メモリードアのレビュー・感想・評価
全4件を表示
映画と熱量
私が「メモリードア」にめぐり逢ったのは劇場公開されるおよそ2年近く前の春先の事である。
介護現場で働く私は元々映画好きな事もあってある日ふと認知症をテーマとした映画を観てみようかななどと思い立った。空き時間でネット検索してみると数ある映画の中から主人公の青年が若年性認知症の女性に恋をすると言うこれまでにあまり聞いた事のない切り口作品に辿りついた。その時私がSNSで知り得た情報はほんの僅か。どうやらその作品は自主制作映画であるらしい・・・。そう、それこそが1月16日から有楽町のヒューマントラストシネマで公開されたメモリードアだった。その後ご縁あって私はこの作品を劇場公開前に鑑賞する機会を得る。それはもしかしたら加藤監督の「多くの人にこの物語を知って欲しい」と言う映画への熱量が生んだ合縁奇縁だったのかもしれない。
この作品を初めて鑑賞してからおよそ1年半、私がこの場で記したい事はただ一つ。認知症で日々記憶を失って行く愛しい人とそれを想い続ける主人公。懸命に生きるそんな彼らに少しでも多くの人達が映画館まで逢いに行って欲しい。
この先もスクリーン越しに彼らがいる限り私はきっと何度でも逢いにいくだろうし、静かに見守る事が出来たらならば介護福祉士、いや、映画ファン冥利に尽きるというものである。
映画と熱量、私の中でも在り続けて欲しい。
本と編集
何度と泣、、、
認知症問題に真正面に捉えた作品に結果的になってしまったという舞台挨拶での話ではありましたが、加藤監督の素晴らしい作品でした。
それぞれの立場や思いが素直に画面から感じられ、そうなるよね、そうだよねと相槌を打ってしまう。難しい問題でもあり、そこまで複雑に考えすぎるのも違ったり、逆に単純であったりする。でもそこで、ぶつかり合うのは必要で、大切なんだよと納得。確かに、そこから見えてくるものがあるから。
私の周りに介護職の人間や特別養護老人ホームで働いている人間が、たまたまいるせいなのか胸に迫ってくるものがヤバいです。
あと、辻しのぶさんの演技がとても素晴らしいのと、彼女から醸し出される女性オーラにしてやられました。
映画をこよなく愛してる私は、多くの映画を観ることで、素人目線ではありますが、小さなことに気付くようになりました。
それで、この映画における繊細かつスムーズなカメラワークにも驚かされました。
しかしながら、この映画で見事な撮影をされた撮影監督 八重樫 肇春氏がご逝去されたことを本日の舞台挨拶で知り、心より御冥福をお祈り致したいと思います。
映画を殆ど観ない、いや観れない介護職の知人たちにも、こんな映画があるよ!と教えようと思います。
素敵な映画ありがとうごさいました。
純粋な人とヤベーヤツは紙一重
全4件を表示


