス」なのかもしれない。

エンディングロールは、ニーナ・シモンの「SINNER MAN」。罪深いのは男の方と、役者に口パクまでさせる。「PERFECT DAYS」のエンディングもニーナ・シモンだった。彼女の歌はパワフルでエンディングによく合う。

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minavo

0.5 風邪ひいた時に見る夢

2026年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

初めてデビッド・リンチ監督の映画を鑑賞しましたが、
自分が思い浮かんだ感想がこれでした。
延々と映画ではなく気分の悪い映像の連続を見せられているようでした。

最悪、風邪ひいた時に見る夢の方が面白いかもしれないし、おそらく開始1時間くらいですでに帰りたくなったが意地になって最後まで無理矢理見たせいで逆に風邪をひきそうになった。
どんなバッドエンドなお話でもこれ見せられるよりかはマシに感じられると思う。

なんやかんやあって新年開始してからやっと見れた1本目の映画として期待しながら見に行ったが、理解不能で意味があるのかすらわからないシーンがほとんどだった。

台詞回しが自分がよく見る夢の中の会話みたいに変だったり、その話今することか?と思う会話がほとんどだった。(あれを会話と呼んでいいのかすら疑問に思うが)
しかもその会話をしている登場人物の9.5割がお前は一体誰なんだよと言いたくなるようなキャラばかりで余計に訳がわからなくなる。
場面転換もぶつ切りで繋がりのないシーンが多くて支離滅裂で理解しようとするのが間違いなのだと思った。

ストーリーなどに対して役者の演技はとても素晴らしかった。
特に主演のローラ・ダーンは感情移入しにくいシーンばかりなのに完璧に演じていて、すごい演技ができるなと思った。

二度と見ることはないだろうがある意味で新鮮な映画体験ができた。

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モっさん

4.0 デビット・リンチの世界

2026年1月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ローラ・ダーンの魅力とデビット・リンチ。もう、最強のコンビ。
そして、他の役者も凄すぎる。
あ〜リンチの世界って、こんなだった〜ってしみじみ感じる。音楽も色彩も、場面展開も、テッパンの世界観。
いうことないっ!

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ミツバチば~や

3.0 ポスターやジャケ写がオシャレでかっこいい映画。

2026年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

リンチファンの中には本作をベストとされている方も多いが、自分的には一番苦手な作品かも。

上映当時の劇場鑑賞、数年後のDVD鑑賞いずれも途中で気を失ってしまったが、今回改めて劇場鑑賞し、初めてしっかりとした覚醒状態で観きった。(そんな自分を褒めたいと思う)

「ロスト・ハイウェイ」や「マルホランド・ドライブ」などわかりにくいと言われる作品の中でも最後に撮った本作は抜きん出て難解だが、それら2作と同じく現実と虚構がゴッチャになり、登場人物の演者が入れ替わったりとリンチ後半に彼の中でマイブームだったプロットを引き続き使用。

確実に言えることは、ストーリーを理解しようとしてはいけない映画という事。
元々画家になりたかった人なのでストーリーテリングへの興味が薄く、視覚から何かしらを訴える映像に強くこだわっているので。

リンチはこの映画を「トラブルに陥った女の話」とだけコメントしている通り、ローラ・ダーンの泣き顔や困り顔をアップ、引き、上から、下からなど色んな角度から数年に渡り撮った映像を映画っぽく繋げただけなので、ストーリーや意味を解釈しようとするだけ無駄なのである。

ローラ・ダーンはリンチ御用達の女優だが、本作で頻繁に見る表情がどことなくリンチ自身に似ている様な気がして不思議な感じがした。
目元、輪郭、口の形などすごく似てると思ったが、同族嫌悪の逆で本当に自分大好きなタイプなのかも知れないw

ローラ・ダーンだけでなくジェレミー・アイアンズやジャスティン・セローなどの名優たちもリンチの奇妙な世界に乗っかった上で楽しんで演じている点はさすがだと思うし、メジャー監督ならではという感じがした。

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カツベン二郎