劇場公開日 2026年1月9日

喝采のレビュー・感想・評価

全28件中、1~20件目を表示

3.0まあ、なかなか難しい

2026年1月17日
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ジェシカ・ラングの演技を堪能できる映画ではあった。
但し、やっぱり最終的にはああやってオチつけるしかないというか、
彼女が成功するラストしかないよね…と。

ジェシカ・ラング、キャシー・ベイツ、リリー・レイブの
ライアン・マーフィー組の演技は素晴らしかった。
しかし、映画というかスクリーン上映という形式に合っているかは別問題。

演出もなかなか過剰な部分があると思ったし、
もう少し落ち着いたトーンの方が好みだった。
ひと昔まえの映画ぽくしたかったのか。

脚本や撮影は所々いい部分があった。

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JYARI

4.0人生という大舞台の幕をいつどこでどう下ろすのか

2026年1月17日
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チェーホフの『桜の園』の主人公ラネーフスカヤ夫人を演じるというより、その主人公として生きているかのような大女優リリアン・ホール。そして、リリアン・ホールを画面の中でまさに生きている名優ジェシカ・ラングが、人生という大舞台の幕をいつどこでどう下ろすのかという、俳優のみならずすべての人間が直面する人生最大の課題にどう向き合うかという作品。

本作のポスターを見かけた際に、これはビリー・ワイルダー監督、グロリア・スワンソン主演の往年の名作『サンセット大通り』(1950年)的なストーリーなのかと思ったのだが、さにあらず。

本作にはマイケル・クリストファー監督とも親交があり、ブロードウェイの舞台を中心に活躍したマリアン・セルデス(Marian Seldes)というモデルがあるらしい。

認知症という病との闘いというだけではなく、主軸はむしろ人と人がいかに支えあいながら生きているのかという部分にあり、究極の母と娘の物語である。

豪華なキャスト陣が演じる舞台劇を客席で観ているような気分にさせられる作品。モヤモヤするようなことの多い現実社会の中でこびりついた心の汚れを自分の涙で洗い流させてくれるような作品だ。

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Tofu

3.5➖7引き算日課にしようかな!

2026年1月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

豪華すぎるキャスト!これは見逃せない!
舞台女優のリリアン・ホールを襲う記憶障害
不安と心配が募る中ただ見守るしかない私でしたが不屈の精神で舞台を見事に演じ切ったリリアンの執念に胸が熱くなり思わず立ち上がってしまいそうに…この瞬間だけは認知症に勝ったのだ!と思えた!
伝説の女優マリアン・セルデスをモデルに作られた作品
冒頭からジェシカ・ラングの圧倒的な演技力に引き込まれたし「アメリカン・ホラー・ストーリー」ではひたすら怯え逃げ惑う恐怖顔のイメージが強いリリー・レーブの別の面を見る事も出来ました
リリアンと衝突あれど厚いサポートで支える
アシスタント役キャシー・ベイツにおいては何も申し上げる言葉無し!見応えあり過ぎ!
ナイスリリーフだったのはリリアンの隣に住む芸術家役のピアース・ブロスナン!
イケオジ度が更にバージョンアップ!
リリアンとの会話が物語に柔らかい空間を添えてくれていましたね!
周りの友人知人でも認知症の家族を抱える状況も増えてきました
正直自分の中では未知の領域ではありますが
尊厳を持ちリリアンの様に人生の幕を降ろせたらと願うばかりです

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ねもちゃん

4.0俳優としての覚悟を痛感した

2026年1月16日
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幸せ

驚く

ドキドキ

1982年にアメリカで大ヒットした映画「トッツィ」でダスティン・ホフマンと共に活躍し、看護婦役ジュリーとしてアカデミー助演女優賞を獲ったジェシカ・ラング主演で、この映画「喝采」でモデルとなった女優のセルデス(晩年痴呆症で苦しんだ)の姪が脚本を描いた作品。

一緒に歩んできた夫に先立たれ、まさに俳優として最終段階に入った女優の最期の魂の輝きを魅せる。演目はチェーホフの「桜の園」。
2年程前より手の震えや不眠症に悩んでいたが、その稽古中セリフが飛んで、錯乱状態になった「桜の園」の主演リリアン(演:ラング)は、大したことはないだろうと病院にかかって、いきなり痴呆症という宣告を受けてしまう。

演目「桜の園」はたまたまでなく、この映画のために脚本家が選んだもの。「桜の園」の内容が、ロシアの大地主貴族階級(リリアン)が没落して、新興勢力の資本家階級が取って代わる様を、滅びの悲しさとともに描いている。

これを演じるためにたくさんの稽古をしセリフを覚え、大勢の共演者と演じ、また舞台に関わる監督はじめ多くの人と、作り上げていく。また娘も育てながらなんとか女優を続けてきた意地もある。そのプレッシャーにも関わらず、痴呆症はだんだん進行していく。夫の幻影も見る。

そして舞台の初日、リリアンは夫の幻影と共に思い出の湖畔に来てしまい、舞台は大慌てで代役を用意し、もう代役が演じるのかな
というところで、長年アシスタントをしてきたイーディス(演:キャシー・ベイツ)が獅子奮迅の活躍で、何とか間に合わせ、
舞台途中の症状が出かかったときも、まるで気持ちが乗り移っているかのようにフォローし、舞台は大成功で幕を閉じる。
このリリアンとイーディスの、信頼で結ばれた関係が良かった。

エンディングテーマでは、娘マーガレットに歌っていた「子守歌」が格好良く流れ、とても満足した。

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にっく

5.0観て良かった。

2026年1月15日
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ドキドキ

元々興味あったが、題材的にはちょっと迷った。でも、劇場に行って正解。バターたっぷりの激ウマ料理、そんな感じでした。

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あくび

3.026-013

2026年1月14日
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大女優は如何にして
認知症と向き合ったのか❓

自覚症状を誤魔化しても、
医学の診断からは逃れられない。

断ち切れない舞台への執着、
上手く表現できない娘への想い、
幻覚として現れる愛する夫。

誰もが老いと向き合う日が来る。
人生の終幕をどう迎えるのか、
自分で決められるのは幸せなのかも🤔

チェーホフの桜の園のセリフが
辿ってきた人生の軌跡と重なる。

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佐阪航

5.0脳と心臓にご注意を

2026年1月14日
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泣ける

怖い

ドキドキ

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流離いのオオハシ

3.5【”大女優、病を仲間達の協力により捻じ伏せ、満員の観衆の喝采を浴びる。”今作は、中盤まではハラハラしながらも、ラストの大女優がステージ上で喝采を浴びる姿は、沁みた作品である。】

2026年1月14日
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悲しい

知的

幸せ

ー 大女優、リリアン・ホール(ジェシカ・ラング)は、チェーホフの『桜の園』の舞台稽古に励んでいる。
  若手舞台監督のデヴィッド(ジェシー・ウィリアムス)が彼女に演出を付けるが、リリアン・ホールには、認知症が迫っている。
  台詞は忘れ、舞台では手が震え、果ては昏倒するリリアン・ホール。
  その姿を見て、デヴィッドは、代役を立てる事も考えるのである。ー

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤は、ハッキリ言って観ていてキツイ。
 又、認知症の映画かと思う気持ちが、大スクリーンに没入させてくれないのである。
 だが、それは逆に言えば、認知症が進行していく様を演じているジェシカ・ラングの凄味なのかもしれない。
 認知症の映画が、近年多数制作されているのは、ご存じの通りである。
 個人的には、名優アンソニー・ホプキンスが演じた『ファーザー』は秀でた作品だと思っており、聡明な男が全ての記憶を失って行く様は、哀しい感動を持って観た事を今でも覚えている。
 あとは、ジュリアン・ムーア主演の『アリスのままで』である。今作でも同様のシーンが描かれたが、自分が帰る場所が分からなくなり、惑乱する姿が印象的である。

・今作も中盤までは、リリアン・ホールの老いに伴う認知症が進行していく様が描かれる。だが、今作が上記二作と違うのは、リリアンが死別した夫の幻覚が現れ、混乱しつつも、家政婦で、アシスタントでもあるイーディス(キャシー・ベイツ:流石の好演である。)が、彼女を支え、隣人のタイ(ピアース・ブロスナン)と垣根越しにキスをしたり、子供時代に余り接する事が出来なかった娘マーガレット(リリー・レープ)と向き合う事で、彼女に且つての大舞台女優としての、力が蘇って来るところである。

■開演時間間際まで、夫の幻影と公園で語り合うリリアン・ホール。夫は”引き際は潔く。”と告げるのだが、やって来たイーディスは彼女に言い放つのである。”家に帰るわよ!”と。
 そう、長年舞台で演じて来たリリアン・ホールにとっての家とは、大観衆が待つ舞台なのである。
 そして、彼女は舞台でアドリブで、娘マーガレットに対しアドリブで想いを伝え、イーディスの助け(マイクで台詞を伝える。)も有りながらも、見事に『桜の園』のラネースカヤ夫人を演じ切り、観衆の喝采を浴びるのである。このシーンは沁みるのである。

<今作は、中盤まではハラハラしながらも、ラストの大女優が観衆から喝采を浴びる姿は、沁みた作品である。>

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NOBU

3.5ジェシカ・ラングの代役は考えられない

2026年1月14日
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元々はHBOの配信映画で、一部の国は劇場公開

ジェシカ・ラングの演技はとても素晴らしかった。
特にラストは、私に湧き出るものもあった。

日本の配給会社が決めたタイトルは「喝采」。
しかしメインであろう観客には、真っ先に ある言葉がメロディと共に思い浮かぶと思う。
そしてラストはとても素晴らしいのは間違いないが、その余韻はそこまで長くなかった。

映画を観ている私たち観客は主人公が認知症の恐怖に闘いながら舞台をやり切ったのを知っているから「喝采」できるが、映画内の舞台の観客はそれを知らないので、ただ単にいつもの様に舞台が素晴らしかったというだけ。
たとえ同じ様に「喝采」しても、その意味は全く違う訳で、そのギャップがある以上あまり高評価はあげられない。もちろん原題のままでは分かりにくいが、これは功罪の「罪」。
前半は眠かったし。

ほとんどの国は'The Great Lillian Hall'かその現地語。台湾は「輝くブロードウェイ」の意。

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imaxmax

4.0舞台が彼女の「家」だった

2026年1月14日
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Qoo

4.5自分なら?と考えてしまう

2026年1月13日
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認知症を患う大女優役にお久しぶりのジェシカ・ラング、若返ったキャシー・ベイツも出演に惹かれ鑑賞。実際に認知症を発症した舞台女優の話を元に脚本を書かれたとか。
とてもリアリティがあり、ジェシカ・ラングの曲がった指の震えや、しっかり伸びた背筋と輝く瞳と対照的に、老人の顔が見える瞬間にご本人とダブって見えるほどの説得力。老いる現実と自分のプライドとの戦いは程度の差はあるが万人に共通の問題。理解し愛情をもってサポートしてもらえる身近な存在があることはやはりとても大切な事だとしみじみ感じた。奇跡のように描かれていた舞台は出来過ぎ、と思いながら、やはり感動せずにはいられなかった。自分が認知症になったら…?すぐに回答は出せそうにない。考えるきっかけにもなる、良い作品だった。

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まっちゃまる

3.5認知症、切実。

2026年1月11日
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できれば認知症にはならないで人生終わらせたいなー。幻視とか出てきて自分が何しでかすかわからんし。認知症をフォローする周囲の人達との関係がどぎつい描き方じゃなくて良い作品でした。ジェシカラングとキャシーベイツが見応えあり、かな。

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peanuts

3.5稀代のステージアクターが演じる人生の「桜の園」

2026年1月11日
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sugar bread

3.0キャッシーベーツもジェシカラングも顔の整形が気になる

2026年1月11日
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悲しい

怖い

単純

俳優が顔をいじりすぎると映画を見る邪魔になると改めて思った。
見ていてこの顔はと顔にばかり目が行ってしまう。
脚本はありがちなストーリーで裏切らないかわりに驚きがない。
残念だ。

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KSクッキー

4.5良い映画でした。

2026年1月11日
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.
晩年はあまり明確な意識なく亡くなった母のことが頭に浮かんで、少し涙が出ました。私ももう 63歳。認知症やその後の生活、残された妻の生計、考えざるを得ません。

歳だけは全員同じようにとります。病気も認知症も多かれ少なかれ避けられません。きれいに死にたいと思います。
良い映画でした。

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ソフトな乗り鉄

5.0文句なし❗️もし、自分の母親がリリアンだったら?

2026年1月11日
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泣ける

悲しい

驚く

文句なし❗️素晴らしかった。舞台女優の舞台人生がテーマだが、もしこの作品の主役リリアンが自分の母親だったら思うと思わず共感しウルッときた。自分の母親も認知症一歩手前だが、リリアンとほぼ同じケースだったので。色々、考えさせられた。結局はもし自分の両親が認知症になったらまわりの家族、知人、友人がどれだけ支えるかにかかっている。自分の両親がもしリリアンだったらと思って観るといいだろう。おすすめします❗️

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ナベさん

3.0斧の音

2026年1月11日
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悲しい

単純

幸せ

認知症になったブロードウェイの大女優が最後の舞台に挑む話。

稽古期間中、演出の変更を忘れたりセリフが出て来ず、更には幻視幻聴に襲われて…と始まって行く。

徐々に症状が著しくなって行き、スタンバイがと交代か?となる中で展開していく。

娘家族との関係性は良かったけれど、ちょっと娘の描き方というか性格が…そして幻視幻聴の内容が一辺倒だし、混濁というより1か0で作り物感があって勿体ない。

それに時々差し込まれる後に語っている様な体も、本人の語りには違和感が…。

とはいえ、家政婦を超えた「シラノ」との関係性は良かったし、お隣さんも良いアクセントで、なかなか面白かった。

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Bacchus

3.0自分、周囲がどう受け入れるか

Kさん
2026年1月10日
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なんて素晴らしい作品。

ジェシカ・ラングの迫真の演技に
何度も感動しました。

しばらく立てなかったです。

娘の爆発からラストにかけて大号泣。
お互いを想いあっているからこそ
つらいものがある。

舞台を家と言っていたのが印象的。

彼女の女優魂に拍手喝采です!
エンドロールの曲に再度泣きました。

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K

4.0『ジェシカ・ラング』齢八十を間近に再び輝く

2026年1月10日
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泣ける

幸せ

ドキドキ

『ジェシカ・ラング』も今年で七十七歳。

スクリーンデビューは二十七歳時の〔キングコング(1976年)〕。
ただ金切り声を上げるだけとの悪いイメージが付いてしまったが、
三年後の〔オール・ザット・ジャズ(1979年)〕、更には
〔郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年)〕とキャリアを重ね、
〔トッツィー(1982年)〕
〔ブルースカイ(1994年)〕では「アカデミー賞」を受ける見事な咲きっぷり。

以降はコンスタントに出演してはいるものの、
さほど大きな役にではなかったとの記憶。

そして本作。
実年齢と重なる役柄をどうやりきるか。

実在のブロードウェイ女優『マリアン・セルデス』を
モデルにしていると聞く。

脚本は彼女の姪『エリザベス・セルデス・アナコーン』の
手によるもの。

本作で演じるのは
生ける伝説の女優『リリアン・ホール』。

五十年近い芸歴で二百本以上の舞台に出演した
その名前だけで客を呼べる一枚看板。

が、斬新な演出の〔櫻の園〕の稽古中、
自身の躰の異変に気づき受診した結果、
認知症の進行が判明する。

家庭も顧みず演劇に打ち込んで来た彼女には、
後進に役を譲る気持ちはさらさらない。

しかし身体の不調は進み、
あまつさえ肝心の台詞が頭に入って来ない。

長い時間を共に暮らす家政婦には気づかれてしまったものの、
近くに住む娘や、共演者たちには気取られぬよう心を砕く。

なんとかして初日を迎えられるのか、が
サスペンスの一つも、
もう一つのテーマは愛について。

亡くなった夫は演出家で、
「二人は同志で割って入る余地はなかった」と
娘は語る。

認知症は進み、亡き夫の姿を幻視するようになり、
初日の劇場へ歩いて向かう中途、
手招きされるままに後を追い公園に入り込む。

その時には、舞台に穴を開ける可能性は
頭から抜け落ちている。

幻覚の中とはいえ、濃密な逢瀬。
それが彼女に与えた影響はいかほどか。

演目が〔櫻の園〕なのも綾の一つ。

一旦、稽古に入ってしまえば、
日常の暮らしすら舞台と一体化させてしまう冒頭の見せ方も巧いが、
何と言っても筋そのものが主人公の姿と重なる。

没落した貴族は現実を理解もできず
受け入れることもできず、
ただ昔の華やかに記憶に囚われ
従容と消えて行く。

抗うことを諦め、
散り散りになって行く一族。

しかし『リリアン』は今の境遇に
どう立ち向かったか。

更にはそれが
イマイマの『ジェシカ・ラング』とも重なって行く。

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ジュン一

5.0老女優のラストステージに涙

2026年1月10日
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年老いた女優がブロードウェイでチェーホフの「櫻の園」を演じる。演出家で自分の最大の理解者だった夫に先立たれ、友達のような家政婦とセントラルパークで暮らす。

生活の中でお芝居のセリフとリンクしたシーンから始まり、お芝居が好きでたまらないことが伝わると同時にのめり込みすぎている危うさも描く。

期待された舞台の初日に向かって連日の稽古。老いることが舞台の成功を阻み、スリリング。本当に舞台の幕が開くか心配になる。

モノローグをドキュメンタリーのインサートとして描く構成がすごい。

徐々に家族、家政婦、隣人、舞台のプロデューサーや演出家との関係性がわかってくる脚本が見事。

もうだめかと思わせるシーンがある。錯乱する姿の先に夫の幻をみたとき、「果てしなきスカーレット」の渋谷のタコ踊りを思い出して涙した。

ラストの舞台はもちろん涙なしで観れなかった。

女優魂の業を描くとみせて、愛する伴侶、友人、家族との関係性から、やがて老いるということ、何を残していくかということが心に沁みる傑作だ。

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minavo
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