映画レビュー
クレイ・アニメーションで垣間見る「夫婦の終幕」
·
粗末な台所で野菜を食べていた亀。
亀は霊界と今生を繋ぐ神の使いだ。
独り住まいの老人が真夜中に物音で目を覚まし、亀が来ていたことを知る幕開け。
たった16分のドラマなのだが、妻を先に送った老人の孤独な生活には、会話や人の声などどこにも存在しない。
聴こえてくるのは鳥や虫の声、風の音、水の音。
亡き妻を思うばかりに赤い着物にくるまり、沼の周りを彷徨い、そうして再び苫屋に戻って横臥する老人は、
もう命はそうは長くはないのだろうと、見ていて感じさせる作りだ。
小説のような作りなのだ。
「お迎えの映画」なんてものを藝大の卒業制作に取り上げたのが若き村田朋泰さん。
どんなお方なのかとググってみれば
なんとこの粘土のオヤジに顔がそっくりで、ちょっと笑って驚いた。
老成しているね。
・・
クレイアニメーションは欧米で始まってあの「ピングー」など有名だけれど、
夢中になって撮影する大人たちの姿を想像すると、また楽しい。子どもたちを楽しませてやろうという無邪気さに、頬が緩む。
でも「独居老人の死」をテーマにするなんて、不思議な藝大生だと思うよ。
出勤まえに、すこしだけ時間があったので16分の小さな作品をチョイスしたわけで、
でもまさか壮大な人生を観せられるとは思わなかった。
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