郷のレビュー・感想・評価
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考えながら観る必要があるかも…
タイトルの通りですが、映画の中で全ての情報が説明されるわけではなく、場面転換も多いので、観ながら情報整理する必要があるように感じました。これはどの時系列なんだろう?どういうことを表現したいんだろう?など、考えながら観る人にとっては楽しめる映画だと思うのですが、自分はあまり深く考えながら観る方ではないので、頭の中で整理しきれず、少し混乱しながら観ていました。
次に、詳細は割愛しますが、主人公にあまり救いがないように感じました。野球部で練習に打ち込んでも、理不尽な扱いを受けて挫折することになります。野球から離れて主人公の子供の時の友だちとの再会で少し光が見えたかというところで、仲の良かった部活メンバーの訃報、次から次へと主人公に降りかかる不幸を観ていると気持ちが沈んでしまいます。
そして、主人公の感情を表現する言葉があまりにも少ないので、想像するのも難しいです。もう少しわかりやすいモノローグがあってもよかったかも。
先生から、打ち込んでいたひとつのことで失敗しても、まだ別の道がある、というような言葉で、主人公は転校、海外へ出ることを決意したようですが、映画の最後にその旅立ちを匂わせるシーンがあれば…と思います。
また、こちらの作品を小中学生、高校生が観たらどのように感じるでしょうか?大人になれば挫折の経験も多少はあると思うので、受け入れられるかもしれませんが、若い世代向けならばもう少し希望があっても良かったように思われます。
雄大な自然と繊細な人の心の表現が美しい作品
雄大な自然と、主人公や人々の心の機微が対照的で、セリフが少ないのに繊細な感情が伝わってくる映画でした。
自然のサイクルは無限とも思える時間の中で、当たり前に生と死を繰り返す。
その中に安らぎを感じる時もあれば、淘汰されていくいのちを見ると無常で残酷さを感じる。
対照的に人は、有限の時間の中で、一つ一つに感情を抱き、自然からしたら理解できないような、小さな嫉妬や幸せを感じて生きている。
映画を観ながら、「じゃあ人間は、どう生きるのが一番良いのか?」と考えていましたが、
最後の「一瞬」という言葉が答えを提示してくれているように感じました。
人は有限の時間の中にいるからこそ、一瞬に深い価値や意味を創造できて、それは人間に与えられた感情や愛着といった、自然の法則とは別の「何か」があるからだと思いました。
その「何か」をとても優しく表現している映画だなと感じました。
製作者の執念を感じる映像
人生の切なさと過ぎ去った過去への思い、憧れ。もうもどれない悲しさと、若さが持っていたひたむきさ。現実の冷酷さの中でいかに自分らしく生きるか、言うのは簡単だけどどう生きたらいいのか、仕事や生活、家族もあるし。そんな忙しい人もたまには振り返ってみよう。
いろいろなところから推薦受けているようですが。
まず、映倫推薦作品「次世代への推薦作品」
これなんかは、なかなかいいとおもうのですが。
「年寄りはだめかい」なんてひねらないで。
確かに若い人に観てもらいたいなと思います。
次は、文部科学省推薦作「生き方」「人生設計」
いかにも、お役所らしいですね。
小学校や中学校で学校行事で鑑賞するのは、かつての文部省推薦でした。
内容は、まあ道徳の授業の延長とでもいいますか。
あたりさわりのないところでというのが相場でした。
日教組が強い時代でしたので、吉永さゆりのデビュー作『キューポラのある街』なんてのもありましたが。
こちらのほうが、異色だったかな。
ですから今回の「生き方」はまだしも「人生設計」という方が、文科省らしさがでてますね。
作品は、切なくイケてますよ
卒業写真をあるとき覗いたとき。
そのころの風景や心情まで、鮮やかに蘇ってくることってないでしょうか。
そして、あの時感じていたあの感情は一体どこへ言ってしまったんだろうかと思うことはないでしょうか。
この映画は、そんな作品です。
登場人物の心情を風景に上手く投影してます。
ほぼ、製作者の執念とまで言えそうなひたむきな映像が、美しいです。
ではこの作品は何が言いたかったのでしょう
映画『郷』タイトルがすべて作品の内容を言い表しているようでgood
その答えは、エンディングロールで流れる中高生のコーラスで納得します。
NHKの合唱コンクールって結構ファンがいて
上手い下手ということではなく、まああの舞台に出てくるだけで相当なレベルなんですが。
長時間にもかかわらず、ついつい見入ってしまったという声をよく聞きます。
純粋さ、ひたむきさそんなものをストレートに感じさせてくれるからだと。
特に中学生の部にそれを感じると。
そう、もう自分は失ってしまった感情を呼び覚ましてくれるんでしょうね。
そうそれらを持ち続けて生きてゆくには、世の中はきれいではない。
いろんなものを捨ててゆかないと生きては行けない。
そんな自分がふとあの頃に戻る瞬間だと。
捨てる必要のないものまで捨ててはいないか。
私のように遠の昔に青春時代を終えたもの。
これから青春時代を迎えるもの。
青春のまっただ中にいるもの。
それぞれに、この映画は違ったものを与えてくれる。
映像は綺麗
8本目。
おくびょう鳥を観たかったけど、席が埋まりかけてるからこちらを選択。
説明見ると、ちょっと苦手な感じの作りかなとは思ったけど、野球の文字に興味を惹かれ。
現代設定なのかは知らないけど、野球の始まり、あんまり気分良くない。
校名に陵の文字が入ってるから、余計にあの高校を思い出しってしまった。
野球部って、まだそんなイメージ持たれてるのかと思ってしまうと残念。
帽子のBも校名と違うと思ったら、鹿実が協力してるからか。
まあそれは置いといて、自分の中では挫折した生徒が別の高校でと希望を持って終わるかと思ってたらなあ。
ドキュメンタリー的な作りだし、これは仕様がないと。
映像は綺麗だけど、字幕はいらないと思う。
正直自分の中で折り合いつかなかったかなあ。
迷い道くねくね
プロ野球選手を目指す高校球児の挫折とその後の話。
あらすじ紹介には17歳とあるけれど、高1なら15or16じゃね?なんて思いつつ、自分の道具の手入れを自分でやらないポンコツなパイセンに絡まれつつ、レギュラーを目指す姿から始まっていく。
結構な人数いるけれど、学校のレベルもわからんし、今の時代でもこういうアホはいるのはわかるけれど、監督もパイセンも前時代的過ぎるし、どのレベルの位置づけでプロ野球選手を目指していると言っているのか良くわからず。
それによってケツまくるのが自然な流れか、その前にこの学校から出ていくのが自然な流れか変わってくるんだけどなぁ…なんて思っていたら、イチロー?やっぱり2000年代頭頃?
そして今度は子供の頃?しかも野球はどうでも良い感じ?オムニバスじゃないですよね?
更には今度は序盤の流れの後の話し?
セリフを極力省いているのはわかるけれど、何が言いたいのかちゃんと伝わって来ないし、めちゃくちゃ上っ面をなぞっているだけにしか感じられず。
2章から先ずっと冗長だった。
「語らない」からこそ響く、生命と記憶の映像詩
<圧倒的な「余白」に自分の人生を投影する>
All鹿児島ロケで切り取られた映像美は、単なる景色を越え、観る者の心の奥底にある原風景を呼び起こすエネルギーがありました。私は四国の田舎育ちですが、スクリーンに広がる光景は、自分の記憶にある懐かしい情景と見事に重なりました。
作品全体を通じて特筆すべきは、あえてセリフを削ぎ落とした演出です。近年の「鬼滅の刃」などのように登場人物の心情を丁寧に説明するスタイルとは真逆の、いわば「説明しない美学」を貫いているように感じました。その豊かな「余白」があるからこそ、見る側は自分の過去を投影することができます。私自身も、学生時代のスポーツでの厳しい指導や理不尽な上下関係といった葛藤を、登場人物の沈黙の中にありありと見出しました。
<「音」で体感する、生理的な没入感>
言葉による説明がない代わりに、本作は「音」が雄弁に感情を語ります。主人公が抱く不安や不快感が、鋭い音響によって表現されており、観客は感情を「理解」する前に「生理的に体感」させられます。映画とは単なるストーリーの追体験ではなく、感覚の共有であるという、映画の本質的な問いを突きつけられた気がします。
<生命の循環を象徴する、強烈なメタファー>
劇中にある「カマキリ」のカットは、本作のテーマを象徴しているように感じました。生々しい生命の営み、残酷さの中にある美しさ、自己犠牲の先にある種の繁栄。それはまさに、生命の大きな循環そのものです。
幼少期のシーンにおける川から海へ船で漕ぎ出す自由さと、大人になり、社会的・精神的な何かに縛られ執着してしまう不自由さ。その対比が、鹿児島の圧倒的な自然の中で描かれることで、より一層の切なさと説得力を持って迫ってきます。
<ミクロの苦しみから、マクロの救いへ>
個人の幸不幸という「ミクロ」の視点で見れば、人生は時に残酷です。しかし、本作が提示する「マクロ」な生命の営みの視点に立つと、生きることも死ぬこともすべては大きな循環の一部であると感じられます。
個人の幸不幸という「ミクロ」な視点で見れば、人生には苦しい瞬間が多々あります。一方で、鹿児島の自然が象徴する「生命の営み」を感じられることで、「マクロ」な視点へと導いてくれました。生き死にも含めてすべては循環の中にあり、大きな流れの一部であると感じることができました。
目の前の事象をどう捉えるかは、自分自身の心次第で変わる。この「視点の転換」に、不思議と心が救われるような感覚を覚えました。
<総評>
静かでありながら、凄まじいエネルギーを秘めた作品です。今の時代を生きる中高生たちがこの作品に触れ、どのような解釈をし、何を感じ取るのか、非常に興味があります。言葉を超えた先にある「何か」を探している人に、ぜひ劇場で体感してほしい一作です。
センス・オブ・ワンダー
憶測ではなく本質を
下記【あくび】様のコメント《岳役》についての疑問点にコメント返信ができない設定になっていたのでここで、本来ここに記載するものではないかと思いますが、一方的に誤解を生じさせてしまう可能性があるので、直接お答えさせて頂きます。本作のプロデューサーを務めました小川です。まず、『郷』をご鑑賞頂きありがとうございました。
岳役含め、本作にはたくさんの一般の方が出演してくださっていて、一般の方に関してはSNSやHPなどにはお名前を一切掲載しないようにしています。本人の意向でエンドロールにも載せないようにしている方もいらっしゃいます。プライバシーの問題もありますので、本業として役者さんをやられている方のみネット上に載せさせて頂いております。
ご理解頂ければ幸いです。
主人公・岳の役者の名前が公式HPにすらない?
映画を観た。なるほど。エンドロールに岳の役者の名前あったが名前覚えていない。下の名前がカタカナだったと思う。その後舞台挨拶で、監督が若いのはわかった。小川プロデューサーの熱意もわかった。で、帰宅し公式HPとか見ても、意地悪な先輩の役者の名前とかあるけど、岳の高校生役のヒトの名前が見当たらない、不思議な映画。ネットあれこれチェックしているが、見つかっていない。何故?
心えぐられる作品
今年初映画!!
だれもが経験したことがある、人生で立ち止まった”あの頃の記憶”が呼び起こされる感覚。大人になって故郷に帰ったときの哀愁を感じる。
ある高校球児のリアルな挫折を描いた、実体験にもとづいたドキュメンタリー。競争社会のなかで誰もが一度は味わうエグいほどの理不尽さ。だれもが経験したことのある「大人になりきれない瞬間」と向き合う作品。作り込まれたドラマではなく、ありのままの挑戦と挫折。いま思い返すと、しんどかったけど人生にとって必要だった瞬間だったと気付かされる。
見入ってしまうほど綺麗な景色。抽象的な演出が多く、雲のかたち、落ち葉を運ぶ風、漂うボート、すべてのシーンに意味があるのかな?と考えてしまう。夢中で追いかけてるときには気付けない、本当に大切な人、本当にやりたかったこと。爽快な結末ではないけれど、自分と向き合うきっかけを与えてくれるのがこの作品の良いところ。
人生とは
散々
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